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日本語教育指導者養成プログラム言語文化研究会
 

平成22年度 日本語教育指導者養成プログラム(修士課程)
参加者紹介

 

<参加者の声>

○倪虹 (中国 成都中医薬大学)
去年の9月、「日本語教育指導者プログラム」に参加して、日本語国際センターにやって来ました。突然教師から学生になり、ギャップが大きかったですが、授業が面白かったので、すぐここでの勉強が好きになりました。授業は講義型の一斉の授業もあるし、ワークショック、ペア活動などを取り入れ、ゼミ、発表、学校見学、模擬授業などの形も多く使われています。先生方が知識ばかりでなく、多種多様な形で体験させながらしてくださる講義は、一生忘れられないと思います。

去年の9月に来日したばかりの頃の「特定課題研究テーマ発表会」では、緊張で声も震えていましたが、最近終わったばかりの「中間発表」では落ち着いて、堂々と発表できるようになりました。これはこの7カ月の研修の小さな成果です。最初は研究方法や論文の書き方はもちろん、論文の内容さえ理解できませんでした。先生方の熱心なご指導のおかげで、この7カ月間、私たちはデータの収集、処理から論文の作成まで、一人でも研究できるようになりました。研究の世界に導いてくださった先生方に感謝しています。

3月11日に夢にも見なかった大地震が起きました。地震の後、私たちはセンターの中庭に避難していました。天気のせいか、怖いからか、段々寒くなってきます。それを見て、センターのスタッフはすぐに毛布を持ってきたり、お茶やお水を出したりして、不安な心を慰めてくださいました。また、3月中旬から4月中旬までの1か月帰国実習中も、先生方から励ましのメッセージやメールが届き、日本に戻る勇気を頂き、非常な時期を乗り越えました。

来日前に、違う国の人と、しかも女性ばかりと一緒に勉強するのは大丈夫かと心配しましたが、嬉しいことに私たち六カ国から来た六人の女性は仲良く過ごしています。励ましあい、助けあい、学びあい、何をしても六人一緒に行動する......「この6人は本当に仲がいいね」と先生方からも褒められました。

「一期一会」。残りの4か月も皆さんと一緒の時間を大事にし、仲良く頑張りたいと思います。私にとって、研究のもう一つの成果は、仲の良い五カ国の友達ができたことです。

○ツルバートル・オノン (モンゴル モンゴル国立大学)
日本語教師として私が初めて参加した研修プログラムは日本語国際センターの平成20年度海外日本語教師短期研修プログラム(冬季)でした。研修の2ヶ月間で、日本語の文法、日本語教授法、教授活動に関する新しい知識や情報を得るとともに、模擬授業など実際の活動を通して、初めて自分の教育環境の特徴を考えたことは私にとって刺激的なこととなりました。授業計画、評価など教育活動についてさらに勉強したくて、去年、日本語教育指導者養成プログラム(修士)の第10期生として入学しました。

この8か月、日本語教授法、研究方法について他の5か国の日本語教師たちと一緒に勉強し、交流しながらたくさんの知識を身につけ、日本の社会・文化に関しても多くのことが体験できました。 もっとも重要なことは、私たちがそれぞれの現場で抱えている問題点や課題、そして先行研究の結果を踏まえて、自分の研究テーマを設定し、上記の授業や先生方の指導を通して、研究方法と活動案をともに考えてきたことです。そして、今は活動案に沿って、自分の現場で4週間の実習を行い、その結果を現在分析しているところですが、ここで学んだこと、研究を通して気づいたことを自国の日本語教育の現場にいかに反映し、広げていくかを大切にしたいと思います。

○イン モウ テッ (ミャンマー ヤンゴン外国語大学)
教師になって8年目のとき、国際交流基金日本語国際センターと政策大学院大学によって実施された日本語教師指導者養成プログラム(10期生)の一人の参加者として参加することができました。

日本は2回目ですが、基金は初めてである私にとって、研修生が勉強だけに集中することができるよう便宜を図ってくれるところだと感じました。14年間ぐらい日本語と接していますが、普段の教科書以外目を通したことがないため、最初の授業は難しく感じられました。しかし、経験たっぷりの先生方が導きながら教えてくれたおかげで、今まで見たことのない世界が見られるようになりました。教師にとって欠かすことのできない教授法を始め、教師の役割、第二言語習得の理論、論文購読、研究方法、日本語学、日本文化・事情など貴重な知識を身に着けることができました。将来、指導者の立場で発揮する今の学習者を養成してくれる方法は、実際に感じている自分にしか言葉では上手く表せないほど素晴らしかった。先生方の教え方はもちろんのこと、授業を一緒に受けている世界各国からの経験者の友達と意見や経験を交換することができるのも大変貴重なチャンスでした。

教室内だけでなく、教室外の知識を増やせるため、学校見学、相撲、茶道、華道など様々な分野に触れる機会を与えてくれました。有名な大学で行われている学会や研究会に参加させていただいたのも、自分の研究や発表に役に立つに違いはありません。

これから、日本語教師としてこの1年間の経験を生かし、自分の教育現場の日本語教育のレベルアップを目指して頑張っていくつもりです。自分一人だけの力では足りないため、ミャンマーの日本語教師が基金の様々な研修プログラムに参加できるよう心から願っています。

○コランバゲ シラーニ ナヤナカーンティ (スリランカ スリランカ サバラガムワ大学)
私はスリランカからまいりましたシラーニと申します。現在、スリランカサバラガムワ大学で日本語の教師をしております。

日本語や日本に何の興味も持たずに日本語を勉強し始めた私が、このような立場にまで来られたのはいったいなぜでしょうか。私が思うに、それは日本語国際センターのおかげです。

以前同センターで長期研修を受けたことがあります。今回もその懐かしいセンターで政策研究大学院大学と実施される1年間の修士課程に参加しようと思いましたが、「救急車に乗るぐらいのなかなか厳しいコースですよ」と先輩に言われました。参加してみるとやはりその通りでした。しかし、忙しくなればなるほど、色々勉強になるのではないでしょうか。

このコースは、私たちをしっかり指導してくださる先生方に恵まれているコースだと言えるでしょう。研究のイロハも知らなかった私にとって、修士コースの授業はすべて新しい科目だったため、どんどん身に付けていくのをよく感じました。その中でも特に、研究方法、教授法、日本文化に触れる日本事情、言語学は印象に残っています。

私にとって勉強になったことがもう1つあります。それは授業ではありませんでしたが、必ずなくてはならないコンピュター学です。

このコースで知識を得た私は、これからもっと自信をもって仕事ができるようになるに違いありません。これからも日本語教育に関して研究をしようと思っている私には、日本語教育学者とはネットワークを作ることが何よりも大事だと思います。

東日本大地震が起こった際も、自分の家族のように面倒をみてくださったこのセンターは自分の日本の故郷だと言ってもいいでしょう。

また、様々な国々から来ている研修生たちとの交流のおかげで、異文化理解も高めることができるようになるのも非常に素晴らしいです。

スリランカからの第一期生として修士コースに参加した私の唯一の希望は、この修士コースをもっと多くの人に知らせ、得た知識をスリランカで実践することです。  皆さんもぜひ参加してみてください。

○渡辺美和 (パラグアイ ラパス日本人会立日本語学校)
私は日本語教師となり、国内、国外に問わず、様々な研修会に参加する機会に恵まれました。そしてこの度、初めて国際交流基金での研修プログラムに参加させていただくことになりました。

日本への来日前に、研修参加者の名簿をいただいたときは、驚きと楽しみで胸がいっぱいになりました。自分も含め6人の研修生がおり、それぞれ違う国からの参加でした。「この人たちとの共通語が、日本語なのだ」と一人不思議な気持ちになったものです。

来日してからは、日本語国際センターと政策研究大学院大学の講師が中心となり行われる講義に参加しています。講義では、今まで自分が受けたことのない内容のものが多くあります。例えば、第二言語習得研究や、日本語学、言語教育政策研究などです。どれもただ聞いて覚えるというものではありません。「学習者主体」を目指した自分自身で考え、友達と共有しながらその考えを深めていくという授業が展開されます。最初は戸惑うこともありましたが、楽しく講義を受けることができました。

また、修士課程という、今まで足を踏み入れたことのない研究の世界へと一歩足を踏み入れました。実践の授業に携わってきた私にとって、研究は本当に新しいことばかりです。しかし、指導教官の方々はもちろんのこと、多くの先生方にアドバイスをいただき、研修仲間に支えられながら進めています。

この研修プログラムには、もう1つの楽しみがあります。それは、日本語国際センターでの生活です。日本の社会や文化に触れることができる以外にも、たくさんの国々の日本語教師に出会うことができます。頭をフル回転した後に、様々な文化と触れ合うことで驚きの発見があり、一時の楽しい時間を過ごせるのです。みんなと笑い合った後に、活力を充電し、また研究へと戻るのです。

南米パラグアイでは、祖先の言葉を受け継ぐ「継承日本語」として日本語教育が行われてきました。今回の研修プログラム参加で、「外国語としての日本語教育」を他の研修生を通して、実感できました。

新しいこととの出会いに多く恵まれるこの研修プログラムを通して、自分自身も日本語教師として成長していきたいと思います。そして、自国に戻り、パラグアイにおける日本語教育の発展に貢献できるようになりたいと思います。

○ドゥイショノワ ナリーザ トルベコヴナ (キルギス キルギス民族大学)
2010年の9月、日本語国際センターに入って懐かしいと感じました。ちょうど10年ぶりです!相変わらず日本語国際センターのスタッフが親切に迎えてくださいました。2000-2001年に同じセンターで「海外日本語教師研修」(長期)研修を受けました。今回は日本語教育指導者養成プログラム(修士課程)を受けています。日本語国際センターと、東京の中心でにぎやかな六本木にある政策研究大学院大学に通っています。

このプログラムに参加し、教授法、研究方法、言語学、日本の社会・文化について先生方からの興味深い話を通して貴重な知識を得たと思います。

今までの自分の経験の中で、研究というものに携わったこともなく、研究の世界に近づくのは難しいと思っていました。でも、自分自身で研究を始めるとしたら、どうしても国際交流基金のこのプログラムから始めたいと思っていました。夢がかなって、先生方のおかげで研究が進んでいると思います。こちらでは研究を基礎から学んでいるので、国に帰っても研究を続けようと思っています。

授業以外では東京の近くや地方の研究学会に参加するチャンスもあります。日本語国際センターのプログラムや教室外の授業においては、実際に、日本の社会や文化にも触れる機会もありました。

日本語国際センターには世界の国々から日本語の教師と日本語教育の方々がおり、滞在している間にお互い交流もできます。家族のようにしたしくなり、これからの人生を共に歩むことにした方もいるそうです。

嬉しいことに、私が今回来たとき、10年前長期研修を受けたときの2人の友達とも再会して、びっくりしました。キルギスには「二つの山は会えない、二人の人間は会える」ということばがあります。このことばのように、今の仲間と先生方と帰国しても、また会えるのを願ってやみません。

このプログラムに参加して、教授経験も深くなり、知識も広げることもできたと感じています。キルギスの日本語教育は現在少しずつ発展してきています。キルギスの日本語教師にどんどんこのプログラムに参加してほしいです。このプログラムに参加して、得た経験をもとにして、キルギスで日本語教育の発展のために、精一杯頑張っていきたいと思っています。

(C) The Japan Foundation Japanese-Language Institute,Urawa.
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