パリ日本文化会館
1999年上半期 /1999年下半期
【展示】  
3/20〜5/7
写楽再見展 写楽再見展2
Miran Fukuda Sanokawa
Ichimatsu Ill as Onayo

Yasumasa Morimura Self-portrait
"Sharaku" 2-after Servant Edohei
「写楽再見展」
 忠実な浮世絵の技法による写楽の代表的大首絵の複製と飄逸な味わいのあるグラフィック作品、ならびに思いもよらぬ様々なマチエールと技法を使った現代アートの数々によって構成された斬新な切り口による「写楽」再発見と、それを良く表現している仏語タイトル「Coucou Sharaku!」が人気を呼んだ。とりわけオリジナリティ溢れるグラフィック作品や参加型のインスタレーション作品は好評で、併せて実施した映画「写楽」(篠田正浩監督)の上映にも多数の来場があった。
6/8〜7/10
菅井汲展
Rouge de cadmium 7-8
「菅井汲展」
パリに長年在住し、国際的な活動を繰り広げた抽象画家菅井汲の最晩年大型作品約30点と彫刻を一堂に集めた展覧会は、パリ日本文化会館としてはじめての本格的な抽象画展であり、ポルシェをこよなく愛した画家の「疾走する絵画」の迫力とスピード感に圧倒されたとの感想が多くきかれた。なお、平成12年には兵庫県立近代美術館、東京都現代美術館での大規模な菅井汲回顧展が予定されており、そのプロローグとなった。
【公演】  
6/4 朱鷺の会日本舞踊公演朱鷺の会日本舞踊公演2「朱鷺の会日本舞踊公演」
 樋口一葉の作品を基にした創作舞と伝統的な地唄舞をバランスよく組み込んだプログラム構成は「伝統舞踊を生かしながら、新しい日舞を目指す」朱鷺の会ならではのものもあり、町娘による軽快な踊りから邦楽生演奏に併せての情念的な舞まで観客は熱心に見入っていた。
【講演】  
6/25 瀬戸内寂聴講演会「瀬戸内寂聴講演会」
 古典としては異例の200万部以上のベストセラー、「源氏物語」新訳を完成した瀬戸内氏が行った講演「源氏物語・千年のラブロマン」は「源氏物語」が書かれた背景、作品を読み解く鍵などがユーモアを交えて分かりやすく紹介され、満席の聴衆を魅了した。とりわけ瀬戸内氏自身の剃髪の経験を踏まえての新解釈や、仏教の思想の反映のされ方の説明に聴衆は熱心に聞き入り、質問がひきもきらず、フランスにおける古典文学とりわけ「源氏物語」への関心の高さが伺われた。
7/2〜7/3 「帯谷宗英陶芸デモンストレーション」
 デモンストレーションを組み込んだ講演会では、師匠を持たずに「ろくろ」を一切使わない制作手法を自ら考案した氏の陶芸人生に多くの関心と称賛が寄せられ、作品展示では会館クローク前に幻想的な空間を作り上げた。
帯谷宗英陶芸デモンストレーション 帯谷宗英陶芸デモンストレーション2 帯谷宗英陶芸デモンストレーション3
【映画】  
5/15 飯村隆彦実験映像上映会「飯村隆彦実験映像上映会」
 国立ジュ・ド・ポーム美術館で実施された飯村氏の回顧展に併せ、氏を招聘して実施した実験映像上映会には、映画専門家や学生など予想を大幅に超える観衆が集まり、フランス国内での実験映像の人気の高さを改めて垣間見せた。
  「小津安二郎作品特集」4月〜7月「小津安二郎作品特集」4月〜7月
 『彼岸花』、『秋刀魚の味』、『宗方姉妹』、『お茶漬けの味』……。
80年代以降にフランスに紹介され始めた小津の作品は相変わらず固定ファンが多く、毎回様々な年層の多数の観客が足を運んだ。
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