海外日本語教師の養成・研修

平成21年度海外日本語教師短期研修(冬期)

クリコーヴァ・ユーリヤさん: ロシア / 海洋国立大学高等学校
アルザ・アイボノティカさん: インドネシア / リアウ大学

クリコーヴァ・ユーリヤ氏とアルザ・アイボノティカ氏の写真
イボンさん・ユーリャさん
今この2カ月のことを思い出すと私たちの心には人の感情を表す形容詞がたくさん浮かんできます。今から形容詞がたくさん出てきますから皆さん数えておいてくださいね。まずは「親しい」という形容詞です。色々な国から来た人と一緒にセンターで毎日日本語でコミュニケーションをしたので、家族のように感じられるほど、親しく仲良くなることができました。

そしてこの研修では「面白い」授業や見学ができました。また、出会った人も、実に「面白い」人たちでした。また、「新しい」ことをたくさん知りました。そして何より意味が大きかったのは「新しい人間関係が作れたこと」です。人との出会いは、これは私の人生にとってもっとも価値のあることだと思います。

もう一つ、「すばらしい」という言葉も浮かびます。センターのすばらしい先生方の 興味深い授業を受けることできたということは本当にすばらしいことではないでしょうか。しかし、これらのいいイメージの形容詞のほかにも実は「眠い」、「忙しい」、という言葉も思い浮かびます。というのは朝早く起きて、授業が始まる直前に教室に滑り込んで、先生の柔らかい声を聞きながら、少し眠くなることもあったからです。授業が終わったらすぐに急いであちらこちらへ行ったり、発表の準備をしたりしたので、なかなか忙しい毎日でした。でも、これらの経験を通じて学生の大変さが少し理解できた気がしましたので、これもいい経験だったなと思います。

しかし、授業で眠くても忙しくても「楽しい」こと、あるいは笑うことも多かったですね。それは皆さんの「明るい」心があったからではないでしょうか。
それと、日本は普段寒くない国だといわれていますが暑い国から来た研修生を初め、寒さになれているはずのロシア人でも二月、三月の日本は本当に「寒い」と感じました。しかし寒くても寒くても皆さんの心が「温かい」ので、楽に過ごすことができました。そして、Aクラスにとっては忘れられないFさんの口ぐせがありますね。覚えていますか?「私の国は『危ない』、日本は『安全』」です。このセンテンスをFさんから毎日何回も聞きました。Fさんは日本でパスポートをなくしましたがその日にすぐ見つかったので日本は本当に安全だと思いましたね。でも、私たちはFさんの国へ行きたくなりましたね。

最後に「短い」。冬短コースはあっという間に時間がたってしまいました。ここで皆さんに出会ったことはまさに一期一会ではないでしょうか。それで、きっと心の中には忘れられない思い出が残っているに違いないでしょうね。われわれは国へ帰ってからきっと時々「懐かしい」気持ちになるでしょうね。そのとき、先生方もセンターの皆様も同級生も日本で知り合った日本人のことも心に温かく思い浮かぶと思います。
研修生の皆さん、お世話になった先生方、センターの方々、この楽しい2カ月間、まことにありがとうございました。


ガンマロ・アルヴェス・ヌネス・ホドリゴさん: ブラジル / リオデジャネイロ連邦大学

7月15日から8週間の研修で大変お世話になりました。
その間、日本語の授業では健康や仕事と労働や異文化を習いました。教授法の授業では会話や文字や読解の教え方を習いました。日本事情の授業では近所のことと東京の情報を習いました。また、東京見学、折り紙デモ、生け花デモ、歌舞伎、さいたま見学、書道デモ、茶道デモなどを経験することができて、とても勉強になりました。これから、それぞれ自分の国に帰ったあとこれまでの経験を思い出して学生や同僚や友人や家族に紹介したいと思います。

ヴィキ氏とホドリゴ氏の写真
ヴィキさん・ホドリゴさん


マルコヴァー・ヴィクトーリアさん: スロバキア / コメンスキー大学

クラスメイトの一人が日本に来てからテレビで63歳の学生が「勉強には年齢は関係ない」と言っていたのを聞いたそうです。このセンターで研修を受けてその言葉の意味が分かってきました。文法担当の先生は初めての授業で「クラスの中で自分の肩書きを忘れましょう」とおっしゃいました。自分は教師であったり、研究者であったり、副校長であったりしても、研修中私達はそれを全て忘れて学生を通しました。センターの先生方は私達学生の気持ちを良く分かってくれました。そして、時には厳しく、時には暖かくご指導してくださいました。このご恩は一生忘れません。

この2カ月は豊かな異文化体験の期間でもありました。いろいろな文化の人が集まりましたが、このセンターで一緒に2カ月を過ごすうちに友情の輪ができました。友情や愛情は異文化を乗り越えるということを身をもって感じました。

このセンターの先生方の使命は世界中の日本語教師を支援することだと言えるでしょう。白井先生はB1の教授法の最後の授業で「いい授業とはどんな授業だと思いますか。また、いい先生とはどんな先生だと思いますか」と聞きました。私達はなかなか答えられませんでした。すると先生は「じゃ、何かいい答えが見つかったら、教えてください」と言いました。先生、今見つけました。いい授業とはセンターで受けた授業です。そして、いい先生とはセンターの先生方です。

センターの職員の方々、TBSの方々、お世話になった先生方、そして全ての友達、本当にありがとうございました。最後に皆様のご健康とご多幸をお祈りして、私達のスピーチを終わりたいと思います。どうもありがとうございました。


アムザ・ノルマリスさん: マレーシア / マレーシア国民大学

アムザ・ノルマリス氏の写真 2カ月たって一番印象に残っていることについて述べたいと思います。日本に来たのは1月の下旬ごろ、つまり一番寒い時期でした。寒い寒いと思いながらセンターの暖かい出迎えを受けて、心が温かくなってきました。3クラスに入って、他国の人たちと仲良くなって、冬の寒さもだんだん感じなくなってきました。それから稲葉先生に色々読まされて、発表させられて、それからディベートもさせられました。少し疲れましたが、自分の力を試せたのでとても良い経験だったと思います。

それから3月に入って、なぜか急に暖房が消えてしまいました。しかし暖房の変わりに、内藤先生の意味深い話しで、教室が温まります。内藤先生の授業では、文法と教授法だけではなく、江戸時代のことなどの日本事情の話も聞かせていただきました。先生の授業の初めは、何のことかよくわかっていないのですが、聞いているうちに何となく分かってきました。最後には私たちの頭を整理してくださいました。国へ帰り、センターで学んだことそして考えさせられたことを自分の国でも生かしたいと思います。

一番寒い時期に来ても、温かい取り扱いを受け、人間としてとても幸せなことだと思います。先生方とセンターの人たちのさらなるご活躍と、皆様方のご健康、ご多幸をお祈りします。ありがとうございました。


ユルドゥルム・オヌルさん: トルコ / サバンジ大学

ユルドゥルム・オヌル氏の写真 研修生の皆さん、来日して、あっという間に2カ月立ってしまったが、実はもっと勉強したかった、ちょうど慣れてきたのにと思っていませんか。来日したばかりの頃は、全然知らない人々と研修を受けることは、みんなに緊張感を与えていたと思いますが、クラスが始まってから、皆すぐ親しくなってきました。しかし、それはなぜだったんでしょうか。もちろん先生方の努力もあったと思いますが、それは日本語のおかげでした。ロシア語が全然出来ない私でも、日本語を使って、初めてロシア人とトルコのお酒の話しが出来たのです。ある意味では、日本語のおかげで、言葉の通じない、全然違う国の人々が仲良くなってきたと思います。

2カ月間の滞在は短いと思いながら、先生方のおかげで色々勉強もできたし、日本文化も体験できたし、それに、多くの日本人の方々と交流もできて、大変有意義な時間が過ごせたと思います。我々研修生達は、こちらで先生方の指導を受けながら得た知識はもちろんのこと、色んな国々の研修生と交流ができたことも、帰国後これからの仕事に是非生かしたいと思います。それに、このプログラムで体験できた日本の文化も、必ず国の生徒達にも紹介しながら、日本語にもっと興味を持たせることを目指して、努力していきたいと思います。

このプログラムを担当してくださった先生方を初め、いつでも私達の世話をしてくださった研修担当の方、センターのスタッフの皆様、そして、文化体験プログラムの先生方、ホストファミリの皆様、所沢北高校の先生方、さいたま市民の皆様に、心からの感謝を申し上げます。皆様、本当にどうもありがとうございました。

お問い合わせ

国際交流基金日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
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