ラスアンジャナハリ タンテリ ニリナ

マダガスカル
アンタナナリブ高等技術学院
ラスアンジャナハリ タンテリ ニリナ
RASOANJANAHARY, Tantely Nirina

マダガスカルの首都にあるアンタナナリブ高等技術学院は、10年くらい前から同じカリキュラムで日本語が教えられています。日本語専門の学校ではないため、他の科目に比べ、日本語の授業時間はあまり多くありません。そのため、どのクラスも初級レベルしか学ぶことができません。学生は1クラス25人くらいです。
マダガスカルでも、毎年、日本語スピーチコンテストや日本語能力試験が行われており、学生も参加したがっていますが、今のカリキュラムのままでは合格することは難しいという状況が続いています。
しかし、最近では、マダガスカル国内にも日本語が学べる民間学校がいくつか建てられてきました。わたしも、日本語国際センターで研修を受けたあと“ファンジャ椿”という日本語学校を開校しました。開校後、7か月で、6人の学生に日本語を教えてきました。この学校の学習者は、学院と異なり、高校生・大学生・会社員など、さまざまな立場の人がいますし、学習目的やそのきっかけも異なるようです。学院では、学生が必修科目の1つとして日本語を学んでおり、好きかどうかにかかわらず日本語を学ばなければなりません。一方で、民間学校に来る学習者には、日本語や日本文化が好き、日本語スピーチコンテストに出たい、JLPT(日本語能力試験)に合格したいという学習動機があるようです。学習者全体を見ると、学習動機をしっかりと持っている人はあまり多くありません。それは、日本や日本文化に関する情報が少ないからだと思います。
わたしは日本語が大好きです。そして、日本語国際センターで受けた研修のおかげで教授法を知りました。特に、生教材の使い方が印象に残っています。日本で6カ月過ごすことができたおかげで、たくさんの経験を積むことができました。日本で撮った写真もたくさんあります。経験を話したり写真を見せたりすると、授業も盛り上がり、学生もやる気を出してくれます。今後もマダガスカルに日本好きの学習者が増えるように、日本語教師会で勉強会をやったり図書室の建設計画について話し合ったりしてがんばります。

参加した研修:2013年度海外日本語教師長期研修

授業風景の写真1
授業風景の写真2

ラスアンジャナハリ タンテリ ニリナ【PDF:360KB】