第13回海外日本語教育研究会 報告
日本語国際センターは1989年の開所以来、海外の日本語教師の研修を行なっておりますが、93年から調査研究部会を設置し、研修を行なうに当たり必要な海外日本語教育事情や情報を蓄積してきました。その成果の一端を内外の日本語教育に携わっている方々、或いは広く言語教育、文化交流に興味をお持ちの方々とも共有して討論し、さらなる調査研究に活かしたいと考え、毎年「海外日本語教育研究会」を開催しております。
2007年度の研究会は、2008年2月16日(土)に開催されました。
第一部「海外の日本語教育はどう発展してきたか」では当センター専任講師3名による発表、第二部「海外における日本語教育の役割、これからの日本のかかわり方を考える」では第一部発表者に加え外部講師2名を招いてのディスカッションが行なわれました。
また会場内では日本語国際センターの助成を受けて制作された教材や当センターで開発された教材が展示されたほか、これまでの派遣・招へい実績をマップにしたポスター展示も行なわれました。
当日はさまざまな機関で日本語教育に携わっている日本語教師や学生、また当センターで研修中の研修参加者など、内外合せて104名の方が参加しました。途中の休憩時間にはなごやかな情報交流が、また質疑応答やディスカッションにおいては意見交換等が行なわれ、盛況のうちに閉会となりました。
プログラム
第1部 発表「海外の日本語教育はどう発展してきたか」
- 「韓国の場合」
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三原龍志(日本語国際センター専任講師、元JFソウル日本文化センター主任講師)
- 「インドネシアの場合」
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古川嘉子(日本語国際センター専任講師、元JFジャカルタ日本文化センター主任講師)
- 「タイの場合」
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八田直美(日本語国際センター専任講師、元JFバンコク日本文化センター主任講師)
第2部 ディスカッション
- 「海外における日本語教育の役割、これからの日本のかかわり方を考える」
- 【PDF:12KB】
石井恵理子(東京女子大学現代文化学部准教授)
川上郁雄(早稲田大学大学院日本語教育研究科教授)
古川嘉子*
八田直美*
三原龍志*
(*は、第一部発表者)