本文へ

国際交流基金の事業

対話[日本研究・知的交流]
知的交流

日本と世界各国に共通する関心の高いテーマや重要課題について知識人らが対話し、人的な交流を重ね深める場として、国際会議やシンポジウムの開催、有識者の派遣や招へいを行っています。次代の交流について必要な人材の育成、国際相互理解を促進し、世界の発展と安定への知的貢献を目指します。

中国知識人招へい

対日理解の深化や知的ネットワークの構築のため、中国で高い発信力をもつ若手・中堅の研究者、知識人を日本に招へいしています。2016年度に招へいしたフィナンシャルタイムズ中国語版編集長の徐瑾氏は『不迷路、不東京(道に迷わなければ、東京ではない)』を、同じく2016年度に招へいした雑誌『財経』主筆の馬国川氏は明治維新をテーマに『国家の啓蒙』を出版して、訪日中の研究成果を中国国内に広く発信しました。

読者との撮影に応じる徐瑾氏(右)の写真

読者との撮影に応じる徐瑾氏(右)

天津市の書店で出版記念講演をする馬国川氏の写真

天津市の書店で出版記念講演をする馬国川氏

村田沙耶香氏、世界へ

英国、カナダ、米国、スペインの各国際交流基金事務所では、芥川賞作家・村田沙耶香氏を招へいし、「チェルトナム文学祭」、「トロント国際作家祭」、アイオワ大学、ニューヨーク大学、カサ・アシア(バルセロナ本部)等で朗読やトークイベントを実施しました。村田氏の受賞作『コンビニ人間』英語版・スペイン語版が国際交流基金の助成により翻訳出版されたこともあいまって、各イベントはプレスも含め大きな反響を呼び、同書の『ザ・ニューヨーカー』誌「The Best Books of 2018」への選出にも繋がりました。

『コンビニ人間』表紙の写真

「トロント国際作家祭」にてサインに応じる村田氏の写真

「トロント国際作家祭」にてサインに応じる村田氏

現代日本理解特別プログラム
フランス国立東洋言語文化大学(INALCO)、パリ第7大学

現代日本についての社会科学分野での理解増進を目指すこのプログラムは、フランスでは日本研究で長年の実績がある上記二つの機関からなるコンソーシアムを対象にし、講義のオンライン公開や一般向け講演会、翻訳出版等を支援しています。これらの事業を担当する博士研究員には、渋沢・クローデル賞の受賞者が在籍し、過去の研究員は大学講師に採用される等、将来の日本研究を担う人材育成にも貢献しています。

INALCOにおける一般向け講演会の写真

INALCOにおける一般向け講演会の様子