バヌアツ(2017年度)

日本語教育 国・地域別情報

2015年度日本語教育機関調査結果

 なし

日本語教育の実施状況

全体的状況

沿革

 バヌアツでは、1988年から1995年まで青年海外協力隊(JOCV)隊員(日本語教育)が南太平洋大学(USP)バヌアツ・センターに派遣され、一般教養及び生涯教育コースにおいて、学生・一般人に対して日本語教育を実施した。3代のJOCV隊員(日本語教育)が7年にわたって協力活動を行った。その後も、2003年11月から2006年9月まではシニア海外ボランティア(日本語教育)が日本語教育支援を行っていたが、バヌアツ教育省による「指導言語改定」が行われた際にJICAからの日本語教師派遣が見合わせられ、2016年現在は日本語教育が中断している。
 2000年5月からは、リセ中高等学校(フランス語系の中等教育機関の最高峰)にJOCV隊員(日本語教育)の派遣が開始され、同校において日本語の授業が開始されたが、2008年をもって休校となった。ほかにも2004年からモンマート高校において、2005年からルーガンビル高校において、日本語教育隊員が派遣され、一時は広がりを見せたが、モンマート高校及びルーガンビル高校の閉校に伴い、同校における日本語教育も終了した。
 2014年からは、首都ポートビラに位置するセントラル・スクールで日本語教育が開始され、2017年現在当校がバヌアツでの唯一の日本語教育機関となっている。

背景

 1980年の独立まで英仏共同統治下にあったことから、英語教育を受けた者とフランス語教育を受けた者が混在しており、言語的多様性を受け入れることのできる背景がある。JOCV隊員(日本語教育)の過去数年に渡る活動もあり、非白人である日本人に対する親近感があり、日本語や日本文化に対する大きな潜在的興味・関心はあるものと推定される。

特徴

 2000年以降、中等教育機関へのJOCV隊員(日本語教育)の派遣開始とともに、日本語の授業が3校で開始されたが、いずれも閉校となった。現在は首都ポートビラのセントラル・スクールでのみ日本語教育が実施されている。

最新動向

 2014年から首都ポートビラのセントラル・スクールにおいて日本語教育が実施されている。

教育段階別の状況

初等教育

 日本語教育は実施されていない。

中等教育

 2000年5月以来、JOCV隊員(日本語教育)がリセ中高等学校、モンマート高校、及びルーガンビル高校に派遣され、同校における日本語教育が開始されたが、いずれの高校も閉校になった。
 2017年現在は、元JOCVが首都ポートビラのセントラル・スクール(幼稚園、小学校、中学校、高校を含む生徒数計1,000名(うち小学校420名、中学校・高校560名)の国立校)において、継続的に日本語を教えている。当校では、校長が日本語を話せること、及び日本語学習が生徒の教養を広げるという考えのもと、校長が自ら教壇に立ち、2014年から9年生(中3相当)及び10年生(高1相当)を対象に日本語クラスを開始した。現在は、元JOVCとしてバヌアツで活動していた日本人講師が校長に代わり9年生から11年生(高2相当)を対象とする日本語クラスを担当している。9年生から11年生の生徒は、中国語か日本語のいずれかを選択し受講する仕組みで、日本語クラスは1学年につき約40名(3学年で約120名)が受講している。授業では,挨拶や簡単な会話、文法を中心に教えている。なお、当校で日本語を教える日本人講師は直接セントラル・スクールに雇用されている。

高等教育

 2003年11月、南太平洋大学(USP)バヌアツ分校にシニア海外ボランティアが派遣され、2004年2月から日本語教育が開始された。しかし2017年現在では、日本語教育は実施されていない。

その他教育機関

 日本語教育は実施されていない。

教育制度と外国語教育

教育制度

教育制度

 6-4-2(3・4)制。
 就学前教育施設(プレ・スクール)に2年間通った後、初等教育(プライマリー・スクール)に6年間通う。初等教育は義務教育ではないが、無償である。小学校卒業後は中学校(ジュニア・セカンダリー・スクール、4年間)や地方訓練センターで簡易な職業訓練を受ける者もいる。中学校最終学年で受ける10年生試験の成績上位者は、高校(シニア・セカンダリー・スクール、2年間)に進学する。大学進学希望者は英語系高校では更に1年、フランス語系では更に2年間高校に留まり、バヌアツに唯一存在する高等教育機関である南太平洋大学(USP)バヌアツ分校やニューカレドニア等の外国の大学に進学する。

教育行政

 正規教育は教育省の管轄である。教育省の傘下に教員養成学校、国立技術専門学校があり、また、保健省の傘下に看護学校が、農業・畜産・水産省の傘下に農業専門学校があり、海洋訓練学校はインフラ・公共事業省の管轄となっている。非正規教育・訓練はほかの政府機関あるいは非政府組織(NGO)が行っている。

言語事情

 国語はビシュラマ語。公用語はビシュラマ語、英語、フランス語である。なお、バヌアツにはこのほか、110ほどの異なった土着言語(vernacular)が存在する。

外国語教育

 1980年の独立まで英仏共同統治下にあったという歴史的経緯が教育分野にも影響を与えており、英語を教授言語とするアングロフォン系の学校とフランス語を教授言語とするフランコフォン系の学校に分かれており、両教授言語ともに初等教育段階から使用されている。

外国語の中での日本語の人気

 フランス語、英語等欧米の言語と比べて、日本語の人気は高いとは言えない。

大学入試での日本語の扱い

 大学入試で日本語は扱われていない。

学習環境

教材

初等教育

 日本語教育は実施されていない。

中等教育

 日本語教育は実施されていない。

高等教育

 日本語教育は実施されていない。

その他教育機関

 日本語教育は実施されていない。

教師

資格要件

初等教育

 特になし。

中等教育

 特になし。

高等教育

 特になし。

その他教育機関

 特になし。

日本語教師養成機関(プログラム)

 日本語教師養成を行っている機関、プログラムはない。

日本語のネイティブ教師(日本人教師)の雇用状況とその役割

 首都ポートビラのセントラル・スクールにおいて日本人教師が1名直接雇用されている。

教師研修

 現職の日本語教師対象の研修はない。

教師会

日本語教育関係のネットワークの状況

 日本語教育関係のネットワークはない。

日本語教師派遣情報

国際交流基金からの派遣

国際協力機構(JICA)からの派遣

 現在、国際交流基金、JICAからの派遣は行われていない。

その他からの派遣

 (情報なし)

シラバス・ガイドライン

 統一シラバス、ガイドライン、カリキュラムはない。

評価・試験

共通の評価基準や試験はない。

日本語教育略史

1988年 南太平洋大学(USP)バヌアツ・センターにて、学生・一般人に対して日本語教育実施(2017年現在は休校)
2000年 リセ中高等学校(フランス語系の中等教育機関の最高峰)にJOCV隊員(日本語教育)の派遣が始まり、日本語の授業開始(2008年閉校)
2004年 モンマート高校で日本語教育開始(2017年現在閉校)
2005年 ルーガンビル高校で日本語教育開始(2017年現在閉校)
2014年 首都ポートビラに位置するセントラル・スクールで日本語教育開始

情報更新についてのお願い

この国の日本語教育に関する情報がありましたらお知らせくださるようお願いいたします。
なお、内容の確認のため、こちらからご連絡する場合もあります。
Eメール: kunibetsu@jpf.go.jp (メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください) Eメールに不都合がある場合は、国際交流基金日本語事業部 企画調整チームまでファックスでご連絡いただいても結構です。(FAX +81-3-5369-6040)

参考文献一覧

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