企画部総合戦略課 勝田 真(かつた しん)の写真1
キャリアパス
2012年、中途採用で国際交流基金(以下、JF)に入職。
日本語事業運営部、日本研究・知的交流部、ソウル日本文化センター、経理部会計課を経て、現在、企画部総合戦略課にて勤務。

Q1.JFに就職を志したきっかけは?

前職は東京都職員で、最後の2年間は東京の観光振興を担う部署に勤務していました。より多くの外国人観光客に東京に来てもらうために、東京の魅力を発信するプロモーションを海外で行ったり、アジア各国の首都で構成された観光事業連携協議会の運営を行ったりしていました。この業務を行う中で、東京や日本の魅力を海外に伝えることに意義や喜びを感じるとともに、子どもの頃に一時的に海外に住み、図らずも日本文化紹介や国際交流を実践していた記憶がよみがえり、このような仕事に携わり続けたいと思うようになりました。公務員は数年ごとに異動を繰り返しますが、興味を持ったその部署からの異動時期が近づく中、JFの職員募集の広告を見つけ、運命を感じて応募しました。

Q2.現在はどんな仕事をしていますか?

現在は、JF全体としての事業計画の立案や事業評価を行う部署に所属しています。一つ一つの事業は各担当部署で計画・実施しますが、部署や業務が異なってもJFとして同じ方向を向いて仕事ができるよう、企画部で全体としての方針を定めています。また、事業を1年間実施したあとは、その実績をまとめ効果を測るとともに、独立行政法人の制度に従い国に報告し、評価を受けています。この評価報告も企画部の担当業務です。直接文化交流を行う部署ではないため、事業の対象者と接することで得られる面白さはありませんが、事業が枝葉や花であるとすれば、文字通りその根幹を作ることがこの部署の業務であり、とても重要な役割を担っていると感じています。

Q3.JFに入って良かったと思うことは?

海外で事業を行うとき、文化・芸術や日本語などどの分野であっても、それぞれの事業に応じて現地の方と接する機会があります。日本に関わる場に来られる方々ですから、少なからず日本に興味や好意、期待を抱いている方が多く、それぞれの事業に沿った形で日本に触れて、皆満足そうな表情をされています。外国の方が日本に興味や好意を抱いていることを感じるのは、その感情があたかも自分に向けられているかのように嬉しいもので、その仕事をして良かったという達成感や充実感に繋がると同時に、またその感覚を味わいたいというモチベーションにもなります。そのような気持ちに浸りながら、日本のため、世界のためになっていると思える仕事ができることが、JFに入って良かったと思うことです。

Q4.JFの職場風土は?

職場の雰囲気は、「穏やか」という言葉が一番しっくりくるでしょうか。もちろん担当業務や時期によっては慌ただしい日々を過ごすこともありますが、中で働く人々の人柄や関係性は「穏やか」だと思います。組織の目的が、利益の追求ではなく、世界に日本の友人を増やすということであることが、そのような職場の雰囲気作りにも影響しているのかもしれません。
また前職と比較して、特定分野への強い興味・関心や専門性を持った人が多いのはJFの特徴の一つだと思います。中には仕事をしながら大学院などで学びを続けている人もいて、博学審問の姿勢は学ぶべきところも多いです。でも、私のように特に専門性が無く、「国際交流に携わりたい」という思いだけで入職する人もたくさんいますので、そのような方もどうぞご安心ください。

Q5.今後の展望

私はこれといって得意な外国語はなく、特定の分野への専門性も持っていませんので、特にこの国や地域に行きたい、この業務に携わりたい、というこだわりはありません。逆に言えば、どの国や地域、どの分野でも自分にとっては新しい経験になり、楽しさがあるのではないかと思いますので、言われたものに何でもチャレンジしてみたいというのが本音です。仕事は自分の知識や経験を活かして取り組むものですが、同時に、新たな知識や経験を得、自分自身が成長するための機会を提供してくれるものでもあると思います。もう中堅の年齢ですが、今からでもさまざまな経験をすることで成長し、それをまた次の仕事に活かしていきたいと思います。そして、JFはそれができる職場だと思っています。

【とある1日のスケジュール】

10時
出勤、Teamsやメールのチェック、内部からの質問対応
11時
事業担当部署と打ち合わせ
12時
資料作成
12時30分
昼休み
13時30分
Teamsやメールのチェック
14時
外務省担当者との電話相談
15時
独法評価制度委員会オンライン傍聴
17時
部署内での打ち合わせ、資料作成
20時
退勤
日本語授業のお手伝いさん3名との写真
ソウル時代、日本語授業をお手伝いしてくれる皆さんと
けん玉をもつメンバー3人の写真
日本文化紹介に備えてけん玉を猛練習