パリ日本文化会館
2005年上半期 /2005年下半期
【展示】
 
5/14〜
7/9
歌川広重1 歌川広重2
Photos ©Eikoh Institute of Culture and Education
広重 名所江戸百景展
展示ホール
昨年10月の「歌舞伎衣裳展」、11月末からの「伊万里展」に続いて江戸時代の文化を紹介。19世紀後半、印象派・後期印象派の画家達に大きな影響を与えた浮世絵の代表的作家歌川広重の「名所江戸百景展」を開催する。119図全作品、総目録、歌川豊国による広重肖像画を所蔵する栄光教育文化研究所との共催。東京都の後援。
浮世絵作品の展示に加え、対象となっている名所の現在の姿を収めた写真も併せて展示。また作品の復刻に取り組んだ東京伝統木版画工芸協会による摺りのデモも行ない、大好評を博した。7月7日には三笠宮彬子女王殿下が来場され、2時間以上にわたり熱心に鑑賞された。
入場者数:11,270名
【公演】  
4/20〜4/23
Jericho(エリコ)
Photos ©Ai Hirano
現代演劇 Jéricho(エリコ)
大ホール
砂漠で道に迷った女が、負傷して倒れている男に出会う。夫を亡くした妹を探しにパレスチナのJérichoに向かう彼女は、自らも夫を亡くしていると語り出す。脚本は日本演劇の新しい世代を代表する松田正隆。出演は'03年度京都市芸術文化特別奨励者受賞の内田淳子と、フランスの若手俳優ピエール・カルニオの二人。演出は三浦基。前衛的な演出に興味を持つ観客が多く、また重い主題に考えさせられたとの声も多く聞かれた。
入場者数:約500名(4回公演)
4/29〜4/30
狂言1
狂言2
Photos ©Shigeyama Kyogen Kai
狂言 風刺の感興
大ホール
出演は茂山七五三、宗彦、逸平の三名。演目は、古典の「瓜盗人」、仏国中世の喜劇「洗濯桶」を原拠とした新作「濯ぎ川」(作:飯沢匡)、および19世紀末フランス風刺劇の古典の一部を狂言版として上演する「ユビュ王」の三作品。ARTA(仏俳優が伝統演劇を学ぶ場)の招きで来仏する茂山七五三父子がARTAのアトリエのために狂言版を制作し、会館で自ら演じたもの。新作「濯ぎ川」狂言版「ユビュ王」ともに単なる試みの域を越え狂言作品として充実したものとなり、茂山親子の息の合った至芸に満席の観客席は大いに沸いた。
入場者数:484名(2回公演)
5/20〜5/21 パフォーマンス グラインダーマン「Binary Rider 2005」
大ホール
様々なメディアを駆使して独自の身体表現を行うパフォーマンス集団グラインダーマンによる作品上演。鋼鉄製アイテムを身に付け、テクノミュージック、匿名性を強調した衣装を基に、形而上のデジタル世界におけるバイナリーコード(0/1という数値)と、形而下の現実世界における対になるイメージ(男/女、白/黒、生/死、等)を現代美術からのプレゼンテーションとして上演。日・EU市民交流年登録事業。特別な会場設営を行ない、文字通り火花を散らす独特なパフォーマンスは大いに盛り上がり、オリジナリティや親しみやすさへの賞賛の声が多くあがった。
入場者数:約500名
6/3〜6/4 コンサート「石の歌 ツトム・ヤマシタ・サヌカイト・コンサート」
70年代に世界的パーカッショニストとしてアヴィニヨン演劇祭をはじめ、欧米を中心に活躍したツトム・ヤマシタによるサヌカイト(世界で讃岐地方でのみ採取される極めて共鳴性の高い火山岩)を使った楽器でのオリジナル仏教音楽の演奏会。禅寺の修行のドキュメンタリー映像を流し、座禅を組み香を焚き3人の僧が経を読むなか繰り広げられた演奏は、「禅」の舞台化として多くの観客を魅了した。
入場者数:552名(2回公演)
6/20〜6/21
能1
能2
Photos © Shûhô Kanô
能 喜多流 古典 綾鼓 / 新作五輪の書
大ホール
喜多流狩野派の狩野e鵬ほかによる能訪欧公演。女御への老人の恋慕を舞う古典『綾の鼓』、剣豪宮本武蔵の兵法書に材をとった新作能『五輪書』ならびに狂言(ete de la musique 参加企画)を演じた。2日間の公演チケットは予約開始早々に完売し、当日配布券の100席も10分ほどでなくなるほど大人気であった。能の奥深さを堪能した観客からは賞賛の声が多くあがった。
入場者数:598名(2回公演)
【講演】  
5/26 現役老人から見た老人
「なだ いなだ」のペンネームで有名な精神科医 堀内秀氏を迎え、一個人また精神科医としての立場から、インターネット上のヴァーチャル政党「老人党」の精神を交えて老人について講演を行なった。
入場者数:80名
5/21、6/4 江戸庶民の生活
美術通訳・ガイド モワンヌ・前田美恵子氏
大ホール
5月14日(土)から7月9日(土)まで展示ホールで開催の「広重展 名所江戸百景」にちなむ講演会。当館でフランス文化入門のアトリエを担当しているモワンヌ前田氏が、名所江戸百景に描かれた江戸時代の庶民の生活をフランス語で解説。当時の江戸庶民の生活が良く理解できたとの声が多々上がった。
入場者数:167名(2回講演)
【映画】  
4/9 成瀬巳喜男監督「浮雲」上映会 および講演会
大ホール
巨匠・成瀬巳喜男の生誕百年、および林芙美子による原作がEditions du Rocher社によりフランスで翻訳出版されることを記念して「浮雲」の映画上映と講演会を行なった。講演会では「浮雲」の仏語翻訳者コリンヌ・アトラン氏、評論家ジャン・ナボニ氏、評論家ベルナード・アイゼンシュッツが出席。講演会と映画会の有機的連携は作品理解を深める助けとなるとの評価を得た。
入場者数:述べ235名
【その他】  
6/25 日本酒セミナー
レセプションホール
日本全国から来仏する10の蔵元がそれぞれ持ち込むお酒の簡単な紹介後、試飲。質疑応答や歓談も行なわれた。従来講演会と試飲会を分けて行なっていたのを、今回は蔵元の解説と試飲をセットにしたセミナー形式で実施。 プレス参加者からは来年も実施して欲しいとの要望が寄せられ、一般試飲会も定員60名満席の大盛況で、盛大な拍手が蔵元たちに送られた。

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