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国際交流基金の事業

対話[日本研究・知的交流]
海外における日本研究

各国・地域の日本研究の基盤を強化し、専門家を育成するために、拠点となる機関に対し、国際会議や教員雇用、図書整備、訪日研修等の支援を行います。また、各地の日本研究者が国を超えて交流するネットワークを強化することで、日本研究のさらなる発展を促します。

日本研究フェローシップ
タイモン・スクリーチ
ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院(SOAS)教授

タイモン・スクリーチ氏の写真江戸期の美術・文学を専門とするスクリーチ教授は、国際交流基金のフェローシップによる何度かの訪日研究を含む長年の活動が評価され、2018年に英国学士院フェローに選出されました。江戸期のビジュアル文化に関する十数冊もの単著の刊行、イギリス東インド会社による日本美術の取引に関する研究、日英両国での後進の育成等、その活躍は広範囲に及びます。

日本研究機関支援
次世代日本研究者協働研究ワークショップ

東アジア・東南アジア・南アジアの15の主要日本研究機関で学ぶ大学院生(博士、修士)23人を招へいし、1週間の集中ワークショップを実施しました。日本・韓国・フィリピンの優れた研究者を講師に迎え、学際研究の意義、研究のオリジナリティや社会的意義について考え、最終的に地域や分野を越えた協働研究のプロポーザルをつくり模擬パネルで発表するというプログラム構成を通じて、これからの日本研究者のあり方について共に考える機会を提供しました。

地域や分野を越えた研究協力について、園田茂人・東京大学教授と共に議論する参加者たちの写真1

地域や分野を越えた研究協力について、園田茂人・東京大学教授と共に議論する参加者たちの写真2

地域や分野を越えた研究協力について、園田茂人・東京大学教授と共に議論する参加者たち

日本研究ネットワーク支援
東南アジア日本学会(JSA-ASEAN)第6回総会

2006年に発足したJSA-ASEANの第6回総会が、2018年12月にジャカルタで開催されました。約250人(発表者120人超を含む)の研究者、大学院生が集い、24の分科会が設けられ、活発な交流が行われました。国際交流基金は、開催経費の一部を支援したほか、若手研究者の発表を促進するため、ASEAN諸国45人、米国4人の計49人に旅費を供与しました。本総会は大学院生等若手研究者に対して積極的に発表機会を提供する等、人材育成のプラットフォームとしての機能を果たしており、今後も東南アジアの日本研究を牽引する存在として発展することが期待されます。

ASEAN各国から集まった実行委員の先生方の写真

ASEAN各国から集まった実行委員の先生方