ド フオン ザン

ベトナム
Chu Van An中学校
ド フオン ザン
DO, Huong Giang

ベトナムのハノイにあるChu Van An中学校で日本語を教えています。私が教えているクラスは50人以上と大きいクラスで、12歳から15歳までの子供たちなので、いたずらをすることもあるし、時々、すごくうるさいときもあります。

しかし、生徒達は本当に日本に興味があります。特に、中学一年生です。彼らにとって日本語の授業はいつも一番待ち遠しい授業です。今、国際交流基金の先生と一緒にティームティーチングの方法による授業を行っています。日本人の先生は生徒にとても人気があるので、忙しくて来られない時、生徒達はいつも私に「日本人の先生はいつ来るの?日本人の先生に習いたい」等の文句を言うので困ってしまいます。その反面、自分の生徒達は外国人の先生に慣れて、国際感覚があると嬉しく思います。

私は2回日本語国際センターで研修を受けました。初めての2004年の長期研修は私の教師人生の節目となりました。自信がなく、日本語能力が低くて、教授法の知識が浅い私は、この機会をきっかけに、自分の教師の責任と勉強の努力について考えるようになりました。
帰国しても頑張って勉強しました。国際交流基金の先生方のように立派な先生になる道を歩むための意欲がいつも沸いていました。研修に参加することができて有難いと思っています。
2011年に短期研修に参加しました。長期研修の時に比べて、経験もあるし、日本語能力も伸びました。教授法をもっと深く理解することができましたし、いろいろ反省することができました。
今では、教案を考える時や、授業を行う時は、面白い活動と色々な練習を入れるようにしています。人数がすごく多く、騒ぐ子が多いクラスのコントロールはとても大変なので、生徒に対し優しかったり、厳しかったり、怒ったり、褒めたりする態度を表すようにしたいと思っています。

今、ハノイで日本語教育を実施している中学校は9校あり、学習者や日本語の教師の数が増えていきます。経験も浅く、能力も低い若い教師のため、月一回の勉強会やベテラン教師の授業の見学や、日本人の専門家との相談などが必要です。このようなチャンスを通じて、知識を身に付けることができます。

ベトナムにおける日本語の中等教育の将来はどうなるか、悩んでいます。しかし、ここ10年を振り返ると、幸せだと思います。本当に成長して、日本語能力試験のN3、N2レベルに合格し、日本が大好きになった自分の生徒が大勢います。将来、彼らは必ず両国の友好関係に貢献できると思います。日本語の教師として誇ることができます。

参加した研修:2004年度海外日本語教師長期研修、2011年度日本語教師短期研修(春期)

集合写真
授業風景の写真

ド フオン ザン【PDF:306KB】