日米対話フォーラム
文化芸術を通した多様性社会推進に向けて
-「ソーシャルサーカス」のアプローチが持つ可能性-

オリンピック・パラリンピック東京大会やSDGsへの関心の高まりをきっかけに、障害の有無や年齢、ジェンダーなどを問わず、人々がそれぞれの個性や才能を活かして社会に参加・貢献することができる豊かな社会づくりの重要性が広く認識され始めています。文化芸術分野でも障害者などの多様な人々の活動を支える様々な取り組みがあり、そのひとつとして「ソーシャルサーカス」のアプローチが注目を集めています。「ソーシャルサーカス」とは、サーカス芸術の体験や習得のための練習などを通じて協調性や問題解決能力・コミュニケーション力などを総合的に育む社会貢献を目指す活動であり、世界各地でマイノリティの包摂やエンパワーメントの手段として、活用されています。この度、国際交流基金(JF)では、日米の関係者をお招きし、文化芸術を通した多様性促進の取り組みの現状や「ソーシャルサーカス」を介した社会包摂や多様性の理解をテーマにフォーラムを開催します。

本フォーラムでは、米国におけるサーカス芸術の普及促進に向けたネットワーク「サーカス・ディストリクト」の創設者であるロッティ・バイラム氏をお招きして、米国の「ソーシャルサーカス」が様々な人種、ジェンダー、社会階層の人々の垣根を超え、地域コミュニティの課題解決に貢献していることを、事例を交えてご紹介します。さらに、京都に本社を置く株式会社サン・クロレラが、「多様性を企業と人材の力に変える持続可能な企業文化づくり」を目指して、日本で「ソーシャルサーカス」を実践するスローレーベルと共同で立ち上げたプロジェクト「Glue Crew(グルークルー)」の事例を取り上げ、日米双方の視点から「ソーシャルサーカス」の可能性について考えます。

開催概要

日時 2022年12月16日(金曜日)14時~16時40分(13時30分開場)
会場 国際交流基金(JF)本部 ホールさくら(コモレ四谷内)
東京都新宿区四谷1-6-4
JR中央線、JR総武線、東京メトロ丸ノ内線、東京メトロ南北線 四ツ谷駅利用)
※会場開催のみ(後日、シンポジウムの映像をオンラインで配信します)
日時 2022年12月16日(金曜日)14時~16時40分(13時30分開場)
会場 国際交流基金(JF)本部 ホールさくら(コモレ四谷内)
言語 日本語、英語(逐次通訳あり)
情報保障 手話通訳あり
主催 国際交流基金
共催 認定NPO法人スローレーベル
申込み

プログラム

開会挨拶 / 事業及び登壇者の紹介

国内における障害者などの
芸術文化活動の支援の状況について
長津結一郎(九州大学大学院 芸術工学研究院 准教授)
米国におけるソーシャルサーカスについて
ロッティ・バイラム(サーカス・ディストリクト共同創設者・共同ディレクター、メリーランド大学ベンチャー・プログラム・マネージャー)
企業におけるダイバーシティへの取り組み:
サン・クロレラの事例
中山太(株式会社サン・クロレラ 代表取締役社長)
川原恵美(サン・クロレラジャパン株式会社 経営企画部)
トークセッション&質疑応答
  • 栗栖良依(認定NPO法人スローレーベル ディレクター)
  • ロッティ・バイラム(サーカス・ディストリクト共同創設者・共同ディレクター、メリーランド大学ベンチャー・プログラム・マネージャー)
  • 中山太(株式会社サン・クロレラ 代表取締役社長)
  • 川原恵美(サン・クロレラジャパン株式会社 経営企画部)
  • 長津結一郎(九州大学大学院 芸術工学研究院 准教授)
  • [モデレーター]
    吉野さつき(愛知大学 文学部人文社会学科現代文化コースメディア芸術専攻 教授)

登壇者プロフィール

長津結一郎(ながつゆういちろう) 氏の写真
長津結一郎(ながつゆういちろう)

九州大学大学院 芸術工学研究院 准教授

多様な関係性が生まれる芸術の場に伴走/伴奏する研究者。専門はアーツ・マネジメント、文化政策。障害のある人などの多様な背景を持つ人々の表現活動に着目した研究を行なっているほか、音楽実技やワークショップに関する教育、演劇・ダンス分野のマネジメントやプロデュースにも関わる。2013年東京藝術大学大学院博士後期課程修了。博士(学術・東京藝術大学)。著書に『舞台の上の障害者:境界から生まれる表現』(単著。九州大学出版会、2018年)、『アートマネジメントと社会包摂』(共編著。水曜社、2021年)など。文化庁・障害者等による文化芸術活動推進事業に係る企画案審査委員、厚生労働省・障害福祉分野の行政職員等を対象とした障害者による文化芸術活動に関する研修ツールの研究アドバイザーなど、障害のある人の表現活動に関連する文化庁・厚生労働省の複数の委員を歴任。九州大学大学院芸術工学研究院附属社会包摂デザイン・イニシアティブ運営委員、日本文化政策学会理事、文化経済学会<日本>理事、日本アートマネジメント学会運営委員。近年関与した作品・プロジェクトに、村川拓也演出『Pamilya(パミリヤ)』(ドラマトゥルク)など。

ロッティ・バイラム氏の写真
ロッティ・バイラム

サーカス・ディストリクト共同創設者・共同ディレクター
メリーランド大学ベンチャー・プログラム・マネージャー

サーカス教育者、公衆衛生の研究者。ジョージア州アセンズなどでコミュニティサーカスのコーチを10年以上続けたのち、2016年ジョージワシントン大学で公衆衛生学の修士号を取得。2017年にサーカス芸術普及のためのネットワーク「サーカス・ディストリクト(Circus District)」をワシントンDCで共同設立。現在は同団体でマーケティングや会計面のマネジメントや、サーカスを通じた協働コミュニティの育成などを行うとともに、メリーランド大学ロバート・H・スミス・ビジネススクールにて学生起業家育成のためのプログラムを担当し、カリキュラム作成やコミュニティとのパートナーシップの開発、参加学生の発掘など幅広いサポートを行っている。

中山太(なかやまふとし)氏の写真
中山太(なかやまふとし)

株式会社サン・クロレラ 代表取締役社長

2008年株式会社サン・クロレラ入社。国際部長、サン・クロレラ ロンドン支店長、サン・クロレラ中国法人総経理、サン・クロレラUSA代表取締役を務め2016年より現職。 ライフスタイルや価値観が多様化する中、組織内のマインドセットを刺激すべく2019年に栗栖良依さんに講演頂き、その後SLOW LABELとの協業プロジェクト「Glue Crew」を立ち上げる。 プライベートでは現在、2児の父。育児の楽しさや難しさを全身で体感中。

川原恵美(かわはらえみ)氏の写真
川原恵美(かわはらえみ)

サン・クロレラジャパン株式会社 経営企画部

京都市出身。2008年サン・クロレラ販売株式会社(現サン・クロレラジャパン株式会社)入社。所属する経営企画部ではお客様へのご案内を中心とした販促物を手配する業務を主に担当し、印刷物の校正や社内報の制作にも携わる。2019年京都本社で開催された栗栖良依さんの講演会での話に感銘を受け、その後社内公募があったSLOW LABELとの協業プロジェクト「Glue Crew」への参加を決意。「多様性を企業の力に変える」をメインテーマにCo.リーダーとして3年間プロジェクトに関わる。

栗栖良依(くりすよしえ)氏の写真
Photo by Hidemi SHINODA
栗栖良依(くりすよしえ)

アートプロデューサー、認定NPO法人スローレーベル理事長

「日常における非日常」をテーマに、異なる分野の人やコミュニティをつなげ、対話や協働のプロセスで社会変革を試みるアートプロジェクトを手掛ける。2010年に骨肉腫を患い障害福祉の世界に出会う。翌年、SLOW LABEL設立。ヨコハマ・パラトリエンナーレ総合ディレクター。リオパラリンピック旗引継式、東京2020パラリンピッ開閉会式ステージアドバイザー。第65回横浜文化賞「文化・芸術奨励賞」、TBS「ひるおび」木曜コメンテーター。

吉野さつき(よしのさつき)氏の写真
撮影:杉本文
吉野さつき(よしのさつき)

愛知大学 文学部人文社会学科現代文化コースメディア芸術専攻 教授

英国シティ大学大学院でアーツ・マネジメントを学び、公立劇場勤務、英国での研修(文化庁派遣芸術家在外研修員)を経て、教育、福祉などの場で芸術を用いた活動に携わる。調査研究:日本財団パラリンピックサポートセンター、国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)などとの共同「障がい者の舞台芸術表現・鑑賞に関する実態調査報告書」「障がい者による舞台芸術活動に関するケーススタディ調査」(2016年)。2017年度から2019年度まで厚生労働省の障害者芸術文化活動普及支援事業評価委員。2021年度、2022年度文化庁の障害者等による文化芸術活動推進事業に係る企画審査委員。文化経済学会〈日本〉会員。異ジャンルコラボバンド「門限ズ」メンバー。

[お問い合わせ]

国際交流基金(JF
国際対話部 事業第1チーム
電話:03-5369-6072
Eメール:gp1_info@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)

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