アジア理解講座 1999年度 第1期




1999年度 第1期
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出版について

[月曜日] 「中国を知ろう1―海からの中国、陸からの中国」

[水曜日] 「アジア美術の20世紀」

[金曜日] 「民族との出会い―大陸部東南アジア・中国雲南から―」

※講師、講座内容等、詳細につきましては、各曜日のボタンをクリックしてください。

月曜日

「中国を知ろう1―海からの中国、陸からの中国」

1999年5月10日~7月12日の毎週月曜日
 (5月17日、24日は休講)及び5月18日、25日火曜日

講師
村田雄二郎(東京大学大学院総合文化研究科助教授)、加藤弘之(神戸大学経済学部教授)、菱田雅晴(静岡県立大学国際関係学部教授)、西澤治彦(武蔵大学人文学部教授)、村松伸(東京大学生産技術研究所助手)【講義順】

幕末に東アジアを訪れたあるヨーロッパ人は、中国(清国)と日本・朝鮮を比較して、「日本は中国の1~2省、朝鮮は半省に相当する。」と述べています。これは、単に人口や領土のサイズを問題にしただけではなく、近代的な「国家」というイメージだけで中国を捉えることの危険性を物語っているとも読めます。
本講座は、ヨーロッパ全体にも相当する巨大複合社会である中国という国を、地域の視点から読み直そうとする試みです。そのための一つの切り口として、海と陸という対立軸を設定してみました。海のネットワークによって世界資本システムとつながる中国。そして、ユーラシア大陸に連なる内陸大国としての中国。一元的な国家イメージの中に、いかに豊かな差異が内包されているか、経済、文化、社会、建築、歴史それぞれの分野から、臨場感にあふれた話題を提供し、国家という枠組みだけでは伝わりにくい、多元的で立体的な「中国」の姿を伝えたいと思います。

水曜日

「アジア美術の20世紀」

1999年5月12日~7月14日の毎週水曜日

講師
建畠晢(多摩美術大学教授)、後小路雅弘(福岡アジア美術館学芸課長)、 小西正捷(立教大学文学部教授)、牧陽一(埼玉大学教養学部助教授)、黄鋭(アーティスト)、清水敏男(インディペンデント・キュレーター)、港千尋(多摩美術大学助教授)、柏木博(武蔵野美術大学教授)、石井米雄(神田外語大学学長)、古市保子(アジアセンター専門員) 【講義順】

新しい世紀を目前に、欧米以外の美術が世界的に注目を集めるようになってきました。日本でも90年代に入り、韓国や中国、東南アジアの国々や、インドまで広域なアジアの国々の美術が盛んに紹介されるようになり、同時代の美術のみならず、それぞれの国々の近代美術をも視野に入れた研究も進んできています。
本講座では、このように日本において近年急速に関心が高まっているアジア地域の美術を、20世紀を中心に考察しようとする試みです。今回は、それぞれの地域の重要な美術の流れをふまえ、20世紀のアジア各国の作家たちの表現活動が、その社会、文化、歴史とどのように連動したものであったかを検証しつつ、アジア美術の20世紀を浮き彫りにしたいと思います。

金曜日

「民族との出会い―大陸部東南アジア・中国雲南から―」

1999年5月14日~7月16日の毎週金曜日

講師
林行夫(京都大学東南アジア研究センター助教授)、高谷紀夫(広島大学総合科学部助教授)、速水洋子(京都大学アジア・アフリカ地域研究科助手)、馬場雄司(三重県立看護大学助教授)、長谷川清(聖徳学園岐阜教育大学外国語学部助教授)【講義順】

大陸部東南アジア及び西南中国には様々な民族が暮らしていることが知られています。日本でこれらの地域の「民族」が紹介される機会も多く、「伝統的な衣服に身を包み、昔ながらの生活や習慣を守り続けながら、山奥で自分たちだけの社会に生きる人々」というイメージがすぐに思い浮かぶかもしれません。
しかし、この民族社会は隣り合った異民族、異文化、多数派である有力な支配民族との交流や関係の中で存在し、常に変化し続けてきました。また、従来の国境を超えた新しい地域間の関係が生まれようとしている現在の東南アジア、西南中国地域において、「民族」は国家の政策や経済の動きとも密接に関り、新たな変化の時期を迎えています。
この講座では「(少数)民族」と呼ばれている人々の成り立ち、生活や信仰、文化及び他の民族との交流の歴史等を紹介すると共に、各国の開発、観光政策との関わりの中でどのように変化しようとしているのかを考察し、「民族」とは何かを考えたいと思います。

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