海外日本語教師の養成・研修

平成19年度 海外日本語教師長期研修

石沢 理恵さん: ブラジル/西部アマゾン日伯協会

石沢 理恵氏の写真 日本語国際センターの皆さん、そして日本の皆様が笑顔で親切に迎えてくれたのがとても嬉しかったです。私は初めてセンターでの研修プログラムに参加したのですが、感動したのは、世界中で日本語が教えられているということでした。日本語国際センターの中でいろいろな国の友達を作り、いろいろな習慣があり、とてもすばらしいと思いました。

この機会をあたえてくれた皆様に感謝しています。そして日本語教育というひとつの門を開き、一歩階段を上がることができたと思います。この研修はとても参考になり、一生にのこる良い経験になりました。学んだこともたくさんあり、いろいろな活動があって、とてもいい勉強になりました。私がブラジルに帰ったら、日本で学んだことと知識を伝えたいと思っています。

日本語国際センターの皆さんが私達を暖かく迎えてくださって、とても感謝しています。日本人の笑顔とやさしさが心に残りました。


ダンゴール・スージャンさん: ネパール/ふるさと日本語学院

2007年の海外日本語教師長期研修には27カ国から67人の日本語教師が世界各国から参加しました。その中の一人、私はネパールの代表として選ばれました。私は日本へきて本当によかったと思います。

6カ月間の日本滞在中に日本語の勉強をしたり、日本の文化プログラムを体験したり、旅行したり、いろいろな所を見学をしたりたくさんのことを学びました。文化と習慣を学ぶというのは、語学勉強のために大事だと思います。言葉の勉強だけではなく実際にその国の習慣、文化を学ぶことができれば、時と場合によって正しい表現を使いわけることができます。日本へ来てこのようなことをよく理解できるようになったと思います。

でも初めて日本へ来たときは、いろいろな問題がありました。例えば、様々な国からくる研修参加者との生活の中で出てくる、文化の違いの問題、食べ物の問題などです。特に、異文化の問題は本当にいろいろと考えなければならないことが多かったです。なぜかと言うと、自分が考えたことをはっきり日本語で言えないことがあったからです。たとえ言えたとしても日本語の文法を間違えていたり、文化の違いのせいで意味が逆になって困ったりしたこともありました。でもセンターのみなさんは毎日笑顔で毎回の挨拶をしてくださったり、間違いをなおしたりしてくださったりして、本当に感動しました。

私たち研修参加者がこのセンターへ来て勉強するというのは、将来もっと努力して日本語の勉強できるように力を持つようになるためだと思います。だから帰国しても日本語の勉強を続けると同時に、自国で日本と日本語に関心もっている人たちに日本語を教えて日本語を広げるということになります。ですから帰国しても日本語国際センターのみなさんの気持ちに感謝しながら、もっともっと頑張って勉強しなければなりません。私はこれからもずっと日本語の勉強を続けていくと思います。


ツェレンドルジ・バトデルゲルさん: モンゴル/文化教育大学

ツェレンドルジ・バトデルゲル氏の写真 私はデーギーと申します。モンゴルの文化教育大学で日本語教師をしています。平成19年度の海外日本語教師長期研修に参加できたことは私の人生の中で一番大切な思い出の一つとなりました。ここで勉強したことはきっと私のこれからの人生を大きく変えていくことになるでしょう。日本語教師研修を通して日本という国の素晴らしい文化や日本語の教授法をやさしく教えてくださる先生方、豊富な学習教材など、とても良い環境がこのセンターに備わっています。こんな良い環境の中で、自分の人生で歩む道を発見できたのは、センターでの研修生活で得られた何よりの収穫でした。

また、センターで知り合った世界中の友人たちが私は大好きです。こんな素晴らしい友達が大勢できるとは夢にも思っていませんでした。本当に今まで日本語を勉強してきてよかったーー。今私は、もっともっと知りたい、勉強したいという気持ちでいっぱいです。
日本語国際センターの皆様、本当にありがとうございました。


Aコース代表:アンワル・フィティヤニさん(インドネシア・ハサヌディン大学)

アンワル・フィティヤニ氏の写真 皆さん、ここ(日本語国際センター)に来る前の気持ちはどうだったかまだ覚えていますか。去年の今ごろは、日本に来て、長期研修に参加することになることが、現実になるとは思ってもいなかった人もいると思います。ここで何をするかはっきり知らなかったし、様々な国から来た先生と出会って、うまく付き合えるかどうか、とても心配だった人もいると思います。

そして、日本に来て長期研修のプログラムに参加し始めました。28カ国から来た先生たちと一緒にこのセンターで暮らしたり、勉強したり、遊んだりしていました。試験や模擬授業などがあって、忙しくなって、ときどき大変だと思っている人がいると思います。様々な国から来た研修生は、習慣や性格などが違うので、友達同士の関係がうまくいかなかった人もいるそうです。家族から6ヶ月もの間、離れていることに慣れなくて、たまらなかった人もいると思います。あっという間に、今日私たちはここに集まって、この修了式に参加しています。思ったより時間の流れが早いですね。

国へ帰ったら、6カ月の研修をして、何を勉強したか、結果はどうなったか、と聞かれるかもしれません。そのとき、皆さん、どう答えますか。

私たちは日本語を世界中に広げるために、ここに来て勉強しました。ここで先生に日本語の能力を伸ばすために文法、口頭表現の授業などを教えていただきました。それに、日本について様々な文化体験や旅行プログラムなども体験させていただきました。そして、それを国で学習者に伝えるつもりです。それだけでなく、日本語の教え方も勉強させていただきました。教案や授業の流れなどを深く考え、模擬授業などを何回もやりました。それは大変でしたが、教師として一番大事なことだと思います。皆さんもそう思いませんか。

その上、6カ月、研修生と仲良くして、つらいことも嬉しいことも一緒に過ごして、何よりも大切なことだと思います。毎日食堂で食べたり自習室で宿題などをやったり娯楽室でピンポンしたり歌ったりするのが、一緒にやって、本当に楽しかったです。

ここですばらしい経験をさせていただき、勉強させていただいて、本当にありがとうございました。センターの先生たち、いつも優しくしてくださって、ありがとうございました。センターの事務の方たち、私たちのために笑顔でいろいろ努力してくださって、ありがとうございました。

皆さん、将来、それぞれの国で、もっともっと立派な日本語の先生になったら、もう会うチャンスがないかもしれません。でも、ここでの私たちの思い出を、一生忘れないでください。

Bコース代表:クナナン・ファラさん(フィリピン大学ディリマン校)

クナナン・ファラ氏の写真 皆さん、おはようさんどす。関西研修旅行は楽しかったですね。ファラです。これからこの研修を通して学んだことを一つ、お話したいと思います。

先日、タイからきたエアーさんと、近くのスポーツセンターに行きました。ジムに行くのは最後になりますので、お世話になったインストラクターに挨拶しました。「お世話になりました」と挨拶すると、インストラクターさんは、「あっ、ぜひまた日本に来てください」と言ってくれました。トレーニングが終わって、私はエアーさんに「先生寂しそうだったね」と言いました。ですが、エアーさんは、「無視されたんじゃないの、反応もないし」と言いました。私は、インストラクターの先生は、私のあいさつにびっくりして、すぐに反応できなかったかなと思っていましたが、エアーさんは反対に無視されたと思っていたのです。

たった2、3分間の挨拶で、タイ人のエアーさんとフィリピン人の私の理解は違っていました。インストラクターさんの本当の気持ちはどうだったのか分からないのですが、同じ2、3分間なのに、私たち2人はそれぞれ、違った解釈をしていたのです。もしその時、67人の研修参加者がいたら、どうなったのでしょうか。67とおりの解釈まではいかないかもしれませんが、きっと、2つや3つに限らないでしょう。

この話で私が言いたいことは、この6カ月間は、27カ国の文化や習慣、67人の性格、経験、信じていることなどが一緒になって、非常に複雑な時期だったということです。センターに来る前は、「日本はフィリピンとどう違うのかな」としか考えませんでした。しかしセンターに来てみると、日本文化だけではなくて、イスラム教の断食、トルコのキッスの習慣、モンゴルの握手、タイ人のいじめ(笑)※、みんなの食制限、などにも対応しなければなりませんでした。
※ファラさんはタイからきた研修参加者ととても仲が良かったのです。(日本語国際センター:注)
研修の様子の写真 このような環境では、みんなの意見が1つにまとまることは絶対にありません。文句や不満はつきものだと思います。言う方も、言われる方もそれぞれです。喧嘩も避けられないことでした。今振り返ってみると、大変な半年間でしたね。でも、このようなことや状況があるからこそ、今、私たちは仲が良くて、悪くて、親しくなって、「みんなで頑張った」という気持ちになったのではないかと私は思います。

あっ、そうだ。授業のことにまだ触れていませんでしたね。模擬授業において言えば、完璧な授業ができれば勉強になるというのではなく、むしろ、失敗して、きついコメントをもらった授業のほうが、2年後、5年後、10年後、さらには一生勉強になると思います。

ある友達がこう教えてくれました。人々の間に、楽しい時間でも、喧嘩でも、どんなことでも、その人たちの間だけの共通の経験になります。ということは、この6カ月間は、私たち67人の間だけが共有できる経験になるのですね。去年の長期研修の参加者たちも同じような研修を受けたと思いますが、2007年9月12日から、あさって2008年3月7日までの時間は、私たちだけにしか経験できないものなのです。

おととい、横田さん(日本語国際センター職員)が「縁」ということについて話されたと思いますが、私もその「縁」を信じています。皆さんはどうして2007年の長期研修に応募したのでしょうか。どうして2006年度に受からなかったのでしょうか。みなさんは、このように考えたことはありませんか。私たち研修参加者だけではなくて、お世話になった先生方も、どうしてこの時期に、長期研修を教えていらっしゃったのでしょうか。センターや図書館のスタッフも、受付、警備、管理室の皆さんも、またどうしてこの時期にご一緒できたのでしょうか。全ては「縁」だと思います。これからもこの貴重な「縁」が切れないように、お互い頑張りましょう。

最後にみんなで、先生方に、スタッフの皆様に、感謝の気持ちを伝えましょう。これまで、大変お世話になりました。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

お問い合わせ

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教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
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