第8回海外日本語教育研究会「中国における日本語教育」

本研究会では、これまでにオーストラリア、ロシア、タイ、マレーシア、韓国といった国々を対象にしてきましたが、本年度は中国における日本語教育を取り上げました。
 第一部では中国の大学における日本語教育に焦点をあて、アンケートの結果や各種資料をもとに現状報告を行いました。さらに、第二部では、まず中国人日本語教師と中国での教授経験を持つ日本人日本語教師による報告をし、それから参加者との情報・意見の交換をすることによって、中国で期待される日本人日本語教師の役割を考察しました。
当日は、100人を超える参加者があり、このテーマに対する関心の高さがうかがえました。フロアからの意見・情報提供も活発に行われ、アンケートの回答から見ても参加者の満足度の高い研究会となったのではないでしょうか。当日のハンドアウトは、センター図書館にありますので、ご覧ください。

日時: 2003年2月22日(土曜日)14時~17時30分
会場: 国際交流基金日本語国際センター(北浦和)佐藤ホール

プログラム

第1部

(1)「中国における日本語教育の現状」

  1. 中国教育事情概況 前田綱紀(日本語国際センター専任講師)
  2. 中国の大学日本語学科におけるカリキュラムについて
    押尾和美(日本語国際センター専任講師)
  3. 中国大学日本語教師訪日研修から見て
    根津誠・高偉建(日本語国際センター専任講師)

(2)「中国における日本人日本語教師の現状」

  1. 日本人教師派遣状況 王崇梁・三原龍志(日本語国際センター専任講師)
  2. 中国人日本人日本語教師へのアンケート調査結果報告
    長坂水晶・篠崎摂子・横山紀子(日本語国際センター専任講師)
    司会:正野圭治(日本語国際センター研修事業課)

第2部

「中国で期待される日本人日本語教師の役割とは」

  • パネリスト:彭広陸 (北京大学外国語学院日本言語文化学部)
  • 張威 (清華大学外国語学部日本語科)
  • 小川幸枝 (元佳木斯大学 (財)日中技能者交流センター派遣)
  • 西野藍 (元貴州大学 JICA青年海外協力隊派遣)
  • 司会:篠崎摂子(日本語国際センター専任講師)

第2部パネリスト紹介