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ヴェネチア・ビエンナーレ 建築展 11回
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日本館の展示概要
| 展示テーマ | EXTREME NATURE: Landscape of Ambiguous Spaces | |
| コミッショナー | 五十嵐太郎(建築批評家、東北大学准教授) | |
| 参加作家 | 石上純也(建築家)、大場秀章(植物学者) | |
| 展示概要 | 日本館のまわりに、石上純也が小さな温室群を設計する。
1974年生まれの石上は、SANAA出身のもっとも注目される日本の若手建築家である。長さ9.5m×厚さ3mmの「テーブル」(2005)、高さ14m重さ1トンの「四角いふうせん」(2007)、星空のように305本の柱がランダムに並ぶ神奈川工科大学KAIT工房(2008)など、極端でありながら、それが当たり前のように存在する「建築」を手がけ、美術やデザイン界も驚かせてきた。彼は、SANAA的なデザインをさらに突き抜け、現代日本の建築の最前線に位置している。
通常、建築の展覧会は実物を置くことができない。代理物としての模型、映像、ドローイングを使う。インスタレーションも既存の構築物に寄生するものだ。しかし、日本館では、緻密な構造計算によって初めて成立する、ぎりぎりの1/1の「建築」そのものによって新しい可能性を示す。これは、建築とは何か、という根本的な問いにもなるはずだ。極端な性質をもつ華奢な温室は、モノとしての存在感が薄くなることで、まわりの環境に溶け込む。構造設計は、佐藤淳が担当する。
日本館の内部はほぼ空っぽとなり、本来の美しい空間があらわになる。一方、まわりでは温室を点在させることで、外部空間をインテリア・ランドスケープのように構成していく。だが、オブジェとしての建築の反転がヴォイドとしての外部空間を生むのではない。建築のファサードが外部を規定するのでもない。エーテルの充満したかのような透明なヴォリュームの温室の内部空間が、外部空間を意識させる。だが、そこには家具が置かれ、室内のようでもある。日本館そのものも、「建築」というよりは、人工的な地形、あるいは「環境」の要素のひとつとしての見立てを行なう。もともとの屋外空間と、ガラスに包まれた華奢な鉄骨の構造体のあいだに生まれる空間も重なりあう。二重化された曖昧な風景がたちあらわれる。それは内外の植物、家具、建築、地形、環境など、あらゆるものが同時に存在していることを認識する空間の状態を生むだろう。 (コミッショナー: 五十嵐太郎) |
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| 主催 | 国際交流基金(ジャパンファウンデーション) | |
| 助成・協賛 | 財団法人大林都市研究振興財団、株式会社 資生堂 | |
| 協力 | 財団法人ユニオン造形文化財団、ギャラリー小柳 |
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