海外日本語教師の養成・研修

平成23年度 海外日本語教師長期研修

参加者の声

(修了式・歓送会のスピーチから一部抜粋しました)

ラザフィンピアナラナ ジョナタン エズラさん : マダガスカル/富士山クラブ

ラザフィンピアナラナ ジョナタン エズラ氏の写真 私は一組の代表として、今回スピーチをさせていただくことを光栄に思います。3月になり、少しずつ暖かくなり、春の気配を感じるようになって、私たちの帰国も残すところあと数日となりました。もう少ししたら、桜の花が咲く季節となりますが、私たちはそれぞれの国に帰らなければなりません。 国際交流基金の皆様には、6ヶ月の有意義な学びの機会を与えていただき、心より感謝します。私たちは日本語の教え方だけを学んだだけではなく、計画してくださった旅行やホームステイを通して日本の文化や人々の生活について学ぶことができました。 正直なところ、日本に来るまでは日本語についてあまり知識がないので自信がありませんでした。でも、長期研修を通して日本語が上達して、自信も持てるようになりました。母国に帰ったら、日本で得た一つ一つの経験が大きな力となるでしょう。私たちは自分の国にいる時、日本語を学ぶために、それぞれが苦労をしていました。しかし、今回国際交流基金が日本に招いてくださったおかげで、たくさん学ぶことができました。 ここにいる仲間はともに生活し、日本語を学んだ仲間です。日本に来るまでは、それぞれが違った国で日本語を教えていました。しかし、国際交流基金のおかげで、日本に来て一緒に色々な経験をすることによって、今は家族のような存在となりました。どんな時でも、一緒に勉強したり、食べたり、飲んだり、泣いたり、笑ったり、騒いだりしました。そして今は、その大切な友達と離れたくない気持ちもあります。帰国したら、皆さんのことがなつかしくなるでしょう。いつものようにご飯を食べたり、色々な人生のことを話したりするのは、それもそろそろできないんですね!でも、みんなのことは忘れられないものです。この出会いは私たちにとって、しょうがいの宝となります。 最後にここにいる一人一人に感謝の気持ちを込めて、この挨拶を終わりにしたいと思います。


バレンシア ビクトルさん: コロンビア/東洋言語学院

バレンシア ビクトル氏の写真 2011年9月11日と12日、30ヶ国の57人の夢想家は日本へ行く準備で、家の中がめちゃめちゃだったでしょうね。最初に、国の伝統的な手工芸品を探して、いろいろなお土産を買いに行って、大きなかばんを準備してしまったでしょう。私の場合はそうでした。理由は、もうすぐ特別で大事な機会が始まる予定だったからです。友達や家族が小さな「さようならパーテイー」を開いてくれました。そのあと、私たちの家族は空港で「バイバーイ」をしたとき、少し悲しくなりましたね。でも、心は冒険が始まると気持ちでいっぱいでした。9月13日から、日本語の研修者は新しい挑戦で、素晴らしい機会が始まりました。始まりとして、OPIの試験、プレスメントテストもして、少し大変でしたが、みんなよくできました。それから、授業で仲間を作って、日本語国際センターからいろいろな新しい情報をもらいました。模擬授業をとおして、日本語の教え方について学んで、自分が上達するために必要なことに気づきました。そして、いろんなところへ行ったり、散歩したり、旅行したりしました。時間がたつことにつれて、お互いの性格や文化や習慣がわかるようになりました。 クラスは時々難しくても、面白かったです。夕方、廊下はにぎやかになりました。私たちはコーヒーパーティーをしたり、ギターを引いたり、私たちの国の歌を歌ったりしました。娯楽室で、ピンポン、ピアノ、カラオケ、色々楽しみました。帰国しても、その大事な時をきっと思い出すでしょう。 受付の人に「いってきます」と言って、自転車に乗り、公園やスーパーへ行きました。みんなの誕生日を祝うことは習慣になりました。それはみんなでカードにメッセージを書いて、誕生日の人にあげることでした。食堂でもみんなで誕生日の歌を歌うことも習慣になりました。私たちはいろいろな笑顔をみて、考え方を理解して、面白くて、お互いの性格から、色々学びました。30ヶ国の57人でしたが、一つの目的でした。 ハロウィンとクリスマスシーズンもきて、皆さんは嬉しくなりました。ある人は他の所へ新しい景色とユニークな味を探すことを決めて、最後に大みそかの夜に私たちは一緒に「乾杯!」といいました。しかし、12月31日の夜の前に、大部分の研修参加者はトイレの自分の鏡を見て、2012年のために、太り過ぎないように節食することを決めたでしょうね。時間がたつにつれて、本当に、それは無理な決定になったかもしれませんね。お正月に、1学期の結果のことを反省して、2学期はもっと頑張ろうと決めたでしょうね。 さいたま市で1月23日の夕方に初めて雪が降りました。ある人にとっては初めて雪を見る経験でした。私たちはもう一度子供にもどってしまいました。子どもの心にもどって、幸せでした。私たちは夢中になって時間のたつのを忘れました。時間がたてば、博物館や工場や日本の伝統的な芸術を見学しに行きました。あっという間に六ヶ月が過ぎてしまいました。帰る準備をして、荷物の重さを何回も確かめて、帰ることが信じられません。心は感謝でいっぱいです。 日本で学んだこと、老人への丁寧さ、時間の正確さなど、未来を作りながら未来を信じること、すべて、忘れられないことです。皆さん、この経験を忘れないでください。一期一会。 六ヶ月の間に、髪が長くなったり、違う色になったり、少し太ったり、色々変わりましたね。でも、この冒険も国へ持って帰って、国で日本語の教育のたねになります。この種を植えて、大きくて、強い木になると期待しています。
これは「さようなら!」じゃありません!これは「またあとで!」になるはずですよ!
皆さん、心から感謝します!どうも、ありがとうございます。


ボリソワ アナスタシアさん : ロシア/サンクトペテルブルグ国立大学

ボリソワ アナスタシア氏の写真 私は3クラス代表者のアナスタシアと申します。 私たち研修参加者は9月13日、つまり半年前、こちらの国際交流基金日本語国際センターに初めて来ました。あの日他の参加者の顔も初めて見ました。その初めて見た顔の印象を思い出してみてください。今、隣にいる皆様の研修生の顔を見ると、けっこうかわったではないでしょうか。ある人の髪は長くなり、ある人はやせ、ある方は逆になりましたね。でも、一番大事な違いは格好ではなくて、心の変化だと思います。 初めて会ったとき、同級生はどのような性格なのかぜんぜんわかりませんでした。食堂でとても丁寧に話したり、敬語まで使ったりしていましたが、今はお互いの好きな食べ物から、パジャマの色までもわかるようになりました。半年ほど同じ一つの屋根のしたに住んで、毎日一緒に授業を受けたり、食堂で食べたり、遊んだりして、本当に友だち…いや!家族になりました。 こちらには今30カ国の人々が集まっています。これから、どの国に行っても友だちがいるということはすばらしいことではないでしょうか。私たち57人の研修参加者を結び付けてくれたのは国際交流基金です。深い感謝を表したいと思います。 それぞれのクラスの壁に私たちのいろいろなイベントの感想が書いてあるポスターが貼ってあります。その感想はほとんど「おもしろかった」、『楽しかった』、「とてもよかった」という感想です。盆栽美術館、いろんな見学、三味線…歌舞伎は楽しかったでしょう?日本の文化体験は考えられないほど多かったです。多くの人たちのおかげで私たちはいま自分の学習者にその体験について説明できるようになりました。 特に「ありがとうございます」と言いたいのは先生方です。私たちは、自分の国で教師の仕事をしています。人数が多くて、性格や年齢が違っているクラスで授業を行うのは大変だとよくわかるでしょう。しかし、こちらは性格だけではなく、国も違っているし、習慣も違っていまして、それほどうまく授業を行うのはすばらしいと思います。クラスに入ったら今回どうなるんだろうと不安を感じている先生もいらしたと思います。ある日みんなは変なぼうしをかぶって授業を受けました。他の日には歌を歌ったり踊ったりしました。ある人はとまらずにしゃべっていて、他の人はじっとしていました。先生は大変ではないでしょうか。それぞれの研修参加者にアドバイスをしたり、わからないことを説明したり、手伝ったりしてくれました。心から感謝を表したいと思います。私の意見では、先生にとって一番いい報酬は生徒の成功だと思います。だから、私たち、研修参加者の学習者が研修中にもらった知識を使ったら、日本語や日本の文化や事情をもっと深くわかるようになったら、それはセンターの先生方への一番大きい贈り物になると思います。 みな様!もう一度みんな−同級生、先生方、センターの担当者の顔をご覧ください。すぐ別れることを考えるとちょっと悲しいですが、目が喜びに輝いて、幸せな顔ではないでしょうか。このような顔を覚えていてほしいです。日本語国際センターでできた絆を絶対にほどかないように願っています。 みな様、どうもありがとうございました!


マイサラ ビンティ カマールさん : マレーシア/マラヤ大学予備教育部日本留学特別コース

マイサラ ビンティ カマール氏の写真 4クラスを代表して、お礼の言葉と最後の挨拶をさせていただきたいと思います。研修参加者のみなさん、日本語国際センターに来る前にどんな気持ちだったかまだ覚えていますか。ぜひ参加したいと思い、楽しみにしていた人もいるし、あまり行きたくないけど、行かされた人もいたでしょう。私は後者の方でした。もちろん、自分の日本語の力を伸ばし、日本語の教え方について勉強したいという気持ちはありますが、家族から6ヶ月も離れて過ごすことは初めてなので想像すら出来ませんでした。しかし、今日終了式でこの場に立って、考えてみたらこの6ヶ月間は人生の貴重な6ヶ月でした。 このセンターで日本語をはじめ、教授法のスキル、日本文化や日本事情の知識、コミュニケーションと人間関係、あらゆる面で自分の力を磨いて、自信を高めることができたと実感できました。直接日本の文化を体験したり、手で触れてみたりしてとてもいい勉強になりました。30か国以上の友だちが文化や習慣、宗教、肌の色を超えてそれぞれの共通点と相違点のあり方でともにこの6ヶ月を家族として過ごしてきました。授業や宿題で大変な時期もありました。例えば、模擬授業の順番が近づいたら緊張でどきどきしたときも、生活上でいろいろな問題が起きてくじけそうになったときも、皆互いに支え合いながら全部乗り越えることができました。どんなに厳しいチャレンジであっても、いや、チャレンジであればあるほど、私たちの本当の強さが見えてくるのではないかと思います。思えばそれが、かけがえのない経験になっています。このネットワークあるいは「絆」をこれからも続けていけたらと思います。 みなさん、来日してから今まで、何枚ぐらい写真を撮りましたか。私自身自分が撮った写真を数えたことがありませんが、数え切れないほどあると思います。日本語国際センターでの生活から得られた経験、それから思い出を写真で表せるもの以上あるでしょう。それは今までたくさん買ってきたお土産よりも、どんなものよりも、自分にとって生涯忘れることのない貴重なお土産になるのではないかと思います。私たちだけのためのお土産になります!最後にこの場を借りてこのプログラムを作って下さった方々、日本語国際センターのスタッフのみなさんに心から、感謝申し上げます。

呉 承信さん : 韓国/高陽国際高等学校

呉 承信氏の写真 私たち長期研修の研修参加者は、去年9月13日に別々のところから集まり、みんなで1つの船に乗りこみ,長い長い船の旅を始めました。その船はいろいろな試練の波で大きく揺れたり悪天候で止まったりもしました。順調とはいえない船の旅に付き添い、航路を見せ方向を示してくださったり、苦心している研修参加者を温かく励ましてくださった先生方に感謝いたします。 また、船が休まず前に進むように常に気に掛け、声を掛けてくださったスタッフの方々、元気な時だけでなく体調を崩した時もいつもそばにいてくださったスタッフの方々に感謝いたします。 そして、つまらない旅にならないように、海の景色や空の美しさに気づかせてくださった文化プログラムの先生方やホストファミリーにも感謝いたします。 われわれが乗った船を埼玉号と名づけてみましょう。その大きな埼玉号は、盆栽美術館やきれいな自然が美しくて、疲れた体も自然と安らげるところです。人のやさしい笑顔で心が温まるところです。また、埼玉号の航海中、別の船に出会い、その船を見学することもできました。また埼玉号での航海中に今まで知らなかった島を発見し交流をすることもできました。わたしたちは自力では見学や交流を深めることはできません。日本語国際センターのスタッフのかたや,さいたま市国際交流協会のみなさまのご尽力のおかげだと思っております。 さて、本日、その埼玉号もおよそ6ヶ月にわたる旅を無事に終えて、終着地につきました。港に降りるとわたしたちを待っている学生達がいます。学生達を目にしたら、きっとこの6ヶ月の経験を聞かせてあげたくなることでしょう。今ふと、歩んできた旅の道を振り向いてみると、きらきらと海の水面がきらめいています。それは港まで無事に戻れた人にしか見えない努力の成果でしょう。わたしたちが乗っていた埼玉号は、6ヶ月間同乗していたわたしたちに向かって手を振りながら笑顔を見せてくれています。そのあたたかさが心に染み、これ以上、話を続けることが難しくなってきました。 最後に、6か月の長旅の間、いくら大変なことがあっても手を離さずにいてくれた仲間である研修参加者のみなさんに感謝します。将来、また旅の永遠のパートナーとして一緒の船に乗りましょう。

お問い合わせ

国際交流基金日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください。)