ソー エインダー ヌェ

ミャンマー
ヤンゴン外国語大学
ソー エインダー ヌェ
Saw Eaindar New

国際交流基金日本語国際センター25周年、おめでとうございます。
私は日本語教育指導者養成プログラム修士課程の12期生です。ミャンマーのヤンゴン外国語大学で日本語を教えています。
自分のゴールである修士号を取得し、無事帰国してもう1年2ヶ月になりました。それまで学部1年生の練習授業と聴解授業を担当した経験のみだった私の人生が変わり、責任が重くなりました。
まず、ヤンゴン外国語大学の原則として日本で修士号を取得した教師は論文指導を担当しなければならないので、帰国後すぐに私も論文の指導をすることになりました。研究の指導とは容易なことではありませんでしたが、修士コースで得た知識に加え、修士コースでの自分自身の研究経験を活かす機会となりました。また、現在は担当する授業も増え、日本語科の教師向けの修士コースでの修士論文の指導等も行っています。
去年の11月、大学で帰国発表会を行いました。大学の学長、副学長をはじめ100人以上の教師が出席し、日本語科の教師だけでなく他の8つの言語科の教師達と意見交換をすることができました。さらに、自身の研究内容と成果を英語版に訳し、大学の紀要に掲載するように勧められ、「ヤンゴン外国語大学、初級レベル日本語授業の現状と今後の授業改善の必要性」といったテーマで提出し、発表しました。嬉しいことに、大学にある言語14科の発表競争で東言語の代表論文として選ばれ、全国の大学全体の研究発表会で発表しました。また、今年バンコクの国際交流基金の日本人教師とヤンゴンの日本語教師の集いでも、「話すことを育てるためのコミュニケーション重視の活動」というテーマで発表し、修士論文のために実際に行った4つの教室活動と初級の教室活動の提案を共有しました。自分の研究成果を活かすことができて大満足です。
大学院生の時、「ヌェさんは、帰国後偉い先生になるかもしれないから頑張ってください」と言ってくださった先生方の言葉をいつまでも覚えています。確かに、私は「前のヌェさん」より一回り、二回り経験の積んだ人になったと強く実感しています。帰国後、自分の大学で本コースで学んだことを活かすことがたくさんありました。そして、今、ミャンマーの日本語教育の発展に役立てる人間として活躍することができていると思います。
先生方、私は新しく変わった人生を歩み始めています。学び続けることがたくさんあるので、今後ともよろしくお願いいたします。

参加した研修:2007年度海外日本語教師短期研修(夏期)、2012年度日本語教育指導者養成プログラム(修士課程)

ヌェ先生の写真1
ヌェ先生の写真2

ソー エインダー ヌェ【PDF:346KB】