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国際交流基金の事業

その他の取り組み
国際文化交流への理解と参画の促進

国際交流基金では、「国際交流基金賞」及び「国際交流基金地球市民賞」により、国際文化交流を通じて日本と海外の相互理解の深化に貢献した個人・団体や、地域に根ざした優れた国際交流を行っている団体を顕彰しています。

国際交流基金賞

特別企画 ~受賞者が見るコロナ下での国際交流~

国際交流基金賞は、学術、芸術その他の文化活動を通じて、国際相互理解の増進や国際友好親善の促進に特に顕著な貢献があり、引き続き活躍が期待される個人・団体に授与しています。
2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、選考・授賞を中止せざるを得ませんでしたが、特別企画として、これまで受賞された19人・団体の方々から、2020年の活動状況や、国際文化交流の在り方、今後の展望等についてメッセージを頂き、国際交流基金ウェブサイトで公開しました。

「国際交流基金賞 特別企画 ~受賞者が見るコロナ下での国際交流~」サイトのトップ画像、写真は左から2017年度受賞アンドレ・ベケシュ氏、2011年度受賞タンブッコ パーカッション アンサンブル芸術監督、2019年度受賞インドネシア元日本留学生協会 <プルサダ>の写真

「国際交流基金賞 特別企画 ~受賞者が見るコロナ下での国際交流~」サイトのトップ画像

国際交流基金地球市民賞

日本と海外の市民同士の結びつきや連携を深め、互いの知恵やアイディア、情報を交換し、ともに考える先進的で独自性のある活動に取り組む日本国内の団体を顕彰しています。2020年度は3団体が選出され、初となるオンラインでの授賞式を開催しました。

国際交流基金地球市民賞の受賞団体及び授賞理由

高田馬場さくらクリニックのスタッフの写真

高田馬場さくらクリニック

高田馬場さくらクリニックは、外国人が多く暮らす新宿区高田馬場の街中の医院です。アジアの国々にルーツのある人々をスタッフとして、地域の外国人コミュニティと連携しながら多言語で受診者のニーズに寄り添った対応を行い、外国人患者が気軽に受診できる場となっています。また、外国人住民の予防医療やスタッフの人材育成にも尽力し、業務に工夫を加え、持続性のある多文化共生の実現に貢献しています。

海外に子ども用車椅子を送る会の写真

特定非営利活動法人
海外に子ども用車椅子を送る会

国内で利用されなくなった子ども用車椅子を回収、整備した上で、発展途上国へ無償で提供し、障害を持つ子どもの命を守り、社会生活への参加を促進することを目指しています。整備に参加するボランティアの約半数は日本で生活する外国人で、活動の傍ら国際交流の場が生まれています。のべ8500台以上を24か国に届け、国内・現地の協力団体選びから届けた後の整備等まで、継続的な取り組みの体制をしっかり構築しています。

こえとことばとこころの部屋「ココルーム」でのイベントの写真

特定非営利活動法人
こえとことばとこころの部屋

こえとことばとこころの部屋「ココルーム」は、「生きることは表現」をテーマに、高度経済成長を支えた労働者のまち、大阪市西成区・釜ヶ崎に深く根ざし、さまざまな背景の人々が表現を通じて他者と出会い、社会との関わりを回復するための活動に取り組んでいます。喫茶店やゲストハウスの運営による持続的な活動基盤のもと、「釜ヶ崎芸術大学」や朗読会、「まちかど保健室」等を折々に開催し、多様な人々を巻き込んだ活動を広げています。

国際交流基金地球市民賞フォローアップ事業

オンラインセミナー「コロナ時代の地域の国際文化交流」の写真

オンラインセミナー「コロナ時代の地域の国際文化交流」

2020年8月6日、7日の2日間、「コロナ時代の地域の国際文化交流」と題したオンラインセミナーを、過去の受賞団体の方々にも登壇いただき開催しました。「多文化共生推進」、「国際交流・市民連携」、「アートによる地域づくり」の3セッションを設け、参加団体によるプレゼンテーションと、モデレーターを交えた活発な議論を行い、当日の配信に加えてアーカイブを公開しました。