独立行政法人国際交流基金は、国際文化交流を専門的に実施する日本で唯一の公的機関です。1972年に外務省所管の特殊法人として設立され、2003年10月1日に独立行政法人となりました。設立以来、日本に対する諸外国の理解を深め、国際相互理解を増進することによって、日本の調和ある対外関係を発展させるために、世界全地域を対象に広汎な文化交流事業を行っています。
人と人との文化交流は、国と国との国際関係の礎です。異なる文化を人々が互いに理解し、尊重しあうことは、豊かで平和な国際環境の基礎であると、私たちは考えます。異文化への無関心や誤解に起因する対立が、世界各地で問題になっている今、「人」単位のネットワーク構築は、友好的な国際関係構築のためにより重要な意味を持つようになり、外交における文化交流の役割が世界的に再評価されており、国際交流基金が果たすべき責任は重くなっています。
国際交流基金の使命は、文化交流を通して世界中に日本の友人をふやし、日本の外交に文化の面から貢献すること。そのために、「文化芸術交流」「海外における日本語教育」「日本研究・国際対話」の3つの分野を中心に、展覧会や国際シンポジウム等の催しの開催、日本研究者への支援、専門家やアーティストの派遣や招聘など、継続的に日本と世界の人々が交流する機会を創り続けています。