日本語国際センターについて

簗島 史恵(やなしま ふみえ)YANASHIMA Fumie

学歴

1983年
お茶の水女子大学文教育学部国文科卒業
1985年
同大学大学院修士課程人文科学研究科日本文学専攻修了

おもな教授歴

1985年~1988年
東京工業大学工学部一般教育等日本語・日本事情助手
1988年~1990年
東京工業大学留学生教育センター非常勤講師
1989年~1993年
お茶の水女子大学文教育学部非常勤講師(日本語)
1990年~現在
国際交流基金日本語国際センター専任講師
(2010年9月~2011年12月 国際交流基金試験センターに研究員として出向)
2000年~2018年
政策研究大学院大学客員教授

所属学会など

日本語教育学会、日本教師教育学会、日本国際理解教育学会


執筆論文、著書、発表など

おもな学術論文・調査報告

おもな著書・教材作成

おもな口頭発表


ひとこと

センターに着任してから25年が過ぎました。この間、基金でしかできない、様々な事業に関わることができた経験は、私の宝物です。今は関西センターで行っている外交官研修や司書研修。そして様々なタイプの教師研修や政策研究大学院大学との連携で行っている大学院プログラム。何百人もの修了生達が、近況を連絡してくれたりSNSでつながっていてくれたりします。センターの研修中は立場が分かれますが、ひとたびそれが終わって現場に帰れば、みんな、海外の日本語教育を担う「同士」であり、その一員としてやりとりを続けられることは、常に私の視野を広げ、成長させてくれています。教材制作も、『エリンが挑戦!にほんごできます。』、『国際交流基金日本語教授法シリーズ』、そしてJ-MOOC用のe-learning教材「NIHONGO Starter」と大きいプロジェクトに参加させていただき、その度に、異なる立場(機関)の人が「よりよいもの」を作るためにそれぞれ信念を持ってぶつかりあい、その上で解決をめざすというプロセスを体験することができました。

さて、少し話がそれますが、最近、学生時代にちょっとやっていたテニスを再開しました。初めは「健康のため」のはずだったのですが、ある日、一人のコーチがレッスンの終わりに「今日、ぼくが一番うれしかったのは、簗島さんが攻めに転じられるようになったこと」と言ってくれた日から、私の姿勢が変わりました。以来、妥協しそうになる私の気持ちを励ましたりちょっと叱ったりしながら、同じ課題を何度でもできるまで熱く教えてくれるコーチのおかげで、(私なりには)上達もして、生まれて初めてあちこちの試合にも挑戦できるようになりました。……そして、実は、このコーチとの出会いは、自分の仕事への姿勢にも、大きく影響しました。まず、長い間、この同じ機関で仕事をしてきたことで、自分自身が「守り」に入ろうとしていなかっただろうか、常に新しく「攻める」ことに意欲を持ち続けることができているだろうか、と改めて見直すようになったこと。一方、研修に参加している教師に対しても、若い同僚達にも、私はどう向き合っていこうとするのか、意識的に考えたいと思うようになったこと。教えているとき、話しているとき、つい「さっきも言ったのに」「何度も言っているのに」と思っていないだろうか。どうしたら伝わるのか、どうしたら相手にも変わってもらえるのか、心底、自分から工夫していると言えるだろうか。その人をやる気にさせる一言を自分は発することができているだろうか。…こうやって振り返ると、結局は、また、自分に足りないことがいっぱい見つかってしまいます。でも、そうした問いをもう一度、自分に問いかけながら丁寧に仕事を進めていくことで、再び、仕事の中身もやり方も変わっていけるようにも思い、今、それが少し楽しみな気もしています。