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国際交流基金について

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理事長挨拶

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今ほど独立行政法人を含む公的機関の存在意義について問われている時期はないでしょう。私どもは2003年10月の独立行政法人化以来、活動内容や運営方法について鋭意改革を実施してまいりました。こうした改革は効率化のためばかりではなく、国際文化交流におけるジャパンファンデーションの役割を再定義し、その活動をさらに充実させるためにも必要であると確信しております。

 

他方、広く世界に目を向けますと、日本への関心は高まりこそすれ減っておりません。例えば、日本語学習者の数は益々伸び300万人に迫っており、その数は年々増加し、多くの国で日本語教師の養成が急務になっています。こうした状況に対応すべくジャパンファウンデーションは、さいたま市北浦和にある附属機関の日本語国際センターにおいて海外からの日本語教師を招いて研修を行ない、また、インターネットを通じて日本語教育についての情報や教材を提供しています。また、日本語能力試験を世界各地で実施し、昨年は海外49カ国、137都市で63万人が受験しました。さらに、学習の達成目標についての国際的標準の確立をめざすと共に、基金の海外拠点や主要な日本語教育機関で「日本語教育海外ネットワーク」を構築し、そのメンバーとなる拠点を、3年間で100に拡大するとの取り組みを始めました。

 

また、長期的視点からは、海外での日本理解を深めるためにも、その核となるべき日本研究者の育成が不可欠です。ジャパンファウンデーションは、フェローシップの供与などの形で数多く学者・研究者を育成してきました。これまでに6,000名近い海外の専門家が日本を訪れています。それぞれの国で指導的役割につく人材だけでなく、国際社会での日本理解促進の触媒となるべき人材の育成につとめる所存です。

 

文化面では、世界各地で日本の漫画・アニメ・Jポップ、日本の現代文化、若者文化に対する関心が高まっています。それに伴ってその背景にある日本の伝統文化についても関心を持つ人々も多くなっています。文化芸術を通して、いわば日本の「こころ」を知ろうとする人々の関心や気持ちに応えることが今まで以上に必要となっています。また、国際交流を通じて世界共通の創造の源を活性化してゆくことも私達の使命と考えています。特に2006年に開設された日中交流センターでは中国高校生の招へい事業と共に、ウェブサイト「心連心」を運営し、日中の若者たちが直接言葉の障壁を超えて交流し、お互いが学びあえる場を作っています。

 

最後に、文化は平和の構築にも欠かせない要素です。途上国の文化財の保護への協力や、紛争予防、または紛争で傷ついた人の心を癒し復興への意欲をかきたてるための文化事業など、世界平和の構築のために、文化交流事業を有効に役立たせることが大切と考えます。

 

ジャパンファウンデーションは今年4月末に新宿区四谷に移転しました。これも一層効率的に財源を活用するためでありますが、海外拠点と併せ、今後も皆様と手を携えて豊かな安定した世界を築くための国際文化交流の拠点たり得るように努力いたしたく、皆様のご理解、ご支援をお願いします。

 

 

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