海外日本語教師の養成・研修

平成18(2006)年度 日本言語文化研究プログラム(博士) 参加者紹介

パンダ・ナビン・クマール氏: インド、デリー大学東アジア研究科講師

パンダ・ナビン・クマール氏の写真 私は、これまでに日本語国際センターで3つのプログラムに参加してきました。毎回、日本語と日本語学の知識を増やすための、恵まれた場を与えられています。

最初は、2001年1月に参加した海外日本語教師短期研修プログラム(冬季)でした。インドで日本語を教えていた私はこのプログラムで初めて、日本語教授法のコミュニカティブ・アプローチに触れました。このアプローチは外国語としての日本語を習得するのに大切であると感じ、是非もっと勉強したくなり、2001年9月に日本語教育指導者養成プログラム(修士)の第1期生として入学しました。1年間の修士課程は大変でしたが、いろいろなことを学ぶことができました。プログラムの中で多くのことを学びましたが、一番よかったのは私と同じ考えを持った5カ国の人々と一緒に勉強し、世界での日本語の普及について語り合う機会をもてたことです。

帰国後、私の町に住んでいる日本人協力者の方々を授業に招き、普段は日本人と話す機会のない学習者たちを日本の人々と接触させる試みを行いました。2005年にその成果をまとめるために日本に戻り、論文執筆をしました。インドの日本語教師たちにこの論文が読まれ、他の町にもこのような活動が普及することを願っています。

インドでは、2006年から中等教育分野に日本語教育が導入されたばかりです。これまで高等教育に限定されていた日本語教育をより若い時期から習得させ、日本の文化を理解させようという考えが基本にありました。当初、日本語講座をもつ学校数は20あまりでしたが、多くの学校が2007年から新たに導入しようとしています。

私は、センターでの経験を生かした結果、インド中等教育委員会が設立した日本語教科書作成タスクフォースに入ることができ、6年生と7年生(日本の小学校6年生と中学校1年生に相当)向けの日本語教科書を作りました。教科書作成のプロセスにおいて様々な問題点を認識し、インド中等教育での日本語教育をより効果的に行うために、今回、センターの博士課程に入り、「インド中等教育における外国語政策としての日本語教育」について研究しています。博士課程の論文でインド、そして世界の日本語教育に少しでも貢献することができたら幸いです。

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