総務部情報システム課 杉本 直子(すぎもと なおこ)の写真1
キャリアパス
2001年、中途採用で入職。
日研課(現:日本研究部)、総務部総務課、メキシコ日本文化センター、関西国際センター、ローマ日本文化会館、メキシコ日本文化センター(2回目)を経て、現在は総務部情報システム課長として勤務。

Q1.最初にJFに就職を志したきっかけ。

もともと日本文化・日本史が好きで、研究者や学芸員になりたいと大学で文化史学を学んでいましたが、夏期休暇にイギリスの大学に短期留学した際、様々な国の同世代の人たちと交流して、日本のことが思っていたより知られていないこと、良くも悪くも誤解されていることを知り、日本文化のことを伝える・知ってもらう喜び、また、相手の文化を知り違いを尊重することの重要性に気付きました。日本文化・日本史が好きだからこそ国際交流・国際理解の分野でできる仕事があるのではないか、そう思い、大学を卒業し、計2年間のイギリス、スペイン、中国留学を経て別の機関で海外の日本研究を支援する仕事に就いた後、その経験を糧により総合的に国際文化交流を推進することができるJFに就職しました。

Q2.現在の業務について。

イタリアとメキシコ計10年の海外事務所勤務を終え、2022年5月から総務部情報システム課の課長を務めています。国際文化交流の最前線で長く働いていたところ、一転現場からは最も遠い、情報システムというこれまでとは全く異なる専門知識が求められる部署で働くことには、正直戸惑いもありました。ですが、ちょうど海外も含めたJFのIT基盤全体を刷新する大規模プロジェクトが動いている最中であったため、直近海外の小規模体制で事務所運営を担う中、異なるIT環境下で求められるセキュリティリスクのコントロールやDX推進に苦慮していた身としては、その現場の環境改善に大いに活かせる業務であること、また、今後国内外問わずどこに配属になろうとも役立つ経験を積めるであろうことから、やりがいを見出して取り組むことができています。

Q3.JFでキャリアを築いてきて良かったと思うこと。

JFの仕事は、国際文化交流という華やかなイメージとは異なり、実際は地道で地味な「裏方」になりますが、自分の仕事を通して人と人とを繋げ、国際文化交流・相互理解を深めることができるという、他ではなかなか経験することはできないやりがいを感じられる仕事だと思います。ひとつの事業を実施したことで得られる直接的な成果もありますが、何年も経った後、全く違う場所で、その事業をきっかけに例えば日本研究者となった人に出会ったり、また、関係者同士の縁を繋いで新しいさらに面白い事業が実施できたり、何年もかけて自分の志が実現できたとき、JFで長年働いてきて良かったな、と感じます。
また、管理部門・事業部門の別だけでなく、事業分野も多岐に渡っていて、海外勤務も含め非常に幅広く様々な仕事を担当できるほか、男女の差別もなく、女性が管理職として活躍できる働きがいのある組織だと感じています。

Q4.今後の展望

JFでのキャリアも早20年を超えたため、これからは新しいことに取り組むというより、これまでの経験を活かして自分自身がJFでやってきたこと、やりたかったことを総括していく段階にあると思っています。
メキシコ勤務時代に、事業の効率性を高めより大きな波及効果を得るために、広報に積極的に取り組み、メディアやシンポジウム・講演会に出演し、動画作成等SNS発信をしてきました。その成果のひとつとして、日本語学習オンラインコースを提供するプラットフォームである「みなと」の国別登録者数が世界1位となったときは、本当に嬉しかったのを覚えています。メキシコでの2回の海外勤務経験を通して、世界を俯瞰した際のスペイン語圏の大きさ・重要性に気付かされるとともに、JFの取り組みがまだまだ不十分であることを痛感したため、リマ日本文化センターが昨年開設されたことも契機として、培ったスペイン語力を活かしてこの大きなスペイン語圏を繋ぐ事業を実施していきたいと希望しています。

Q5.どんな人と一緒に働きたい?

人と人との繋がりがベースとなる仕事なので、コミュニケーション能力は必須だと思います。語学力というよりも人と人との間に立って橋渡しや仲立ちができる能力が求められます。その上で、JFの業務は本当に幅広く多岐に渡っているため、知的好奇心が旺盛で何事も前向きに考えられる・取り組める人であれば適正は高いのではないでしょうか。
入社の段階で、例えば何か国語も話せるとか、さまざまな資格を持っているといった必要はありません。もちろん何事もできて損はありませんが、入社後に段階を踏んで身につけていければ十分です。何も特別な技量は持っていなくても、毎日笑顔で明るくどんな人とも積極的にコミュニケーションが取れ、ちゃんと意思疎通できる人とであれば、楽しく一緒に働けるだろうな、と思います。

 

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