日本語国際センターについて

国際交流基金日本語国際センター25周年記念シンポジウム
Nikkei Asian Review 「アジアで働く、日本で働く」(開催報告)

国際交流基金日本語国際センター25周年ロゴ

シンポジウムの写真1開会の挨拶をする西原鈴子
日本語国際センター所長
日本語国際センター25周年記念事業の第一弾として2014年8月20日(水)シンポジウム「アジアで働く、日本で働く」(日本経済新聞社グローバル事業局と共催)を開催しました。
日本企業のアジアへの展開がますます多様化するなか、グローバル人材の獲得についても内外の企業から大きな関心が寄せられています。国際交流基金では、日本語学習のモチベーションを高め、裾野を拡大するためにも「日本語を学ぶと、どのような可能性が広がるのか」について関係者に提示していくことが重要課題の一つであり、日本語教育界と実業界との橋渡しに課題解決のヒントがあるのではと考えています。グローバルに活躍するために、いま何が求められているのか。ビジネス情報誌Nikkei Asian Reviewでアジアのビジネス情報を発信している日本経済新聞社とともに考察しました。

日時
2014年8月20日(水曜日) 15時~17時40分
会場
国際交流基金日本語国際センター2階 佐藤ホール

シンポジウムの写真2山田剛 Nikkei Asian Review
編集委員
まずNikkei Asian Review編集委員の山田剛氏が、「日本企業のアジア戦略」というテーマで講演されました。最近は大企業のみならず地方の中小企業も海外進出が進んでいることや業種も従来の製造業のみならず小売業、サービス業、運輸、金融、ITなどに広がり多様化していることが事例を踏まえながら紹介されました。海外進出先では現地のニーズに即した商品・サービス提供が不可欠で、現地の文化を熟知した人材を活用するグローバルな人事戦略が重要という説明がありました。

シンポジウムの写真3亀岡雄 国際交流基金上級審議役 続いて国際交流基金上級審議役の亀岡雄より「アジアと日本の交流事業の今後」と題する講演があり、経済の安定・拡大には文化交流を通じた相互理解や信頼感の醸成がこれまで以上に必要となっているとの認識が示されました。海外における日本語教育普及のために国際交流基金が取り組んでいる事業について説明され、中でも今年4月に創設されたアジアセンターでは2020年までに3000人以上の日本語学習パートナーをASEAN各国に派遣し日本語学習者を支援していくことが紹介されました。

シンポジウムの写真4パネリスト左から角井 通直氏(日本ヒューレット・パッカード株式会社)、ターライベク・ムサエフ博士(マラヤ大学)、チャン・ティー・トウ・トウーイ博士(貿易大学 ハノイ本校)、エンピ カンデル氏(株式会社トモノカイ) 最後にパネル討論では「アジアで働く~グローバル人材育成の課題」と題し大学・企業の現場からパネリストを迎え、グローバル人材の育成に対して大学、学生、企業、国といった各アクターが取り組むべき課題についてディスカッションが行われました。日系企業は異文化適用能力の高い人材を求める意識が高まっている一方で、まだまだ採用方針や企業文化といった点で情報発信が足りないといった意見や、学生側もミスマッチを防ぐため日系企業が何を求めているのかインターンシップ等を通じて経験することが大事といった意見が交わされました。パネリストからは企業のニーズの高まりに対応して、現地での日本語教育の質を高める重要性についても触れられました。日本語教育を通じて親日感を持ってもらうことが、最終的に日本企業にもメリットになるということで、これからは日本もソフトパワーの発信が重要という意見が出ました。

シンポジウムの写真5 アジア8か国の大学で日本語を学ぶ学生と日本語教師、企業人事関係者など約220名が参加し、会場となったホールは満席で熱のこもったシンポジウムとなりました。
共催者である日本経済新聞社 グローバル事業局並びにご協力を頂いた株式会社日経HRにこの場をかりまして厚く御礼申し上げます。


プログラム

講演Ⅰ
Nikkei Asian Review 編集部
「日本企業のアジア戦略」
日本経済新聞社
NAR編集部編集委員 山田 剛氏
講演Ⅱ
国際交流基金
「アジアと日本の交流事業の今後」
国際交流基金 上級審議役
日本語試験センター所長 亀岡 雄氏
パネル討論
「アジアで働く~グローバル人材育成の課題」~大学・企業の現場から

<パネリスト>
  • 日本ヒューレット・パッカード株式会社 人事統括本部
    人財採用本部 兼 タレントマネージメント・ダイバーシティ本部
    本部長
    角井 通直氏
  • マラヤ大学 言語・言語学学部 アジア・ヨーロッパ言語学科
    上級講師・コーディネーター
    ターライベク・ムサエフ博士
  • 貿易大学 ハノイ本校 日本語学部
    副学部長
    チャン・ティー・トウ・トウーイ博士
  • 株式会社トモノカイ 留学生支援事業部
    エンピ カンデル氏
  • モデレーター
    日本経済新聞社 NAR編集部編集委員
    山田 剛氏
お問い合わせ

国際交流基金日本語国際センター
教師研修チーム
電話 : 048-834-1181 ファックス : 048-834-1170
Eメール : urawa@jpf.go.jp
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