日本語研修

関西国際センター(以下、「センター」)の日本語研修プログラムの参加者は、国籍、母語、学習動機、専門や関心分野などの面で非常に多彩です。そのような参加者の多様なニーズに応えるため、センターは参加者が研修参加中に主体的に学習することを奨励しています。図書館や自習室などを整備するとともに、個別授業により参加者の学習をサポートし、研修の効果を高めています。また、「滞在型」の研修である利点を生かし、参加者が地域住民と交流する機会を提供します。さらに、日本語の授業に、日本の社会・文化に関する講義や、課外活動を有機的に結びつけ、参加者の日本に対するより深い理解を可能にします。

日本語研修の特徴

1.充実した施設

センターは、大小合わせて18の研修室、PCルーム、茶道や着付け体験ができる和室、日本研究専門図書館、ホールを備えた総合語学研修施設です。研修参加者は、センターでの集中的な宿泊型研修を通じて、日本語と日本文化を学ぶことが可能となります。

2.優れた学習環境

5人の生徒が教室で机の周りを囲んで座り、ノートを広げてディスカッションしている

授業外の時間にも、豊富な書籍・資料が揃った図書館で集中して学習したり、日本の文化・社会に関する情報収集したりできます。学習の合間にはトレーニングルーム等も利用でき、センターから近くの海岸までは絶好の散歩コースになっています。

3.経験豊富な専門家集団

研修を担当するのは、日本国内のみならず世界中の国々で日本語教育を教えた経験の豊かな専門家が研修を担当します。日本語研修の企画、コースデザインから実際の授業まで丁寧に行います。

4.多様な学習者とニーズに対応した研修内容

センターでは、各国の外交官、公務員、日本研究の研究者や大学院生を対象とした専門日本語研修に加えて、世界中で日本語を学ぶ高校生から一般成人までを対象として学習意欲を高める学習者訪日研修、海外で日本語を教えるノンネイティブ教師の研修など多岐にわたる研修を行っており、研修期間も数日間から8か月とさまざまです。学習内容も、ことばだけでなく、日本人との交流をベースとしたもの、研修旅行や伝統文化などの体験を中心としたものと、多様なニーズに対応しています。

5.継続学習につながるプログラム

学習相談や日本語学習の振り返りといった授業を研修に組み込むことにより、研修参加者の帰国後の継続学習につながるようなプログラムを実現しています