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国際交流基金の事業

アジアセンター
芸術・文化の双方向交流

美術、映画・映像、舞台芸術、スポーツ、市民交流、知的交流等さまざまな分野で、アジアの人々の交流活動を推進しています。双方向性、協働性を重視し、各々のアイデンティティと多様性を尊重し合い、共にアジアの新たな文化を創造します。

Condition Report「呼吸する地図たち」

東南アジア各国と日本のキュレーターによる協働プロジェクト「Condition Report」では、前年度までの成果を踏まえ、美術界における次世代の新たなネットワークのさらなる強化と日本における成果発信を目的とした展覧会「呼吸する地図たち」を、山口情報芸術センター[YCAM]にて開催しました。

Condition Reportでの「呼吸する地図たち」の写真

(c) 谷康弘、写真提供:山口情報芸術センター[YCAM

国際共同制作の舞台作品

ウティット・ヘーマムーン氏の小説を、岡田利規氏の脚本・演出と塚原悠也氏のセノグラフィー、タイの俳優・両国のスタッフとともに舞台化した『プラータナー:憑依のポートレート』と、鈴木忠志氏が演出を手掛けたインドネシアとの国際共同制作作品『ディオニュソス』がともに複数年にわたる過程を経て、2018年度に世界初演を迎えました。前者はタイ批評家協会で最優秀作品賞を受賞し、後者はアジア最大の演劇祭である、シンガポール国際アート・フェスティバル2019のオープニング作品に選ばれる等、大きな成果をあげました。

『プラータナー:憑依のポートレート』との写真

(c) Sopanat Somkhanngoen

「東京国際映画祭」をプラットフォームとした映画交流事業

「東京国際映画祭」と連携して、アジアの映画関係者を招へいし、日本の関係者とのネットワーク深化の機会を提供しました。また、日本、インドネシア、中国の監督によるオムニバス映画『アジア三面鏡2018:Journey』を製作。さらに、「東京国際映画祭」CROSSCUT ASIA部門で「音楽」をテーマとする東南アジア映画を特集上映しました。

東京国際映画祭の『アジア三面鏡2018:Journey』 シンポジウムの写真

(c) 2018 TIFF

JFFJapanese Film Festival:日本映画祭)アジア・パシフィック ゲートウェイ構想

強い集客力を持つ日本映画の総合プラットフォームの構築を目指し、2018年度は、ASEAN10か国及び豪州の計11か国で日本映画祭を開催しました。日本映画の多様性や、映画を通した日本文化の魅力を伝えるべく、最新の日本映画を中心に約800回上映し、12万8千人の観客を動員しました。

シンガポール日本映画祭で映画を見ている観客の写真

ASIAN ELEVEN
東南アジアとのサッカー交流事業

サッカー人材の育成及びサッカーを通じた日本とASEAN諸国の青少年の相互理解促進を目的に、日本サッカー協会(JFA)ならびに日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)と連携し、サッカー関係者86人を招へい、指導者16人を派遣しました。また、Jリーグと共催で開催したASEAN10か国におけるサッカー教室にはのべ294人が参加しました。

公益財団法人日本サッカー協会との共催事業である、インターナショナル・コーチングコース実施時の招へい者集合写真

国際シンポジウム
「アジアの価値観と民主主義」

アジア各国の有識者を招へいし、「アジアで民主主義が育ち、発展した背景には何があるのか」をテーマに東京で国際シンポジウムを開催しました。本事業は、2014年日印首脳会談において、安倍総理がインドのモディ首相よりアジアの民主主義の背景にある宗教的価値観に関するフォーラム実施の提案を受け、両者間の合意を受けて開始されました。

国際舞台芸術ミーティング in 横浜2018の写真

「東南アジア・ムスリム青年との対話(TAMU/Talk with Muslim series)」

日本におけるイスラーム理解の促進を図ることを目的とした、東南アジアの若手ムスリムと日本の青年層が、互いの文化や価値観について対話を行う相互発信型の事業です。東南アジアの7か国から 10人の若手ムスリムリーダーが日本の大学や市民団体などを訪れ、東南アジアのイスラーム教徒としての社会活動や価値観を伝えながら、日本文化や社会、日本人の宗教観について理解を深めました。

東南アジア・ムスリム青年との対話プログラムの一環で招へい者が出雲大社を訪れた時の集合写真

Earth Manual Project – This Could Save Your Life」展

米国屈指のデザイン高等教育機関であるニューヨークのパーソンズ美術大学で、防災や建築・デザイン・アート部門で活躍する日本の専門家たちが、クリエイティブな発想で生み出した防災教育、災害対応、被災地支援の取り組みを紹介しました。また、アジアセンターが主催する「HANDs!プロジェクト」やインドネシア、タイ、フィリピンなど東南アジア諸国での取り組みについても展示しました。

「Earth Manual Project – This Could Save Your Life」展に訪れた来場者の写真

(c) Ayumi Sakamoto