東京大学大学院情報学環教授で安倍フェロー(2014年度)の林香里氏をお迎えし、以下のとおりコロキアムを開催いたします。
日時 | 2018年11月27日(火曜日) 18時30分~20時 |
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場所 | 国際交流基金 本部 2階ホール[さくら]アクセス 住所:東京都新宿区四谷4-4-1 |
スピーカー | 林 香里 東京大学大学院情報学環 教授、安倍フェロー(2014年度) |
コメンテーター | 神保 哲生 ビデオジャーナリスト、ビデオニュース・ドットコム代表 |
モデレーター | 杉田 弘毅 共同通信社 特別編集委員 |
テーマ | デジタル化時代の日本の伝統メディアの行方―世界のデータ比較考察から考える |
概要 | いま、西欧先進諸国では、デジタルメディアの普及とともに意見の分極化が進み、そこから生まれる「メディア不信」が課題となっている。さらに、ソーシャルメディアを媒介したいわゆる「フェイク・ニュース」の増加も社会問題となっている。では、日本の状況はどうだろうか。 西欧諸国と比べると、日本社会では、意見分極化やメディア不信は一般市民の間ではさほど見られない。日本の一般市民は、高度成長期時代に定着した日本のメディアの総花的「不偏不党ジャーナリズム」を信じ、メディアのもつ政治性や言論のあり方を問い返していく姿勢をもってこなかった。他方で、現在、メディアの一部には意見の右傾化・過激化が見られる。しかし、一般市民はそれに無関心なため、市民とメディアとの間にますます断絶が生じ、メディアがさらに過激化するという悪循環が生じている。本報告では、デジタル化時代における日本のメディアの現在と未来について、世界との比較データとともに、聴衆のみなさんと考えてみたい。 |
言語 | 発表言語は日本語(質疑応答は英語でも可能) |
申込 | どなたでもご参加いただけます。参加をご希望の方は、氏名・所属・連絡先を以下の宛先までご連絡ください。参加は無料です。 米国社会科学研究評議会(SSRC)東京事務所 ファックス:(03) 5369-6142 Eメール:abetokyo@ssrc.org (メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。) ※お送り頂く個人情報は、本講演会の実施、評価調査および今後のご案内のために使用させて頂きます。 |
1963年名古屋市生まれ。ロイター通信東京支局記者、東京大学社会情報研究所助手、ドイツ・バンベルク大学客員研究員(フンボルト財団)を経て、現在東京大学大学院情報学環教授。2016年4月から2017年3月まで、安倍フェローとして、ノースウェスタン大学、ロンドン大学、ベルリン自由大学客員研究員。著書『メディア不信 何が問われているのか』(岩波新書/2017年)、『<オンナ・コドモ>のジャーナリズム ケアの倫理とともに』(岩波書店/2011年)(第4回内川芳美記念マス・コミュニケーション学会賞受賞)、『テレビ報道職のワーク・ライフ・アンバランス 13局男女30人の聞き取り調査から』(谷岡理香と共編著)(大月書店/2013年)ほか。専門:ジャーナリズム/マスメディア研究。
ホームページ:http://www.hayashik.iii.u-tokyo.ac.jp/
コメンテーター: 神保 哲生
モデレーター: 杉田 弘毅
安倍フェローシップ・プログラム
米国社会科学研究評議会(SSRC)東京事務所
電話:(03) 5369-6085
ファックス:(03) 5369-6142
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