令和6年度研修参加者レポート 日本語学習者訪日研修(各国成績優秀者)
研修期間:2024年9月4日~18日
2024年9月17日修了証書授与式での研修生代表によるスピーチ(日本語のみ)
本日はお忙しい中、私たちのために時間を割いてくださり、まことにありがとうございます。研修生43名を代表して、ごあいさつ申し上げます。私たちはこの2週間、とても充実した毎日を送ることができました。他の研修生ととても仲良くなり、楽しくリラックスして過ごせたおかげで、いつもの生活のような毎日を送ることができました。
まず、ホームビジットについてお話ししたいと思います。皆それぞれの家族の第一印象は全然違うと思います。私の場合は八十歳のホストファミリーと遠慮せずに会話をすることにこだわりました。実は盛り上がりすぎて、帰りが夜9時半になりました。文化や年齢の違う人とたくさん話をすることができたことは、嬉しくて不思議な気分でした。こんなに国から遠い所で、家族のように出かけたり、いい時間を過ごすことができ、本当に感謝しています。また、ホストファミリーは私たちの国の文化を理解し、受け入れてくださり、嬉しく感じました。ホームビジットを通して、私も日本の家庭や文化について、理解が一歩進んだと思います。
アンマール(ヨルダン)

私たちは43か国から集まり、日本語を学び、日本の文化にふれるためにここに来ました。このプログラムでは、たくさんの素晴らしい体験を通して、日本語をもっと深く学ぶことができました。東京、京都や広島への旅行や、いろいろな活動を通して、私たちは日本語を学ぶだけでなく、日本語を使って生活することができました。
でも、ここで日本語の学びが終わるわけではありません。この経験は、もっと学び続けるための第一歩です。これからも書道や新しい漢字の勉強、友だちとの会話など、いつでも新しいことを学ぶチャンスがあります。 このプログラムは終わりではなく、新しいスタートです。私たちには、これからもっと日本語を上達させるための教材や仲間、やる気があります。みんなで一緒に頑張って、いつかもっと日本語が上手になって、また日本に戻りましょう。
みなさん、これからも一緒にがんばりましょう!
サルマ(モロッコ)

日本にいる間、私たちは日本の方々の親切さと助け合いの精神に深く感動しました。駅で迷ってしまった時、いつも誰かが快く助けてくださり、時には目的地まで一緒に案内してくれることもありました。その時の彼らの丁寧さと忍耐強さには本当に驚かされました。
さらに、私たちが日本語を話すときの反応も特別なものでした。日本語で話しかけると、皆さんがとても驚いて、私たちの努力を温かく受け入れてくださいました。その励ましのおかげで、より自信を持って日本語で会話を続けることができ、歓迎されていると感じました。日本の方々の礼儀正しさと心のこもったおもてなしは、私たちの旅の中で特に心に残っています。
ハムディ(アルジェリア)

外から見ると私たち外国人が持つ日本のイメージは2つあると思います。1つ目は アニメや漫画 、大きな町や賑やかな商店街が多い新しい日本です。2つ目は、茶道、お寺、舞妓さんなど、昔からある日本です。
しかし、その2つのイメージ以外に、一般的な日常の日本があって、それが日本の本質だと思います。
私が持っている日本の知識は少なすぎると思い、日本の本質を理解することを目的として 、9月2日に飛行機に乗りました。このプログラムの中で、観光客より日本人に近い生活ができたと思っています。神社で神様に祈ったり、うちわであおぎながらスーパーへ好きな緑茶を買いに行ったり、友達と一緒に、恋人についての話をしながらお寿司を食べに行ったりしました。色々な経験ができて、知らなかった自分も見つけることができた気がしています。 そして、日本人の毎日の生活が少しずつ、わかるようになったと感じています。例えば、神社に入る前は鳥居の前で 礼をしてから入り、出るときにも礼をします。仕事が終わってから会社の人と飲みに行ったり、お土産を同僚にあげたりする人々の笑顔も見ました。自転車で買い物に行くおばあさんが多いことにも、びっくりしました。
日本の本質を見て、ドキドキし、幸せに感じました。日本は海外から見るよりもっと深い美しさがある国だと思います。ちょっとした行動やしぐさ、毎日の美しさ、人々の美しさ。こんなことは日本にいないと見つけることができないので、今回、この素晴らしい日本の体験をさせてくださって、国際交流基金の皆さんに感謝しています。
しかし、これが最後になるとは思いたくないです。また日本に帰ります。日本で働いたり、留学したりしたいです。
また、皆さんも帰ってから たくさんの人に日本の美しさを伝えてほしいです。選ばれたのは私達だから、この思い出を伝えていきましょう。そうすれば日本に興味のある人が広がり、日本について深く知る外国人が増えると思います。
この2週間のプログラムに参加させていただき、ありがとうございました。 いつかまた会えることがあるかどうか分かりませんが、 さよならより、またいつか会いましょうと 言いたいです。 最後に、温かく迎えてくださったホストファミリーのみなさま、書道、浴衣、合気柔術の文化体験でお世話になった先生方に感謝を申し上げます。どうもありがとうございました。
ハルヒ(コロンビア)
