海外日本語教師の養成・研修

タン チンイエン

シンガポール
シンガポール教育省語学センター 日本語学科 学科長
タン チンイエン
TAN, Chyn Ngian

シンガポール教育省語学センター日本語学科のカリキュラムの開発・研究のため、2013年の国際交流基金の上級研修に参加した。先生方の指導の下に作成した、教育理念・到達目標・指導方法及び成果の評価基準が明示されたカリキュラムは、シンガポール教育省語学センターの日本語教育の更なる発展に大いに貢献すると確信している。

21世紀に求められる日本語教育
21世紀における日本語教育に求められるものは何だろうか。私たちは、「生きた日本語、実際に使えるスキル」を目指し、カリキュラムを組んできた。ここで一つの例を紹介したい。

九州大学のRe-Inventing Japanワークショップ
高校1年生が九州大学法学部の大学生と教授によるワークショップに参加する。今年のテーマは負の世界遺産、自然・文化景観と伝統工芸だった。

ワークショップの流れ:
事前にグループに分かれ、トピックについて調べ、レポートを書き、調べていくうちに出た疑問や質問をまとめてレポートと一緒に担当教授に送る。

ワークショップ当日:
大学生がセンターの学生の質問に答え、トピックについてディスカッションをする。各グループの代表がトピックについて学んだことを発表する。

教授による講義とまとめ
このワークショップは、日々授業で鍛えられて身に付いたスキルをフルに発揮するいい機会となった。準備段階では、リサーチスキル、レポートを作成する力及び質問を考える力が問われる。ワークショップの際、日本人の大学生の説明を聞き、更にディスカッションをしたり、発表したりするので、コミュニケーションスキルが必要である。また、教授の講義を理解するために聞く力だけでなく、今まで得た知識を下に総合的に考える思考力が不可欠である。
これこそ、センターが目指す生きた日本語と21世紀に必要なコミュニケーションスキル、思考力、チームワークを育成する日本語教育であろう。

参加した研修:2004年度海外日本語教師短期研修(夏期)、2013年度海外日本語教師上級研修

ワークショップ風景の写真
シンガポールパナソニック・アジア パシフィック株式会社 取締役の松井氏に海外戦略と人材育成についてインタビューの写真
タン先生の写真

▲ワークショップの他に、現地の日本企業の訪問もインタビュースキルを育てるのに、重要な企画の一つである。シンガポールパナソニック・アジアパシフィック株式会社 取締役の松井氏に海外戦略と人材育成についてインタビューをした。

タン チンイエン【PDF:380KB】 PDF