日本語教育通信 TOP > 本ばこ 『聞いて書いて覚えるカタカナ語スピードマスター』

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本ばこ
カタカナ語の学習・教授方法のヒントがたくさん!
『聞いて書いて覚えるカタカナ語スピードマスター』
 著者:棚橋明美、渡邉亜子、大場理恵子、清水知子
 出版社:Jリサーチ出版

聞いて書いて覚えるカタカナ語スピードマスター

 URL:http://www.jresearch.co.jp
 発行年月:2009年6月
 ISBN: 978-4-901429-92-4
 判型・頁数:B5判、144頁、解答集22頁、CD1枚
 定価:1,260円


 カタカナ語とはカタカナで書かれる外来語のことです。カタカナ語が苦手だという学習者は少なくありませんが、先生方からは「授業で扱う時間がない」「適当な教材がない」という声がよく聞かれます。この本を参考に、カタカナ語を分かりやすく楽しく教える方法を考えることができそうです。

学習者のレベルに合わせて利用できる

 教材は5つのステップで構成されていて、教師は学習者のレベル(初級から上級)に合わせて活用することが可能です。ステップごとの活動を見て、自分の学習者にどの段階の練習が必要なのかを整理することもできるでしょう。

 Step1では、読み書きを間違えやすいカタカナを書いたり聞いたりする練習をします。Step2では、カタカナ語の音の特徴をつかむために、拍や発音に注意して聞いたり書いたりする練習をします。そしてカタカナ語と原語である外国語との違いを理解し、カタカナ語のルールを整理します。Step3では、カタカナ語を動詞と名詞とナ形容詞にわけて文の中で捉える練習をします。Step4では、会話の中で使われているカタカナ語を聞いて理解したり、スピーチで使ったりする練習をします。Step5では、カタカナ語を使って文章を書く練習をします。

単語リストが活用できる

 単語は各ステップで扱われたものがリストになっているだけでなく、カテゴリー別(例;服・くつ・かばん/乗り物・交通/趣味・スポーツ・芸術など)にもなっており、学習者にとって必要なカテゴリーから選んで授業で扱うことができます。普段の授業のトピックにあわせてカタカナ語を用意したい場合にも便利でしょう。また、学習者自身が辞書として利用することもできます。

普段の授業に取り入れるヒントがある

 「どのようにすれば、単調になりがちな学習を楽しくできるか」と悩んでいたら、この本の活動を参考にしましょう。

 例えば、カタカナを聞いたり書いたりする練習を楽しい教室活動にしたいと思ったら、Step1がヒントになるかもしれません。CDを聞きながらカタカナを書いていくと、メッセージが浮かび上がる活動があります(下図p.20)。Step3には、カタカナ語の意味を推測しながら文章を読む活動があります。他にもクロスワードパズルや、インフォメーションギャップのある活動、ロールプレイなどがあります。

 6つのコラム「カタカナ語ミニ知識」は授業の「ネタ」にできますし、上級学習者にとっては面白い読み物になります(『Cupはカップ?コップ?』『ワイシャツの「ワイ」はY?』など)。中国・韓国・英語の訳もあるので、初級の学習者なら訳文の方を読ませて、カタカナ語の学習に興味を持ってもらうこともできるのではないでしょうか。

p.20   p.50
p.20   p.50

(長坂水晶/日本語国際センター専任講師)

●日本語国際センター図書館

「日本語教育通信」の「本ばこ」では、新しく出版された図書の紹介を行っていますが、日本語の教材や、日本語、日本語教育関連の図書についての情報がほしいときは、日本語国際センター図書館のホームページもぜひ利用してください。

日本語国際センター図書館
http://www.jpf.go.jp/j/urawa/j_library/j_lbrary.html

2010年2月のテーマ展示「発音の教材と指導参考書」
http://jli-opac.jpf.go.jp/display/201002.html

図書館蔵書検索
http://jli-opac.jpf.go.jp/mylimedio/search/search-input.do?lang=ja

日本語教育ナビゲーション
http://www.jpf.go.jp/j/urawa/j_library/lry_04.html


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