金 美珍

韓国
蔚山市含月高校
金 美珍
KIM, Mijin

こんにちは。私は「日本語教育指導者養成プログラム」の修士課程の11期生、キム ミジンと申します。現在、韓国のウルサン(蔚山)市にある「含月(ハンウォル)高校」で、日本語の授業を担当しています。
まず、日本語国際センターの 25周年、おめでとうございます。その25年の歴史の中で、自分も1年間をいっしょにできたことをうれしく思っています。私がセンターで過ごした時間はたった1年でしたが、センターのみなさんが自分の立場で頑張っていらっしゃるということを分かるには十分でした。特に、先生方からは研究や授業のやり方はもちろん、誠実さや学生への熱情まで本当に勉強になりました。また、生活をサポートしてくださった事務のみなさん、自転車の乗りかたを教えてくださった警備のおじさんや掃除のおばさん、食堂のみなさんまで感謝したい人でいっぱいです。みなさんのおかげで1年という短い時間に修士課程を終えることができました。
また、日本語国際センターで全世界からきた研修生たちと交流できたのも貴重な経験でした。みんなと中庭でギターに合わせて踊っていたその夜の思い出はいつも私を微笑ませてくれます。
もちろんセンターで過ごした時間がいつも楽しいことばかりではありませんでした。廊下を走って眠気を払いながら論文を書いたことも、挫折して涙を流したこともたくさんありました。しかし、いま振り返るとそのすべての時間が自分に貴重な経験だったと思われます。
研修後、自分に起きた2つの大きい変化は、日本語の授業をデザインする時、「学習者の習得や学び」を中心に考えるようになったところと教師だけではなく研究者として自分を自覚するようになったところだと思います。それで、佐藤学教授の「学びの共同体」の教師研究会に参加し、授業改善を目標に授業分析を行っています。また、修士論文の参考文献で 分かるようになった「国際理解教育」にも興味ができ、今年からはウルサン市教育庁で「世界市民教育の先導教師」として活動するようになりました。
日本に行く前は知らなかった新しい分野に足を踏み出すことができ、世界がすこし広くなったような気がします。このような経験ができるまで自分をサポートしてくださった日本語国際センターのみな様に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。また、全世界で日本語教育のために頑張っている多くの人にこのような経験ができたらいいと思います。
ありがとうございました。

参加した研修:2011年度日本語教育指導者養成プログラム(修士課程)

金美珍先生と生徒たちの写真
金美珍先生と生徒達
(右端が金美珍先生)
2013年、中央女子高校でのグループワークの様子の写真
2013年、中央女子高校でグループワークの様子。グループで仮想の家族になったつもりで、自己紹介を発表する活動。
グループで仮想の家族になったつもりで、自己紹介を発表する活動の写真

金 美珍【PDF:463KB】