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国際交流基金の事業

言語[海外における日本語教育]
オンラインを活用した日本語教育

新型コロナウイルス感染症の影響により、対面の事業や訪日の機会が失われつつある中、オンラインを活用した次の事業を新たに実施しました。

オンライン事業の実施

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により対面での事業実施が困難な中、世界各地でさまざまなオンライン事業を実施しました。居住地を問わず世界中から集まった参加者が、インターネットを通して国・地域を越えて交流しました。関西国際センターでは、オンライン授業への移行や動画教材の制作を目指す国内外の日本語教育関係者を対象に、オンラインセミナーを3回開催しました。(51か国・地域からのべ662人が参加)

さまざまな動画教材の作り方を、講師が解説している写真

さまざまな動画教材の作り方を、講師が丁寧に解説。

関西国際センターの撮影スタジオの写真

撮影スタジオの様子(関西国際センター)

eラーニングの開発・運営

日本語学習プラットフォーム「JFにほんご eラーニング みなと」は、独習者に対し、学びの場を提供しています。コロナ禍でのオンライン教育需要の高まりを受け、総登録者数は前年度から8万人以上増加し、世界198か国・地域で22万5340人となりました。また、ウェブサイト「まるごと+」では、JF制作教材『まるごと 日本のことばと文化』に沿った豊富な動画教材を提供しており、ページビュー数は対前年比175%となりました。

「みなと」でのライブレッスン受講イメージの写真

「みなと」でのライブレッスン受講イメージ

「みなと」、『まるごと』を使用したオンライン学習の写真

「みなと」、『まるごと』を使用したオンライン学習

ワークショップ等による日本語学習機会の拡大

海外での日本語学習の裾野拡大のため、世界各地のニーズに即したオンラインでのワークショップ等を実施しました。シドニー日本文化センターでは、日本語を使いながら日本文化を体験するワークショップ「センタービジット」の人気テーマ「風呂敷」をオンラインで提供する「オンライン・センタービジット『風呂敷』」を開発しました。ロンドン日本文化センターでは、「小噺」を日本語教育に取り入れる「教師のための小噺ワークショップ」を実施し、ワークショップ参加者のネットワーク作りに貢献しました。

オーストラリアでのオンライン風呂敷ワークショップの写真

オンライン風呂敷ワークショップ(オーストラリア)

オンラインコンテンツの制作

コロナ禍での需要の高まりを受けて、ソウル日本文化センターでは、韓国日語日文学会及び韓国日本語教育研究会と共同で高等教育向けコンテンツ1件、中等教育向けコンテンツ2件を製作し、日本語教師向けに無料配布しました。メキシコ日本文化センターでは、メキシコ及び中米カリブ地域で学習素材作成コンテストを実施し、一次審査を通過した6作品を日本語専門家の監修のもと、ウェブサイトに掲載、提供しました。

韓国高等教育機関向け「オンライン日本語教育コンテンツ」の写真

韓国高等教育機関向け「オンライン日本語教育コンテンツ」(企画・制作:韓国日語日文学会)