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国際交流基金の事業

対話[日本研究・知的交流]
海外における日本研究

各国・地域の日本研究の基盤を強化し、専門家を育成するために、拠点となる機関に対し、国際会議や教員雇用、図書整備、訪日研修等の支援を行います。また、各地の日本研究者が国を超えて交流するネットワークを強化することで、日本研究のさらなる発展を促します。

日本研究フェローシップ
ジュリオ・プリエセ(イタリア)

ジュリオ・プリエセ氏の写真2012年度に日本研究フェローシップを受給したプリエセ氏は、日本の外交・経済政策を専門とし、2016年から英国ロンドン大学キングス・カレッジに在籍。2017年には英国学士院の助成金を獲得し、同校の日本研究専門ポスト常設化への道を開くこととなりました。欧州各国・日本・米国で研究活動を行い、日本語を含む複数言語を駆使した学際的アプローチで現代日本研究をグローバルに展開するその活躍に、注目が集まります。

日本研究機関支援
シラキュース大学(米国)

ニューヨーク州のシラキュース大学では、国際交流基金による日本研究教員ポスト新設や客員教授招へい、図書拡充等への支援により、2017年9月、日本副専攻課程が誕生しました。また、同年10月、広島の被爆者・小倉桂子氏を迎えて行われたシンポジウムは注目度が高く、学生のみならず地元住民からも聴講があり、その様子は米国内メディアに加えNHK Worldでも詳細に報じられました。

広島の被爆者・小倉桂子氏を迎えて行われた米国シラキュース大学でのシンポジウム

日本研究ネットワーク強化
東アジア日本研究者協議会

東アジア地域初の日本研究ネットワーク組織「東アジア日本研究者協議会」の第2回国際学術大会が、2017年10月27日から3日間、中国・天津で開催されました。基金は若手研究者による次世代パネルを中心に協力したほか、作家の浅田次郎氏を派遣し「近代中国と日本」のテーマで特別講演を実施し、協議会の活動と組織の定着を後押ししました。

浅田次郎氏特別講演の写真

欧州日本研究協会(EAJS

欧州初の日本研究ネットワーク組織として1973年に設立されたEAJSは、世界50か国に1,400人の会員を持つ国際団体へと拡大しています。基金は、252パネルの多彩な発表が行われた第15回リスボン総会及び若手日本研究者育成を目的としたPhDワークショップの開催を支援しました。2020年第16回ゲント総会に向けて更なる発展が期待されます。

欧州日本研究協会の写真