仙台フィル ロシアで感謝の公演 「音楽の力」による復興活動も複合的に紹介

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国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、2013年3月27日~4月1日に、仙台フィルハーモニー管弦楽団のロシア公演を実施します。
同楽団は、東日本大震災から2週間後の2011年3月26日には最初の復興コンサートを開始するなど、国内外からの支援を得ながら、多くの演奏家と協力し、「音楽の力」による復興活動を行ってきました。

このたびのロシア公演は、被災地の代表として、これまで世界各地から寄せられた温かい支援に対する日本人の感謝の気持ちを表し、「音楽」によって力を得ながら復興に向かう被災地の姿を海外に伝えていこうとするものです。

曲目は震災で亡くなられた方々への追悼の意を表す武満徹作曲「弦楽のためのレクイエム」や、震災直後に同楽団が活動を再開した際に演奏された曲であり、日本人にも馴染みの深いドヴォルザーク作曲「新世界より」、フランス音楽の香り高き傑作ドビュッシー「夜想曲」「海」などから構成。指揮は2006年から仙台フィルの常任指揮者として活躍しているパスカル・ヴェロがつとめ、ソリストの神尾真由子はチャイコフスキー国際コンクールで優勝した時と同じチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲で登場します。また、復興コンサートの映像上映、写真パネル展示、ミニ・コンサートやレクチャーなど復興イベントを実施します。

「をちこちMagazine」に、公演に同行取材した河北新報・菅野俊太郎記者による寄稿を記載しました。
被災地発 感謝の調べ-仙台フィルロシア公演 をちこち

公演日程:2013年3月27日 から 4月1日

指揮

パスカル・ヴェロ(仙台フィルハーモニー管弦楽団 常任指揮者)

ヴァイオリン

神尾真由子(第13回チャイコフスキー国際コンクール ヴァイオリン部門優勝)

管弦楽

仙台フィルハーモニー管弦楽団

合唱

宮城三女OG合唱団

プログラム

プログラムA(3月27日、31日)

武満徹:
弦楽のためのレクイエム
チャイコフスキー:
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35
ドビュッシー:
夜想曲
ドビュッシー:
海―管弦楽のための3つの交響的素描

プログラムB(3月30日)

エルガー:
「エニグマ変奏曲」より “ニムロッド”
ビゼー:歌劇「カルメン」より抜粋
外山雄三:
管弦楽のためのラプソディ
ドヴォルザーク:
交響曲第9番ホ短調 「新世界より」作品95
主催 国際交流基金
共催 在ロシア日本国大使館、在サンクトペテルブルク日本国総領事館
制作 公益財団法人 仙台フィルハーモニー管弦楽団
制作協力 一般財団法人 音楽の力による復興センター・東北
サンクトペテルブルク(1公演)
日程:
2013年 3月27日 (水曜日)
会場:
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団大ホール
モスクワ(2公演)
日程:
2012年3月30日(土曜日)、31日(日曜日)
会場:
モスクワ国立音楽院大ホール
モスクワ
中学高等学校での演奏会と交流(ロシアと日本の民謡、他)
日程:
2013年4月1日(月曜日)
会場:
第1959番学校

出演者プロフィール

パスカル・ヴェロ(仙台フィルハーモニー管弦楽団 常任指揮者)

パスカル・ヴェロ(仙台フィルハーモニー管弦楽団 常任指揮者)の画像

1959年フランスのリヨン生まれ。パリ・ソルボンヌ大学で音楽学の学位を取得。国立パリ高等音楽院では指揮法を学び首席で卒業。1985年民音指揮コンクールで第3位及び齋藤秀雄特別賞を受賞し、小澤征爾の招請により1986年から90年までボストン交響楽団副指揮者を務める。 その後の国際的な活躍は目覚ましく、1991年から97年までカナダで最も歴史のあるオーケストラ、ケベック交響楽団音楽監督。1999年から2001年まで新星日本交響楽団首席指揮者、また、フランスにてピカルディ管弦楽団 音楽監督、コンピエーヌ帝国劇場芸術監督、ディジョン歌劇場音楽監督を務めた。 オペラの指揮にも評価は高く、世界各地の歌劇場での公演を成功に導いている。2010年5月には、ディジョン歌劇場でのプロコフィエフ「3つのオレンジへの恋」がフランス音楽批評家協会クロード・ロスタン賞を受賞した。 現在、東京フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者。2006年4月より、仙台フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者に就任。そのはつらつとした指揮で多くの人を魅了し続けている。

神尾真由子(ヴァイオリン奏者)

神尾真由子(ヴァイオリン奏者)の画像

4歳よりヴァイオリンを始める。2007年第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝し、一躍世界中の注目を集めた。 リンカーン・センターはじめ世界各地でのリサイタルは絶賛を博しており、ニューヨーク・タイムズ紙には「正確なテクニックとあたたかなビロードの音色で示す強靱な表現力」と評される。 チューリヒ・トーンハレ管、イスラエル・フィル、ロシア・ナショナル・フィル、ワルシャワ国立フィル、BBC響、ボストン・ポップス等と共演。指揮者ではシャルル・デュトワ、エリアフ・インバル、ウラディーミル・スピヴァコフ、ウラディーミル・アシュケナージ、アントニ・ヴィット、イルジー・ビェロフラーヴェクなどと共演している。最近ではズービン・メータ指揮ミュンヘン・フィルと南米ツアーを行った。また、サン・モリッツ、コルマール、ヴェルビエなどの音楽祭にも出演している。 レコーディングではRCA Red Sealレーベルより「パガニーニ:24のカプリース」「チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲」等をリリースしている。
使用楽器はストラディヴァリ・ソサエティより貸与された1735年製グァルネリ・デル・ジェス“Sennhauser”

仙台フィルハーモニー管弦楽団

仙台フィルハーモニー管弦楽団の画像
写真:永井秀男

1973年、市民オーケストラ「宮城フィルハーモニー管弦楽団」が誕生し、翌年には初の定期演奏会を実施。1978年6月、宮城フィルハーモニー協会の社団法人化に伴い、本格的なプロのオーケストラとして活動を開始し、1983年4月には音楽総監督に故芥川也寸志(~89年1月)を迎えて飛躍的な発展を遂げ注目された。 1989年4月に、本拠地の名を冠した「仙台フィルハーモニー管弦楽団」と改称、音楽監督に外山雄三(~06年3月)が就任、1992年4月、「財団法人仙台フィルハーモニー管弦楽団」として再スタート。行政・民間の支援を受けながら一層の発展を遂げた。2010年9月には宮城県より認定を受け、公益財団法人へ移行している。 定期演奏会、特別演奏会、依頼演奏会、音楽鑑賞教室などを含めて年間120公演以上に及び、東日本エリアを中心に活動を展開している。また、2001年の第1回から3年ごとに開催されている仙台国際音楽コンクールではホストオーケストラを務めており、その成功に大きな貢献を果たしている。 2009年には、木村大作監督の映画「劔岳 点の記」(第52回ブルーリボン賞・作品賞、2010 第33回 日本アカデミー賞では最優秀音楽賞ほか6部門で最優秀賞受賞)の音楽を担当し、大きな話題となった。 2011年3月の大震災により数ヶ月にわたり演奏活動のほとんどが中止となったが、「音楽の力による復興センター」と協力して "つながれ心 つながれ力" を掲げて、音楽を被災者のもとに届けながら絆を紡ぐ活動を展開し続けている。それらの活動に対し、2011年度エクソンモービル音楽賞洋楽部門本賞と渡邉曉雄音楽基金特別支援を受賞した。 現在、常任指揮者にパスカル・ヴェロ、首席客演指揮者に小泉和裕、ミュージック・パートナーに山田和樹が就任している。

東日本大震災から2週間後の2011年3月26日には最初の復興コンサートを開始するなど、国内外からの支援を得ながら、多くの演奏家と協力し、避難所、学校、病院などを直接訪ねるなど、被災地において280回以上の演奏会を実施してきた。

[お問い合わせ]

独立行政法人 国際交流基金
文化事業部 欧州・中東・アフリカチーム
担当:北川・庭山
Tel. 03-5369-6063

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