図書館のしごと

関西国際センターでは、日本関連図書を扱うなど、業務で日本語能力が欠かせない海外の図書館司書を対象とする日本語研修を長年行ってきました。『図書館のしごと- よりよい利用をサポートするために』は研修で使用してきた教材をもとに作られました。
日本の公共図書館、大学図書館、専門図書館などではそれぞれどんな仕事をしているのか、どのような資料があり、どんなサービスを提供しているのか、日本語資料の分類やレファレンスはどのようにすればいいのかなど、日本の図書館に関する基礎的な内容から実務に関する情報まで幅広く取り上げており、図書館情報学の入門書としても役立ちます。

教材説明

書籍データ

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タイトル:図書館のしごと - よりよい利用をサポートするために 第2版

B5版 236頁
価格:本体2,500円+税
商品コード:ISBN978-4902666403

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目次

1章 図書館の役割
2章 図書館の種類と機能
3章 図書館協力
4章 図書館資料
5章 図書館資料の収集と蔵書構成
6章 出版流通システム
7章 図書館サービス
8章 図書館サービスと著作権
9章 目録
10章 分類法
11章 司書の養成教育
実務編1 日本十進分類法の一般補助表と相関索引
実務編2 基本的なオンラインレファレンスツール

本書の特徴

(1) わかりやすく丁寧な解説

図書館事情が日本と海外では異なるため、日本人司書にとっては 自明の事柄についてもわかりやすく解説しています。

たとえば 次の例では
「書店ルート」(「出版社→取次会社→書店」)という海外では一般的ではない出版流通システムについて解説しています。

たとえば 次の例では
海外では一般的ではない「見計らい」という資料を選ぶときの方法について解説しています。

(2) 具体例、図・写真・イラストが多い

具体例を示したり、図や写真、イラストを多く使用したりすることで、より理解しやすくなるよう工夫しています。

たとえば 次の例では
図書館による図書記号のつけ方の違いについてイメージしやすいように、実際の本の図書記号を例にして示しています。

(10章「分類法」P157より)

たとえば 次の例では
日本語の文章を読むときの理解のたすけになるように、写真やイラストを多く使用しています。

(5章「図書館資料の収集と蔵書構成」P83より)(7章「図書館サービス」P98より)

(3) 見出し語に英訳、漢字にふりがなをつけ、わかりやすい文章で説明

見出し語に英訳がついています。また、難しい漢字にはふりがながあります。専門用語を使用していますが、易しい文型・表現で説明しています。

(11章「司書の専門教育」P161より)

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