平成26年度大韓民国中等教育日本語教師研修

参加者の声
(修了式・歓送会のスピーチから一部抜粋しました)
日本語教師研修参加者集合写真
集合写真

ヨ ソンクさん(呂善九さん/韓国/光新高等学校)

ヨ ソンクさん 韓国の各地域から55名の日本語教師たちが期待半分、心配半分を持って、国際交流基金日本語国際センターに到着したのが昨日のことのように感じられますが、もう修了式を終わり、明後日、韓国へ戻ることになりました。あっという間に1か月が過ぎ去ってしまいました。 研修期間1か月をふり返ってみると、本当に楽しくて実のある時間の連続でした。日本語、教授法演習、日本文化体験、特別講義などの4つの研修目標を持ち、現場で直接使われるさまざまな教授法を工夫したり、高校生、大学生との交流会を通じて日本の若者たちの文化理解と韓・日の若者たちの文化の共通点や違いを発見したり、同じ悩みを抱える立場である韓国語の先生たちに会っていろんな情報を交換したり、めったに行く機会のない消しゴム工場見学や歌舞伎観賞、関西地方への研修、ホームステイなどを通じて日本文化を体験したりしたこと、これらは長い間、忘れるにも忘れられない大事なことになるはずだと思います。 これから私たちはそれぞれの教育現場に戻りますが、今回の研修を通して得たいろいろなものをよく生かして、もっと豊かでおもしろく楽しい日本語の授業になるはずだと確信致します。いつもこちらのセンターのことを思い浮かべながら、日本語教育の発展のために最善を尽くします。韓国の各地域に戻る先生たちも、ここでの貴重で、美しい思い出を永遠に記憶しましょう。


ヤン ジドンさん(梁址東さん/韓国/鐘路産業情報高等学校)

ヤン ジドンさん 私がこの研修に申し込んだ最初のきっかけは、正直なことを言わせてもらうと多少不純なものでした。この研修がちょうど夏休み期間と重なり、バカンスのつもりで行って、食べて、飲んで、遊ぼう。研究と勉強のことは頭の中にほとんどありませんでした。 しかし、実際研修に参加してみると、そのような私の考え方は間違いだったということにすぐ気づきました。日本語、教授法、日本事情と3つの柱に分けられて、それぞれの主題に適する充実したプログラムの内容はお世辞ではなく、本当に勉強になりました。また、授業を担当してくださった専任講師の先生方の積極的で情熱的な姿は、教師である私の態度を振り返ってみるきっかけとなりました。 私の勤めている学校は、日本語や日本文化が好きな生徒が集まってくる少し変わっている学校です。なので、他の学校で第2外国語として日本語を教えている先生たちの悩みや立場はよく知りませんでしたし、交流する必要性もそれほど感じていませんでした。でも、ここへ来て全国各地で日本語を教えている先生たちと出会い、ともに学び、悩むことで「あ、自分1人でやっているのではないんだ。こんなにたくさんの人々が日本語教育のために頑張っているんだ。」ということに気づき、心強くなりました。そして、その結果作られた日本語教育のネットワークというものがこの研修においての一番の成果だと思います。もちろん、最初の目的であった、食べて、飲んで、遊ぶということもやや、いえ、相当できたので満足しています。 最後に、私にこのような素晴らしい経験の機会を提供してくださった国際交流基金日本語国際センターの皆さんに感謝の礼を申し上げたいと思います。韓国に帰っても、ここで経験したことを忘れず日本語教育にもっともっと頑張ります。本当にありがとうございました。


ソン ソンフンさん(宋性訓さん/韓国/高明中学校)

ソン ソンフンさん 7月21日から始まった研修はあっという間に、いよいよ最後の日を迎えました。約1か月間センターのみなさんに本当にお世話になり、ありがとうございました。私は今回の研修を準備しながら、日本で何をするのかについてたくさん考えました。 1か月の間、多くの教材を準備し、日本語教授法について先生たちと情報を交換したかったのです。また、日本語と同時に、日本文化や歴史に関する資料を入手し、日本文化の時間の授業に活用することができる方法についてもたくさん考えました。今回の研修では、韓国で準備した計画をほとんど達成することができました。織田信長の墓、本能寺、徳川家の墓、江戸東京博物館、落語公演、歌舞伎など、日本の過去の文化と時代に合わせて変化した日本の文化を見ました。私にとって今回の研修で一番良かった思い出は、実力は不足ですが発表会で発表をしたことです。日本語力がまだ十分ではない私に、このような素晴らしい機会を与えてくれたチームに感謝の気持ちを表します。また、今回の研修は日本人の先生、日本人の学生、さまざまな外国人日本語教師と会うことができる良い機会となりました。そして一番大切なことですが韓国全体のおおぜいの先生達と知り合うことができました。4週間で親しくなった先生もいれば、逆に今までひとことも話すことができなかった先生もいますが、それが残念です。次にソウルで会う時は、もっと親しくなりましょう。


ジョ ウンヘさん(趙銀惠さん/韓国/栗面高等学校)

ジョ ウンヘさん 私は教師になって2年半くらいになりますが、最後に日本に来たのが4年前で、日本語を教えていると言うのに、とても日本離れしていました。恥ずかしいことに、毎日のように繰り返される授業と様々な雑務に追われ、日本語の腕を磨こうとか、日本の最新の情報に耳を傾けようとなんか、全然思ってもいませんでした。 今回の研修に来て、日本語はもちろん、教授法や日本事情など、忘れていた日本語教育への情熱をもう一度よみがえらせることができました。授業だけでなく、高校生や大学生、韓国語教師との交流会や、短かかったけど充実していた関西研修、歌舞伎観賞など、とても素敵なプログラムばかりで、日本に関する様々なことに改めて興味を持てるようになりました。楽しかっただけではなく、一日本語教師として色んなことを考えさせられ、一段と成長できる時間でした。ここで新しく集めた写真や情報を使って、授業を教師と生徒両方にとって楽しいものに変えようと思っています。 これは決して自分一人でできたことではありません。センターの関係者のみなさんと研修でたくさん話し合った先生方のおかげです。いつも優しく案内してプログラムを引っ張ってくださった教師研修チームの方々、楽しくて役に立つ授業をしてくださった講師の先生方、本当にありがとうございました。いい思い出やいい資料をたくさん持ち帰れるのは皆さんのおかげです。 そしておいしいごはんを作ってくださった食堂のみなさん、掃除をしてきれいにしてくださったみなさん、受付や事務室のみなさん、お陰でさまで本当に快適に過ごすことができました。どうもありがとうございました。 各自学校に戻ってからまた忙しくなるとは思いますが、また今度会える日を楽しみにして頑張りましょう。

お問い合わせ

国際交流基金日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
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