国際交流基金アジアセンター制作作品「リア」 東南アジア・豪州公演



国際交流基金アジアセンターが、インドネシア、シンガポール、タイ、中国、日本、マレーシアの6ヵ国から優れたスタッフ、キャストを集めて制作し、97年に日本初演した演劇作品「リア」が、このほど、香港、シンガポール、ジャカルタ、パース (オーストラリア) を巡演致します。香港公演は香港アーツ・フェスティバル、パース公演はフェスティバル・オブ・パース参加です。

「リア」は、1995年秋から制作され、97年9月に東京、大阪、福岡で初演されました。シェークスピアの「リア王」に着想を得ながら、原作を大胆に解体し、アジア的な様式美の中で再構築した本作品は、近年の、国を超えた共同制作への関心の高まりの中で、本格的な大型コラボレーションとして、国内のみならず、海外の演劇フェスティバル関係者の間でも大きな注目を集めました。今回は、招へいを受けた国の中から東南アジアとオーストラリアを巡演しますが、本年6月~7月にはヨーロッパ公演も予定されています。

  • リア:写真1
  • リア:写真2

本作品は、シンガポールの若手演出家オン・ケンセン、脚本家の岸田理生によって、娘による父殺しの物語として新たな作品に生まれ変わりました。リアは能の梅若猶彦、長女は京劇の江其虎が演じ、伝統演劇が核に置かれる一方、人気俳優片桐はいり、タイ現代舞踊家、インドネシア、シンガポール、マレーシアの実力派俳優や舞踊家と個性的なキャスティングが注目を集めました。

6カ国の出演者から構成された舞台は、多言語の空間を形成していきます。梅若は日本語で能、江は中国語で京劇と、それぞれの言語と伝統的な発声が用いられます。また他の国々からの出演者もタイ語、マレー語、英語、日本語など、各自の母語を使い、舞台の上では、複数の言語が交差します。

音楽はアジアン・ポップスの旗手、シンガポールのマーク・チャンとインドネシア現代ガムラン音楽の第一人者ラハユ・スパンガが主に担当。それに日本の琵琶の名手、半田淳子、スマトラ・ミナンカバウ音楽のピタマンらも加わって、伝統と現代が交錯する音楽空間が生み出されていきます。

国や劇団を越えて生み出された「リア」。シェークスピア劇の新たな普遍性をアジア演劇の伝統がどう築いていくのかを問いかける話題作として、今後の海外公演が新たな注目を集めています。

主催者

香港: Hong Kong Arts Festival Society Ltd
13th. Floor, Hong Kong Arts Centre, 2 Harbour Road, Wanchai
Tel
: 852-2824-3798 Fax: 852-2824-3722
シンガポール: National Arts Council 及び
TheatreWorks (Singapore) Ltd.
Fort Canning Centre, Cox Terrace, Fort Canning Park
Tel
: 652-338-4077 Fax: 652-338-8297
ジャカルタ: 国際交流基金(Pusat Kebudayaan Jepang The Japan Foundation)
Summitmas TowerI, 2-3F, Jalan Jenderal Sudirman, Kav. 61-62
Jakarta Selatan 12190
Tel
: 62-21-520-1266 Fax: 62-21-525-5159
パース: Festival of Perth
The University of Western Australia, Nedlands, Western Australia 6907
Tel
: 61-8-9386-7977 Fax: 81-8-9386-2763

国際交流基金アジアセンター(The Japan Foundaiton Asia Center)

公演日程

1999年

1月22日午後7時45分
香港公演
1月23日午後2時30分
香港公演
1月23日午後7時45分
香港公演
1月28日午後午後8時
シンガポール公演
1月29日午後午後8時
シンガポール公演
1月30日午後午後2時30分
シンガポール公演
1月30日午後午後8時
シンガポール公演
1月31日午後午後8時
シンガポール公演
2月5日午後7時30分
ジャカルタ公演
2月6日午後7時30分
ジャカルタ公演
2月7日午後2時
ジャカルタ公演
2月13日午後8時
パース公演
2月15日午後8時
パース公演
2月16日午後8時
パース公演
2月17日午後8時
パース公演
2月18日午後8時
パース公演

会場

香港: APA (The Hong Kong Academy for Performing Arts) Lyric Theatre
(香港演藝學院歌劇院)
1 Gloucester Road, Wanchai
Tel
:852-2584-8500 Fax:852-2802-4372
シンガポール: Kallang Theatre (カラン・シアター)
Stadium Walk
Tel:
65-345-8488 Fax:65-344-2340
ジャカルタ: Teater Tanah Airku (テアトル・タナ・アイルク)
Taman Mini Indonesia Indah, Jakarta Timur
Tel
:62-21-877-93369 Fax:62-21-877-92931
パース: His Majestyユs Theatre (ヒズ・マジェスティーズ・シアター)
825 Hay Street, Perth, Western Australia 6000
Tel
:61-8-9322-2929 Fax:61-8-9324-2402

スタッフ・キャスト

スタッフ
制作 国際交流基金アジアセンター
(担当制作プロデューサー 畠 由紀)
演出 オン・ケンセン (シンガポール)
脚本 岸田理生 (日本)
音楽 マーク・チャン (シンガポール)、 ラハユ・スパンガ (インドネシア)
半田淳子 (日本)、 ピタマン (インドネシア)、 ロジータ・ング (シンガポール)
振付 ボーイ・サクティ (インドネシア)
装置デザイン ジャスティン・ヒル (オーストラリア)
衣裳デザイン 浜井弘治 (日本)
照明デザイン 井口眞 (日本)
音響デザイン 井上正弘 (日本)
仮面・小道具デザイン 小竹信節 (日本)
ヘアメーク・デザイン 高橋功亘 (日本)
キャスト
老人、母 梅若猶彦 (日本)
長女 江其虎 (中国)
次女 ピーラモン・チョムダワット (タイ)
道化 片桐はいり (日本)
忠義者 リム・ユーベン (シンガポール)
家来 ガニ・アブドゥル・カリム (シンガポール)
母の影法師 アイダ・レザ (マレーシア)
長女の影法師:野望 ロー・キーホン (シンガポール)
長女の影法師:不測 タン・フークエン (シンガポール)
長女の影法師:虚栄 ジェレマイアー・チョイ (シンガポール)
ベニー・クリスナワルディ (インドネシア)、 ジェフリ・アンディ (インドネシア)
フィトリク (インドネシア)
地の母 シャロン・リム (シンガポール)、 セシ・リアナ・アリ (シンガポール)
エレーヌ.チェア (シンガポール)、 リン・ポー・フォング (シンガポール)
演奏 マーク・チャン (シンガポール)、 半田淳子 (日本)
ピタマン (インドネシア)、 ロジータ・ング(シンガポール)
ラハユ・スパンガ (インドネシア)、 ヌルワンタ (インドネシア)
スヨト・マルトレジョ (インドネシア)、 スナルディ (インドネシア)

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