2006年度下半期 調査研究プロジェクト
「インドネシア中等教育日本語教師研修」フォローアップ調査(報告書)

2006年度下半期 調査研究プロジェクト「インドネシア中等教育日本語教師研修」フォローアップ調査 概要
計画者 藤長かおる
プロジェクト参加者 竹田順二、有馬淳一
外部協力者 ジャカルタ日本文化センター 高橋裕一、およびジュニア専門家(2006年~2007年度)
日程

開始 2006年10月~終了 2007年9月

12月~6月
研修生リストの作成
6月~9月
学校訪問記録の入手、研修生リストとジャカルタ日本文化センターデータとの照応
9月~10月
学校訪問記録の分析、調査報告書の作成

*プロジェクト計画時には、2006年度国別研修修了者のみを対象にする予定であったが、2007年度研修が4月に終了したことから、2007年度国別研修修了者も調査範囲に含めることにした。そのため、当初と予定が変更になった。

目的と概要

2006年度から開始された「インドネシア中等教育日本語教師研修」参加者40名(2006年度:20名、2007年度:20名度)の訪日研修効果をみるため、帰国後の教育現場での状況を把握する。

  1. 研修参加者リストの作成:研修修了者の帰国後、高校の教育現場に戻ったかどうか、所属校に確認する。
  2. 学校訪問・授業見学:ジャカルタ日本文化所属の国際交流基金派遣ジュニア専門家が学校を訪問し授業を見学する。その学校訪問記録を入手し、帰国後の授業の様子、問題点について把握する。
  3. アンケート調査:能力試験受験(3級)の有無および合否、授業の状況など

成果の概要

国別訪日研修参加者40名のリストを作成した。

  • 40名全員が教育現場に戻り、高校での日本語教育に従事していることが把握できた。
  • 帰国後、国際交流基金派遣の日本語教育ジュニア専門家が実際に学校を訪問し、授業見学が実施できた者は7人(2006年度研修参加者6人、2007年度研修参加者1人)にすぎないが、教室での日本語使用上の問題は報告されていない。本研修は日本語運用力の向上を目的にした日本語研修であったが、日本語能力試験3級程度の知識、OPI(Oral Proficiency Interview)中級下レベルの日本語口頭表現力をつけるという研修目標は評価されよう。

*日本語能力試験の受験、合格状況、および現在教育現場で抱えている問題点(とくに授業での日本語使用上の問題点)については、2008年以降、アンケート調査を実施して把握する予定。