アメリカはポートランドの地に広がる本物の日本庭園、ボストンで出会う本物の京町家――。遠いアメリカの地に、なぜ日本庭園や京町家があるのか?アメリカの人々に日本の伝統美や文化を体感してもらう、その意義とは?

興味深いことに、どちらも姉妹都市(ポートランド市と札幌市/ボストン市と京都市)交流がストーリーの始まりであることが共通点です。先人たちの伝統や意思を受け継ぎ、いかに時代と共に進化、発展し続けるか。

長年、現地で活動を続ける内山貞文さんと茶山明美さんの想い、様々な苦労やこぼれ話、長期的な日米交流の取り組み、今後の展望等について、国際交流基金日米センターの助成プログラムを通じて支援実績のあるポートランド日本庭園・ボストン子ども博物館から、生の声を伝えるインタビューをお届けします。

開催概要

日時

2020年11月20日(金曜日)
日本時間19時~20時

主催

国際交流基金日米センター

プログラム

「アメリカで生きる日本の伝統空間:ポートランド日本庭園&ボストンの京町家」

  • 第1部:ポートランド日本庭園 内山貞文さんへのインタビュー
  • 第2部:ボストン子ども博物館 茶山明美さんへのインタビュー

実施方式

オンライン(Zoom

言語

日本語

出演者紹介

内山貞文(ポートランド日本庭園 チーフ・キュレーター)
福岡県出身。明治後期から造園業を営む家に生まれ、幼少の頃より職人の手ほどきを受ける。タンザニアおよびイエメンで公園開発や植林指導にたずさわった後、1988年に渡米、イリノイ大学にて造園学士号および修士号を取得。以後、全米各地で公共日本庭園の新設・改修にあたると共に、個人庭園の設計・施工も行っている。2018年「日本庭園協会賞」受賞。

内山貞文氏の写真

茶山明美(ボストン子ども博物館 日本プログラムマネージャー兼エジュケーター)
広島県出身。自分の視野を広げたいと渡米し、2000年よりボストン子ども博物館の活動に参画。反人種差別・反偏見教育を基盤とした文化・アイデンティティーを考えるプログラムを専門とする。京都・日本の人々とのつながりを大切に、ボストン・コミュニティーからのサポートに感謝しつつ、同博物館「京の町家」展示を担当する学芸員として活躍中。

茶山明美氏の写真

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団体紹介

ポートランド日本庭園(Portland Japanese Garden
1967年開園。日本人造園家の戸野琢磨氏が設計し、細部まで本物にこだわった日本庭園。米国オレゴン州ポートランド市のワシントン・パーク内に位置し、年間50万人が訪れる。開園50周年を迎えた2017年には、建築家の隈研吾氏がデザインを手掛けた「カルチュラル・ビレッジ」が新たにオープン。カフェや体験学習施設が新設され、進化を続けている。

ホームページ:https://japanesegarden.org/

ポートランド日本庭園の写真 (C) Roman Johnston

ボストン子ども博物館(Boston Children’s Museum
1913年に設立した、世界で二番目に古い子ども博物館。遊んで、触って、楽しめる体験・参加型の学習「ハンズ・オン」がコンセプト。絵画・造形から自然科学まで幅広く学ぶことができ、年間約55万人の親子が訪れる。3階には京都から移設された本物の町家があり、全身で日本・日本文化との出会いを楽しむことができる。

ボストン子ども博物館の外観写真 (C) Karin Hansen

2020年度実施