国際交流の夕べ 能と狂言の会-An Evening of Noh and Kyogen- 2014

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)京都支部では、海外からの留学生や研究者など、外国人の方々に日本の文化にふれていただくことを目的として「能と狂言の会」を開催します。

能と狂言の会詳細
日時 2014年11月21日 (金曜日) 18時開場 18時30分開演
場所 京都観世会館(京都市左京区岡崎円勝寺町44)
電話: 075-771-6114
※公演ポスターはこちらからご覧頂けます。
国際交流の夕べ 能と狂言の会 【PDF:949KB】
演者・演目 狂言/茂山 千五郎 師 「二人袴(ふたりばかま)」
能/片山 九郎右衛門 師 「安達原(あだちがはら)」
主催 国際交流基金(ジャパンファウンデーション)京都支部
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)関西国際センター
協力 公益財団法人 片山家能楽・京舞保存財団、公益社団法人 京都観世会
後援 京都府、京都市、京都市観光協会、京都新聞
入場料
(全席自由席)
一般/3,500円  学生/2,000円
※団体割引(20名様以上):10%Off
チケット販売先 京都観世会館、国際交流基金京都支部
※10月3日 発売開始

演目紹介

狂言 「二人袴(ふたりばかま)」

狂言「二人袴(ふたりばかま)」舞台の様子

【鑑賞】

世間知らずの聟は、聟入りに一人で行くのが恥ずかしく、親に、舅の家の門前まで付き添ってもらう。親はただちに引き返すつもりだったが、舅宅の太郎冠者に見つけられ、そろって座敷へ出るようにと請われる。しかし、袴が一枚しかないので、二人で代わる代わるにはき替えて舅の前に出て挨拶をする。さて、両人いっしょにと呼ばれて当惑した親子は、袴を前後二枚に引き裂いて、めいめい前垂れのように前に当てて座敷へ出る。酒宴が催され、所望されるままに舞を舞うが、聟も親も袴の後ろのないのを見つけられ、面目ないと退散する。曲中の小舞は、大蔵流は《盃》《桑の弓》《雪山》、和泉流は《宇治の晒(さらし)》《花の袖》《七つ子》。
不器用な長袴の足さばき、酒宴の席での無遠慮な応答など、幼稚で無邪気な聟の性格がほほえましく描かれる。一八九四年《二人袴(ににんばかま)》の題名で、福地桜痴の脚色により歌舞伎舞踊化されている。

羽田昶

<『〔新訂増補〕能・狂言辞典』(平凡社,1999年)より>

能 「安達原(あだちがはら)」


能「安達原(あだちがはら)」舞台の様子

【鑑賞】

旅の山伏が陸奥の安達原で行き暮れ、荒野の一軒屋に宿を借りる。あるじの女は、旅のなぐさみにもなろうと糸車を回して見せながら、あさましい身の上を嘆いたり(<片グセ>)、気を変えて糸尽しの歌を歌ったりする(<ロンギ>)。夜が更けて寒さが増すと、女は薪を採って来ようと言い、留守中に寝屋(ねや)を見ないようにと念を押して山へ出かける(中入)。供の能力がそっとのぞくと、寝屋には人の死体が散乱している。山伏たちは、さては鬼の住む有名な黒塚だったかと逃げ出す。山から帰って様子を知った女は、鬼女の形相を現して追い迫り、山伏と争うが、ついに祈り伏せられる(<イノリ><中ノリ地>)。
人間の心の二面性を描いた能とみることもでき、その場合寝屋を表す小屋の作り物が象徴的な意味をもつ。舞台の大小前に出される作り物の<萩小屋>は、はじめは一軒屋をあらわし、やがて寝屋となる。荒涼とした風景にふさわしく作り物にはススキがあしらわれる。前ジテの操る枠桛輪は、賤が家の女の仕事道具であるが、女の侘しさがそのシンプルな造形美ににじむ。枠桛輪を操りながらの<片グセ><ロンギ>に、女の深い孤独と業が浮きぼりにされる。人形浄瑠璃《奥州安達原》などの原拠。

荻原達子

<『〔新訂増補〕能・狂言辞典』(平凡社,1999年)より>


出演者プロフィール

狂言師 茂山 千五郎 師

狂言師茂山千五郎師写真

1945年生。大蔵流四世茂山千作(人間国宝・日本芸術院会員)の長男として、祖父三世千作、父四世千作に師事。1949年『伊呂波』のシテにて初舞台を踏む。

1973年欧州公演を皮切りに、欧米各地での海外公演を行う一方で、1976年に若手だけの「花形狂言会」を主宰。1986年重要無形文化財総合指定保持者に認定。

2004年京都府文化賞功労賞、2008年文化庁芸術祭賞大賞を受賞。

1990年には国際交流基金の派遣により東南アジアでも公演を行う。

1994年7月大蔵流十三世茂山千五郎を襲名。


能楽師 片山 九郎右衛門 師

能楽師片山九郎右衛門師写真

観世流シテ方。昭和39年片山幽雪(九世片山九郎右衛門・人間国宝)の長男として生まれる。祖母は京舞井上流四世家元井上八千代(人間国宝)、姉は五世家元井上八千代。幼少より父に師事し、長じて八世観世銕之亟に教えを受ける。父と共に片山定期能楽会を主宰。全国各地で多数の公演に出演するほか、ヨーロッパ、アメリカなど海外公演にも積極的に参加している。

また、学校へ出向いての能楽教室の開催、能の絵本の制作、映像を駆使した舞台の制作、能舞台のCG化など、若年層のための能楽の普及活動も手掛ける。

1997年京都府文化賞奨励賞、2003年京都市芸術新人賞、2003年文化庁芸術祭新人賞、 2007年日本伝統文化振興財団賞、2013年京都府文化賞功労賞を受賞。重要無形文化財(総合指定)保持者。

2011年1月十世片山九郎右衛門を襲名。

公益社団法人京都観世会会長、公益財団法人片山家能楽・京舞保存財団常務理事。

[お問い合わせ]

国際交流基金京都支部
電話:075-762-1136
〒606-8436 京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1 京都市国際交流会館3階

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