ガーナ(2019年度)

日本語教育 国・地域別情報

2018年度日本語教育機関調査結果

2018年度日本語教育機関調査結果に関する帯グラフ。機関数は7件、教師は16名。初等教育は750名で全体の79.9%、中等教育は100名で全体の10.6%、高等教育は59名で全体の6.3%、学校教育以外は30名で全体の3.2%。

(注) 2018年度日本語教育機関調査は、2018年5月~2019年3月に国際交流基金が実施した調査です。また、調査対象となった機関の中から、回答のあった機関の結果を取りまとめたものです。そのため、当ページの文中の数値とは異なる場合があります。

日本語教育の実施状況

全体的状況

 ガーナでは、アクラ市内および近郊を中心に日本語教育が行われており、大学レベルで5機関、小・中学校レベルで2機関において日本語の授業が行われている他、年齢を限定しない日本語クラスが週末に開かれている。また、JICA海外協力隊が配属されている地方の高校の放課後クラブで日本語・文化クラスがある他、2019年には第二の都市であるクマシに日本語学校が開校した。

沿革

 ガーナにおける日本語教育は1994年に、ガーナ大学附属レゴン国際関係学センター(LECIAD)で開設された日本語講座が始まりである。1996年から毎年弁論大会が開かれるようになり、2018年からは日本語能力試験(JLPT)を実施している。また、同年、日本語教師会が設立された。

背景

 学習の動機としては、日本の文化、政治、経済、社会等についての関心、日本語そのものへの興味、日本へ留学するため等が主な理由である。

特徴

 国際交流基金の日本語教師研修を含め、日本に滞在した経験のあるガーナ人教師及びJICA海外協力隊員、駐在員及びその配偶者を含む在住日本人等が、日本語教育を担っている。日本との歴史的なつながりもあり、日本語教育に対する需要は高く、近年は教育機関、学習者共に増加傾向にある。

最新動向

 ガーナでは、日本語学習に興味を持つ人や機関が徐々に増えている。2017年にはガーナ大学アジアセンター、2018年にはガーナ大学野口英世記念医学研究所、地域海洋大学、2019年には聖キャロル看護学校及びジェーキンス日本語学校で新たに日本語教育が開始されたほか、2018年から日本語能力試験が行われるようになり、同年ガーナ日本語教師会(GAJALT)が設立されるなど、日本語教育環境が整いつつある。熱心な生徒が多く、日本語のレベルも少しずつ上がっている。また、学校には通っていないが、マンガやインターネットを通じ、日本語を学ぶガーナ人も複数おり、今後ますます日本語学習者の増加が期待される。

教育段階別の状況

初等教育

 国際交流基金の研修で日本に滞在した経験のあるガーナ人教師及び2012年以降派遣されているJICA海外協力隊員が、アクラ市内および近郊の2つの小・中学校において、日本語授業を実施している。これらの小・中学校において日本語授業を受けている生徒総数は約1,000名で、教師数は、1名のJICA海外協力隊員を含め4名である。

中等教育

 JICA海外協力隊員が放課後のクラブ活動の一環として日本語を教えている高校がある。

高等教育

 ガーナ大学附属レゴン国際関係学センター(LECIAD)及びガーナ大学アジア研究センター、ガーナ大学野口英世記念医学研究所、地域海洋大学、聖キャロル看護学校において、国際交流基金の研修等で日本に滞在した経験のあるガーナ人教師が授業を行っている。

学校教育以外

 国際交流基金の研修等で日本に滞在した経験のあるガーナ人教師や有志の日本人が、個別に日本語を学習したいガーナ人に対して日本語授業を行っている他、2019年10月にクマシで営利の日本語学校が開校した。

教育制度と外国語教育

教育制度

教育制度

 幼稚園2年間、小学校6年間、中学校3年間、高等学校・専門学校が3年間。高等教育機関は大学(4年間。医学部のみ6年間)、技術専門学校(3年間)がある。幼稚園2年間、小学校6年間及び中学校3年間の計11年間が義務教育とされている。
 ガーナでは、児童・生徒の就学開始年齢は親の経済力等によって異なるが、4~6歳から小学校教育を開始するのが一般的である。同様に、一般的には、12~13歳で中学校、15~16歳で高校に通学し始める。

教育行政

 いずれも教育省の管轄下にある。

言語事情

 公用語は英語。その他、ガ語、チュイ語、アカン語、ハウサ語等、多数の部族語がある。小学校、中学校では、これらの現地語の教育を行うことが必須になっており、どの現地語を教えるかは各学校が決定する。高校では、現地語は選択科目である。

外国語教育

 英語が公用語なので、小学校高学年から全ての授業は英語で行われる。中学校では、フランス語教師がいる学校においては、フランス語が必修科目となっている。高校では、フランス語は選択科目のひとつである。

外国語の中での日本語の人気

 フランス語、ドイツ語などに比べて学習者の数は少ないが、日本語に興味がある、日本語を学習したい、などの問合せは増加している。

大学入試での日本語の扱い

 大学入試で日本語は扱われていない。

学習環境

教材

初等教育

 教師が独自に作成した教材の他、国際交流基金の日本語教材寄贈プログラムにより寄贈された日本語教材も使用している。

中等教育

 上記【初等教育】参照。

高等教育

 国際交流基金の日本語教材寄贈プログラムにより寄贈された日本語教材を使用している。

学校教育以外

 教師が個人的に所有している日本語教材を使用している。

IT・視聴覚機材

 (詳細不明)

教師

資格要件

初等教育

 国際交流基金の研修で日本に滞在した経験のあるガーナ人教師及びJICA海外協力隊員が日本語を教えている。

中等教育

 (上記【初等教育】参照。)

高等教育

 国際交流基金の研修等で日本に滞在した経験のあるガーナ人教師が日本語を教えている。

学校教育以外

 国際交流基金の研修等で日本に滞在した経験のあるガーナ人教師及び駐在員及びその配偶者を含む在住日本人が日本語を教えている。

日本語教師養成機関(プログラム)

 日本語教師養成を行っている機関、プログラムはない。

日本語のネイティブ教師(日本人教師)の雇用状況とその役割

 駐在員及びその配偶者を含む在住日本人が教えるクラスがある。

教師研修

 現職の日本語教師対象の研修はない。

教師会

日本語教育関係のネットワークの状況

 2018年12月にガーナ日本語教師会設立。

日本語教師派遣情報

国際交流基金からの派遣

 なし

国際協力機構(JICA)からの派遣(2019年10月現在)

JICA海外協力隊

 メアリー・スター・オブ・ザ・シー国際学校 1名

その他からの派遣

 なし。

日本語教育略史

1994年 ガーナ大学附属レゴン国際関係学センター(LECIAD)にて日本語教育開始

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