アジア理解講座 2005年度 第2期




2005年度 第2期
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「スリランカ:和平構築の道のり」

日程

2005年10月3日~12月5日の毎週月曜日全8回

コーディネーター

足羽 與志子

コーディネーターからのメッセージ (足羽 與志子)

長いあいだ民族紛争に揺れたスリランカは、2002年に停戦協定を結びました。しかし、人々の大きな期待や国際社会の支援にもかかわらず、和平交渉は中断されたままで、戦禍に加え、津波被災により社会の不安感と疲労感は増大しています。国際社会での平和貢献をめざす日本はスリランカの和平と復興に大きな役割を担っています。
本講座では、和平交渉の進展の難しさを理解し、今後の方向への示唆も読みとれるよう、民族紛争の原因や解決方法を短視的に捉えず、その原因や経過をスリランカの社会や文化、歴史や経済、政治のなりたちのなかからひろく捉えます。そのうえで停戦後の政治的経過を概観し、社会や人々の実態と意識の変化について分析を行います。復興と平和構築支援に取り組む日本にとっても新たな試みの連続です。講師には実践的機関の担当者もむかえて、これまでの経験と問題、今後の取り組みを伺います。
当該社会の構造的問題と人々に染み渡った暴力の記憶、加えて国際社会の介入とグローバル化によるヒトと資金の流れが生む新たな状況は、スリランカだけの問題ではありません。誰のための平和であり、その平和とはなにをさすのか、受講生の方々とともに考えていきたいと思います。

講師/講義日程/テーマ

(講師および日程・テーマは変更となる場合もあります)

日程
講師/テーマ
10月3日
「現代の紛争と平和への契機」
足羽 與志子(一橋大学大学院社会学研究科教授)
24日
「紛争の構造と文化」
足羽 與志子(一橋大学大学院社会学研究科教授)
31日
「停戦合意と津波被災後の諸問題」
中村 尚司(龍谷大学経済学部教授)
11月7日
「停戦合意と津波被災後の諸問題」
中村 尚司(龍谷大学経済学部教授)
14日
「停戦合意と津波被災後の諸問題」
中村 尚司(龍谷大学経済学部教授)
21日
「人間の安全保障、社会変革と国際協力」
戸田 隆夫(国際協力機構 人間の安全保障グループ長)
28日
「紛争の人々:記憶と平和」
足羽 與志子(一橋大学大学院社会学研究科教授)
12月5日
パネル・ディスカッション
中村 尚司(龍谷大学経済学部教授)
足羽 與志子(一橋大学大学院社会学研究科教授)
他4名

講座概要 【PDF:59KB】

会場  ジャパンファウンデーション国際会議場

「アジア各国の教育の理念と現実─各国の教育戦略と課題」

日程

2005年9月28日~11月16日の毎週水曜日全8回

コーディネーター

佐藤 眞理子

コーディネーターからのメッセージ (佐藤眞理子)

本講座で取り上げるアジア各国はシンガポールと韓国を除いて未だに開発途上国に分類されてはいますが、一人当たり所得の大幅な伸び、中間層の増大など急速な経済発展を遂げつつあり、国際社会で存在感を増してきています。経済、情報、そして文化のグローバリゼーションの急速な進展のなか、21世紀はアジアの時代といっても過言ではない状況にあります。
多くのアジアの国々は第二次世界大戦以後の独立に際して、それぞれ独自の教育制度を構築し、今日に至るまで長足の進歩を遂げました。アジア各国が独立後に教育制度を優先政策とした背景には、国家建設や国民統合という政治的課題と経済成長を達成しようとする経済的課題というふたつの課題がありました。国民統合の面では独自の価値を創造、あるいは伝統的価値を尊重し、国語や道徳にそれらを積極的に導入し、そして経済の面では先進国の近代的な知識・技術を習得することにより経済発展を図りました。教育は国民統合という政治的課題、そして経済発展という経済的課題に対応する重要な手段でした。
しかしながら、多くの国は植民地の版図を継承して独立したことから、多民族多言語国家等多くの植民地遺制があります。そのようななか、各国政府はどのような教育制度を構築することによって政治的課題や経済的課題に対応し、教育普及を果たしてきたのでしょうか。また現在直面している教育問題はどのようなものでしょうか。この講座では、アジア各国の教育制度・政策を取り上げ、発展の背後における教育の役割を模索することを目的とします。

講師/講義日程/テーマ

(講師および日程・テーマは変更となる場合もあります)

日程
講師/テーマ
9月28日
導入-アジアの教育全般
佐藤 眞理子(筑波大学大学院人間総合科学研究科助教授)
10月5日
中国教育制度の理念と現実-市場化への対応と国民統合の観点から
楊 嵐(筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程)
12日
高校平準化と修能試験(韓国)
佐野 通夫(四国学院大学文学部教授)
19日
グローバリゼーションへの対応を目指すタイの教育改革の理念と現実
鈴木 康郎(筑波大学大学院人間総合科学研究科助手)
26日
シンガポールの教育制度・政策-数理科学力正解一位を支える教育・社会基盤
池田 充裕(山梨県立大学人間福祉学部人間形成学科助教授)
11月2日
マレーシアの教育制度・政策-グローバル化の中の複合国家
杉本 均(京都大学大学院教育学研究科教授)
9日
インドネシアにおける教育発展と伝統的価値
服部 美奈(名古屋大学大学院教育発達科学研究科助教授)
16日
グローバリゼーションとナショナル・アイデンティティの狭間で-フィリピンの教育戦略
渋谷 英章(東京学芸大学総合教育科学系教授)

講座概要 【PDF:63KB】

会場 日本教育会館

「黄土高原生態文化回復活動─人と自然の美しいつながりをめざして」

日程

2005年9月30日~12月9日の毎週金曜日全9回

コーディネーター

安冨 歩、深尾 葉子

コーディネーターからのメッセージ (深尾葉子・安冨歩)

中国西北部一帯に広がる黄土高原。二千年前には草原と森林が織りなす光景が広がっていましたが、徹底した開墾の結果、現在ではまとまった森林のほとんどない黄色い大地となっています。春になるとこの大地を数千万の農民が耕し、舞い上がった土が強風に吹かれ、いわゆる「黄砂」となります。
この厳しい地域に住む人々は豊かな生活文化を培ってきました。黄土高原の谷間に、農民が自分たちの力で創り上げる窰洞(やおとん)とよばれる見事な家屋。厳しい寒暖格差と乾燥に耐えて育った農作物の見事な料理。谷間に響く民歌・腰鼓・スオナーの農民による高度な演奏。こういった生活文化はこの地域の人々の将来を拓くための、重要な文化的資源です。
私たちは長年のフィールドワークによる知識と経験を基礎として、複雑系科学・環境工学・生態学・計算機科学などの分野で得られた知識と、黄土高原に暮らす人々の知恵を結びつけ、生態環境と生活文化を、同時に回復するための活動を展開しています。この活動は社会が人々の間に展開されるコミュニケーションを要素として成り立っているという認識を出発点としています。
本講座では、このような活動を通じて得られた新しい知識をお伝えするとともに、21世紀を生き抜くための知恵を皆様と一緒に考えたいと思います。

講師/講義日程/テーマ

(講師および日程・テーマは変更となる場合もあります)

日程
講師/テーマ
9月 30日
黄土高原とはどんなところか
深尾 葉子(大阪外国語大学外国語学部助教授)
安冨 歩(東京大学大学院総合文化研究科助教授)
10月 7日
黄土高原の生態系
福田 健二(東京大学大学院新領域創成科学研究科助教授)
21日
窰洞(ヤオトン)の住空間:「掘る」「住まう」「包まれる」
栗原 伸治(日本大学生物資源科学部専任講師)
28日
人々のつながり
深尾 葉子(大阪外国語大学外国語学部助教授)
11月4日
生態文化回復の戦略
安冨 歩(東京大学大学院総合文化研究科助教授)
11日
河川と井戸水の汚染
藤本 悦子(大妻女子大学教授)
25日
有機物の循環
藤森 博之((有)DGC総合研究所代表取締役)
深尾 葉子(大阪外国語大学外国語学部助教授)
12月 2日
大気浄化と土壌改良
定方 正毅(工学院大学教授)
9日
将来の戦略
渡邊 邦明((株)アジル代表取締役)
深尾 葉子(大阪外国語大学外国語学部助教授)
安冨 歩(東京大学大学院総合文化研究科助教授)

講座概要 【PDF:83KB】

会場 ジャパンファウンデーション国際会議場

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