アジア理解講座 2003年度 第2期




2003年度 第2期
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異文化理解講座
アジア理解講座
実績について
出版について

[火曜日] (2003年10月14日~12月2日)全8回
チベットを知ろう
「吐番王朝」以来、今日に至るまでのチベットの歴史に始まり、チベット仏教の教義や教派、特異な仏教美術の世界、さらには中国政府と亡命政府の緊張関係にも眼を向け、清朝以降、チベットと中国の間に展開した曲折した歴史の流れにも論及する。

[水曜日] (2003年10月8日~12月10日)全10回
「市民社会」-その構図からアジアの何が見えるか
最近よく耳にする「市民社会」とはどのような考え方なのか。「市民社会」論の今日的意味について概説し、アジアにおける異なった場所での「市民社会」の現われ方を取り上げ、その多様性のなかにオルターナティヴの可能性を発見していく。

[木曜日] (2003年10月2日~12月4日)*ただし、第9回のみ11月28日(金) 全10回
アジアの茶文化をさぐる

お茶のふるさとと言われる中国雲南省から広がる多様なお茶にまつわる習俗と文化を紹介する。一部、実演と解説を交えながら、その薬効・分布などの科学的分析にまで論及することで、アジア発の茶文化を再発見する旅となる。

講師、講座内容等、詳細につきましては、各曜日のリンクをクリックしてください。

火曜日

「チベットを知ろう」

コーディネーター

村田雄二郎(東京大学大学院総合文化研究科助教授)

講師

  • 村田雄二郎(東京大学大学院総合文化研究科助教授)
  • 石濱裕美子(早稲田大学教育学部助教授)
  • 田中公明(財団法人東方研究会研究員、東京大学/慶応義塾大学非常勤講師)
  • 平野 聡(東京大学大学院法学部政治学研究科助教授)
  • 阿部治平(大阪外国語大学非常勤講師)

コーディネーターからのメッセージ (村田雄二郎)

アジアのさまざまな地域や民族を取りあげてきた本講座の「~を知ろう」シリーズで、チベットを本格的に扱うのは今回が初めてです。特異な自然・生態環境の下で育まれてきた習俗や伝統の数々。
また、世界に知られるチベット仏教の深奥な世界。そのチベットは、今日新たにグルーバル化・市場経済化の波に洗われ、また観光客も増えるなど、かつてのように外部に閉ざされた世界ではなくなりつつあります。
本講座では、「吐番王朝」以来、今日に至るまでのチベットの歴史に始まり、チベット仏教の教義や教派、さらには特異な仏教美術の世界を、その道の第一線の専門家に講義してもらいます。
さらに、文化や宗教面だけではなく、中国政府と亡命政府の緊張関係にも眼を向け、清朝以降、チベットと中国の間に展開した曲折した歴史の流れにも論及します。
1995年にはパンチェン・ラマの後継霊童選定をめぐり、亡命政府と中国が鋭く対立するという局面もあらわれました。しかし、最近になって両者の水面下の対話が再会されたとも伝えられています。
中国のチベット統治の論理と心情は何であるのか、ダライ・ラマの高齢化が進む中、チベットの政治社会はどこに向かおうとしているのか、受講者のみなさんとともに考えてみたいと思います。

講座概要 【PDF:35KB】

水曜日

「市民社会」―その構図からアジアの何がみえるか

コーディネーター

花田達朗(東京大学社会情報研究所長)

講師

  • 花田達朗(東京大学社会情報研究所長)
  • 菱田雅晴(静岡県立大学大学院国際関係学研究科長、国際関係学部教授)
  • 足羽與志子(一橋大学大学院社会学研究科教授)
  • 根本 敬(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教授)
  • 押川文子(国立民族学博物館地域研究企画交流センター教授)
  • 喜多村百合(筑紫女学園大学助教授)
  • 玄 武岩(東京大学人文社会系研究課博士課程研究生)
  • 田村慶子(北九州市立大学法学部政策科学科教授)

コーディネーターからのメッセージ (花田達朗)

近年、「市民社会」という言葉が再び浮上してきました。定着したとは言えないまでも、かなり広く使われるようになってきました。それは同時に、NGONPOという言葉の流通の始まりとも重なり合っています。「市民社会」とはどのような考え方なのでしょうか。以前のものとどこがどう違うのでしょうか。そして、その考え方は日本および他のアジア地域の現実や変化とどのような関わりをもつのでしょうか。
「市民社会」というコンセプトは、国家=行政機構、経済社会=市場との関係のなかで、つまりそれらの三角関係のなかで初めて意味をもってきます。「市民社会」とは他の2つとは区別されるべき、ひとつの社会関係のあり方として理解されるのです。
そのような構図から眺めるとき、今日のアジア地域の動態はどのようなものとして見え、そして説明できるでしょうか。国や社会や地域が違えば、「市民社会」という補助線によって立ち現われる具体的な事例や現象は異なってくるほかありません。しかし、そこでは「市民社会」という考え方がもつ〈意味〉が共通の糸としてつながっているはずです。
本講座では、まず「市民社会」論の今日的意味について概説し、次に、アジアにおける異なった場所での「市民社会」の現われ方を取り上げていき、その多様性のなかにオルターナティヴの可能性を発見していきたいと思います。最終回にはコーディネーターと受講生によるディスカッションを予定しています。

講座概要 【PDF:64KB】

木曜日但し、第9回のみ11/28(金)

「アジアの茶文化をさぐる」

コーディネーター

中村羊一郎(静岡産業大学国際情報学部教授)

講師

  • 中村羊一郎(静岡産業大学国際情報学部教授)
  • 松下 智(社団法人豊茗会(茶の文化振興会)会長)
  • 高橋忠彦(東京学芸大学教育学部教授)
  • 熊倉功夫(国立民族学博物館教授)
  • 富田 勲(静岡産業大学国際情報学部教授(薬学博士))
  • 滝口明子(東京外国語大学非常勤講師)
  • 加藤みゆき(香川大学教育学部教授)
  • 藤井真紀子(安徽農業大学茶業学部講師/中国国家公認評茶員・茶藝師/株式会社遊茶代表)
  • 安次富順子(沖縄調理師専門学校)

コーディネーターからのメッセージ(中村羊一郎)

お茶のふるさとは中国雲南省といわれています。その茶の木をもとに、緑茶、ウーロン茶、紅茶など、さまざまなお茶が作られ世界中で飲まれるようになりました。いや、お茶は飲むだけでなく、ミャンマーのように漬物にして食べるところもあります。お茶はアジア各地に広がってさまざまに利用され、同時にお茶にまつわる多様な習俗を生んできました。中国や東南アジアにおける現地調査の成果は、長い歴史をもつお茶の文化の思いがけない広がりを明らかにしています。またそのような視野からお茶を考えることで、日本もまたアジア文化の一構成員であるのだという認識が生まれてくるでしょう。
本講座では、中国と日本における茶の歴史や文化をはじめ、近年注目を集めているお茶の薬効、ブームになっている中国茶の話題、あるいは最新の科学的分析によるお茶の分布の問題など、多方面からの研究成果を、それぞれの専門家が語りかけます。また沖縄県に伝わる「食べるお茶」としてのブクブク茶の実演と解説も準備しました。お茶は、まさにアジア発の世界飲料です。その秘められた力と、文化を再認識できるような、発見に満ちた時間にしていきたいと思います。

講座概要 【PDF:87KB】

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