日米センター 稲田 充弘の写真

“人の人生を変えるような出会いを提供する”

キャリアパス
総務部総務課(3年)→芸術交流部公演課(4年)→日米センター知的交流課(2年)→ニューヨーク日本文化センター(5年)→経理部会計課(3年)→アジアセンター文化事業チーム(3年)→日米センター

Q1.国際交流基金への就職を志した理由は?

大学で国際関係・国際法を専攻しており、ちょうどAPEC(アジア太平洋経済協力)が大阪で、COP(気候変動枠組条約会議)が京都で開催されたこともあって、国際的な仕事に携わりたいと考えていました。

またバックパッカーとして世界を旅する中で、海外で日本のことをもっと知ってもらいたいと思うようになり、基金を志望しました。

講道館との共催でアセアン各国の柔道連盟会長を日本に招へいの写真
講道館との共催でアセアン各国の柔道連盟会長を日本に招へい

Q2.現在はどんな仕事をしていますか?

和太鼓グループ「打打打団天鼓」によるレバノン・バールベック神殿での公演の写真
和太鼓グループ「打打打団天鼓」によるレバノン・バールベック神殿での公演

日米センターは、日米が協力して世界の共通課題に取り組んだり、日米間の相互理解を促進するための事業を行っています。大学やシンクタンクないしは学者・研究者による共同研究や国際会議、あるいは市民レベルの交流事業や文化紹介活動などを実施・支援しています。

毎日の仕事では、事業の企画書や報告書の作成、日米関係についての調査、助成金の支払・精算といったデスクワークと共に、国際会議の開催、招へい者への随行、講演会などのイベント参加といったオフィス外での仕事もあります。年に数回はアメリカに出張し、現場を視察したり関係者との打ち合わせを行っています。

Q3.国際交流基金で働くやりがいとは?

日々の業務でも海外とのやり取りが多く、基金の仕事自体にも国際交流や相互理解の要素が含まれており、事業が実現するまでに大変な思いをすることも少なくありません。それでも、日本文化に触れることの少ない方々に貴重な機会(一生に一度であったり、その人の人生を変えるような出会い)を提供することができ、皆さんが感動している姿を目の当たりにすると、とてもやりがいを感じます。

また基金に入るまで舞台を観に行くことがなかったので、公演課時代には“勉強のため”週に3日は劇場に通っていました。今では演劇鑑賞は趣味の一つになり、日本の美術や映画、文学などにも関心を持つようになりました。仕事が趣味になるというのは基金ならではの魅力でしょう。

アセアン各国のジャーナリストを集めたメディア・フォーラムの写真
アセアン各国のジャーナリストを集めたメディア・フォーラムを開催

Q4.これまでのキャリアの中で、忘れられない仕事は?

メキシコ・セルバンティーノ芸術祭で公演前に文楽人形による挨拶の写真
メキシコ・セルバンティーノ芸術祭で公演前に文楽人形による挨拶

入社5年目にブラジルとメキシコでの文楽公演を担当しました。

40人の大所帯を引き連れての6都市・3週間に渡るツアーで、規模の大きさに加え、文化的にもかけ離れた国との交渉・準備・実施には大変苦労しましたが、日本で400年前から続く伝統芸能が、遠く離れた中南米の人達にも感動を与えられたことが、これまでの仕事で一番印象に残っています。

時間も空間も人種も超えて共感しあえる芸術の持つ魅力を実感しました。

Q5.今後のビジョンは?

日本の文化はまだまだ世界では知られていませんが、これからはVRを使った疑似体験や自動翻訳で言葉の壁を乗り越えるなど、テクノロジーの進化によって日本文化に気軽に触れることができるようになると期待しています。

その一方で、実際に人と人とが交流したり、生で芸術に触れる機会の重要性も一層高まっていくと思いますので、時代の流れに沿った文化交流を実践していきたいと考えています。

就活生の皆さんへ 一言メッセージ

就活生の皆さんも、JICAは知っていたけど基金は知らなかったという人も多いでしょう。実際に基金を紹介する際、JICAを引き合いに出して説明することが多いのですが、これからの日本は経済よりも文化で国際的な地位を築いていくとすれば、いつか基金の知名度がJICAよりも高くなる日が来ると思っています。

そんな文化交流の時代を一緒に作っていきましょう!