JF便り 日本研究・知的交流編 20号―2010年6月

国際交流基金・欧州評議会主催「インターカルチュラル・シティと多文化共生」開催報告(1)

「インターカルチュラル・シティと多文化共生」シンポジウムの写真1
会場の様子

去る2009年10月31日から11月7日にかけて、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)と欧州評議会は、欧州評議会の進める「インターカルチュラル・シティ・プログラム」の参加都市から、ヌーシャテル市(スイス)、パトラ市(ギリシャ)、ティルブルフ市(オランダ)の代表、それに、「インターカルチュラル・シティ」の提唱者であるフィル・ウッドを初めとする専門家を日本に招へいし、日本の地方における「多文化共生」の実例として可児市・美濃加茂市(岐阜県)と神戸市(兵庫県)を視察した後、東京にてシンポジウムを行ないました。

概要

外国人住民をはじめとする住民の多様性を、脅威や解決すべき課題ではなく寧ろ好機と捉え、街の活力(ダイナミズム)、革新(イノベーション)、創造(クリエイティビティ)、成長の源泉とする新しい都市政策として、いま欧州では「インターカルチュラル・シティ」という考え方が注目されています。欧州評議会が中心となって進められている「インターカルチュラル・シティ・プログラム」では、趣旨に賛同する欧州12都市が参加して、お互いの知見・経験を交換しています。

「インターカルチュラル・シティと多文化共生」シンポジウムの写真2

翻って日本では、地域社会において外国人住民と如何にして共に生きていくかという課題をめぐり、「多文化共生」という考え方のもと、様々な政策が進められています。その中には、外国人住民の地域社会への積極的参加を促してその地域の強みにするといった、「インターカルチュラル・シティ」に合通じるような試みも散見されます。

しかし、これら日欧それぞれの地域社会における統合政策の試みは、お互いにお互いの試みや経験を知ることがありませんでした。

そこで今回の招へいと続くシンポジウムでは、そんな日欧の関係者の間に橋を架け、お互いにより広い視野、或いは異なる視点を交換・共有し、将来の交流の第一歩となることを目指しました。

参加者一覧

インターカルチュラル・シティ・プログラム参加都市より

  • オランダ/ ティルブルフ市 Mr. Gon MEVIS(ホン・メヴィス)副市長、市議
  • スイス/ ヌーシャテル市Mr. Thomas FACCHINETTI(トマ・ファシネッティ)市議、州社会統合担当代表
  • ギリシャ/ パトラ市 Mr. Panagiotis KITROU(パナギオティス・キトゥロウ)市議

欧州評議会より

  • Ms. Gabriella Battaini-Dragoni(ガブリエラ・バッタイニ=ドラゴーニ)教育、文化・遺産、若者・スポーツ局長、欧州評議会文化間対話事務局長
  • Ms. Irena Guidikova(イレナ・ギディコヴァ)欧州評議会インターカルチュラル・シティ・プロジェクト・マネージャー

専門家

  • 英国/ Mr. Phil WOOD(フィル・ウッド)フィル・ウッドLtd代表、『インターカルチュラル・シティ』共著者
  • ウクライナ/ Mr. Olexandr BUTSENKO(オレクサンドル・ブツェンコ)「文化を通じての民主主義」センター長
  • フランス/ Mr. Pierre SALAMA(ピエール・サラマ)パリ第XIII大学教授、専門:統合政策
  • オランダ/ Mr. Thijs MALMBERG(テイス・マルムベールフ)大手オランダ政府・地方政府コンサルタント

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