2020年は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、世界各国で都市封鎖や非常事態宣言が出され、人々は自主隔離や外出自粛を行うなどして、感染防止に努めてきました。感染予防を心がけながら、徐々に新たな日常を取り戻す動きが見られる一方で、生活の変化、家族や親しい人たちとの面会や娯楽が長期間制限されたことにより、私たちの心にストレスを与えていることも事実です。

今回のセミナーでは、コロナ禍とその後に予見される精神的なストレスを取り上げ、日米の文化的な相違や、ストレスへの対処法や予防法など、様々な視点からメンタルヘルスに関する議論を展開します。特に、女性が直面している精神的ストレスについても興味深いお話が聞ける内容となっています。

あなたご自身の、そしてご家族、会社の従業員など、大切な人のための心の健康について、皆さんで考える機会になれば幸いです。

開催概要

日時 2020年12月11日(金曜日) 日本時間19時~20時
共催 国際交流基金日米センター、 AJCアジア太平洋研究所
プログラム

「メンタルヘルス・マターズ:新型コロナウイルス感染症とその先のこと」
スピーカー:キャスリーン・パイク氏
モデレーター:佐々江信子氏

  • 新型コロナウイルスに関連するメンタルヘルスの現状
  • コロナ禍でメンタルヘルスに影響を受けやすい人々
  • メンタルヘルスとジェンダーの関係
  • メンタルヘルスの文化的相違
  • 健康なメンタルヘルスのためのストレス対処法・予防法 など

言語 英語・日本語(字幕付き)
費用 無料

スピーカー

キャスリーン・M・パイク博士

コロンビア大学アーヴィング・メディカルセンター(CUIMC
心理学教授

パイク氏は、グローバル・メンタルヘルス・プログラム教職員運営委員会の委員長、コロンビア大学のグローバル・メンタルヘルスの分野における能力形成・訓練のための世界保健機関(WHO)協力センター所長、保健・老齢化政策フェローズ・プログラム次長を務めている。CUIMCの摂食障害センターでは、心理学者として上級指導官の職に就いている。
パイク氏はそのキャリアを通じて、精神衛生、教育、女性の健康に重点を置く国際的イニシアチブに関与してきた。日本では、テンプル大学ジャパン・キャンパスの心理学教授および研究担当副学部長として、また、慶應大学の客員教授として、学術および大学経営の両方に携わった。摂食障害の分野では、教師のためのフルブライト賞を受賞し、リスク要因や治療の開発および実施に関する先駆的な研究を行っている。

キャスリーン・M・パイク博士の写真

モデレーター

佐々江信子氏

信子フォーラムジャパン代表、会議通訳者、東洋大学理事

青山学院大学英米文学部卒業、ペンシルバニア大学大学院教育学修士。東アジア首脳会議、TPP閣僚会議、日米財界人会議、アジアの未来、富士山会合、G20閣僚会合など数多くの同時通訳を経験。2012年末から2018年まで大使夫人としてワシントンD.C.在住中に女性リーダー達と対話する「The Nobuko Forum」を創設。
ACCJ(在日米国商工会議所)2018年「Person of the Year」賞、ワシントンD.C.日米協会2018年「マーシャル・グリーン賞」を受賞。

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