【取材のお願い】東北を代表する神楽が2月20日から中欧2か国で公演
~黒森神楽(国指定重無民文化財)と上町法印神楽(海外初公演)、ハンガリー・ポーランドへ~

2019年1月8日

国際交流基金は、2019年2月20日にハンガリー(ブダペスト)で、23日からポーランド(ワルシャワ・グダンスク)で神楽公演を開催します。ハンガリーとの外交関係樹立150周年、ポーランド国交樹立100周年を記念して行われるもので、両国との交流史上初の本格的な神楽の海外公演であり、出演団体は、岩手県の黒森神楽と宮城県の上町(かんまち)法印神楽です。(出演団体の詳細は、配信プレスリリース【PDF:965KB】の2頁目をご覧ください。)

演者が2名いる神楽の公演の写真 天狗の面の演者のいる神楽の公演の写真

本事業では、ハンガリーとポーランドで、神楽を上演するとともに、その背景を多面的に紹介します。両国では、現地主導でオリジナルの能が創作されるなど、日本の伝統文化が親しまれています。特にポーランドでは、民俗音楽や舞踊が芸術創造の源泉となってきた点が見直され、その価値が再注目されています。こうした背景をふまえ、能や歌舞伎の祖の一つとされる民俗芸能「神楽」に焦点を当て、公演をはじめ、文化背景を伝える展示やドキュメンタリー映画『廻り神楽』の上映、現地の民俗舞踊団や身体表現を学ぶ大学生との交流セッションを行います。

現在も地域コミュニティの要として機能しつつも異なる特徴をもつ神楽2団体による公演は、日本でも珍しいものです。両神楽とも10代から20代の若手が活躍していることにもご注目ください。東日本大震災後、被災した人々や神楽団を支援するなど、復興の活力として人々を支えてきました。震災時に温かい支援をくれたポーランドとハンガリーにおいて、東北に根付く神楽の舞で感謝を伝え、節目を祝い、次の100年・150年の友好と泰平を祈ります。

配信プレスリリース

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