にほんご人フォーラム

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は公益財団法人かめのり財団 と共催で「にほんご人フォーラム2013」を実施しました。

「にほんご人」とは、国際社会において日本語を使って何かを達成したいという意思を持ち、そのために日本語でコミュニケーションをする人々の総称。日本語を使って、議論し、協働できる「にほんご人」が増えることは、21世紀の日本にとって大きな意味を持っています。「にほんご人フォーラム」では、これからの社会を生きる世代に求められる能力の育成を目指した外国語教育としての日本語教育のモデルを創造して実践し、中等教育における「にほんご人」ネットワークを形成し、若い世代の相互理解の促進とグローバル人材を育成することを目指して、中長期的な見通しで実施するものです。

2013年度には東南アジア5か国と日本の高校生計24人と、中等教育機関の教師11人が集まり、ともに学び、交流しました。

にほんご人フォーラム2013

にほんご人フォーラム2013の画像にほんご人フォーラム2013(YouTube)
研修の方針
2013年9月10日(火曜日)~9月19日(木曜日)
実施場所
国際交流基金日本語国際センター ほか
参加者・国名
インドネシア・タイ・フィリピン・マレーシア・ベトナム・日本から高校教師11人、高校生24人
事業内容
東南アジアの5か国と日本の高校生と教師がともに学び、交流しました。
言語、文化に加えて、「自分で学び、成長する力」「協働力(助け合う、他者の意見を受け入れるなど)」「自ら考える力」「発表力」などこれからの社会で求められる能力の育成を組み込んだ外国語教育の形を検討しました。

高校生セッション

6か国からの高校生が、日本語およびその他のコミュニケーション上必要な言語を使って、多様な背景(言語、文化、社会)を持つ人とともに活動できるようになることを目指しました。今回は「便利」を主題として、4つの多国籍グループに分かれ、調査、情報収集活動をし、成果を発表するプロジェクトに取り組みました。一緒に歌ったり、日本の遊びを体験する交流活動もあり、仲間意識を深めるとともに、夜遅くまで一緒に作業を行い、スキットや映像で成果を発表しました。
関東国際高校訪問やホームステイ、東京見学も行いました。

講師:アニタ・ゲスリング(アメリカンスクール・イン・ジャパン講師)、米田謙三(私立羽衣学園高等学校教諭)、根津誠(日本語国際センター専任講師)

教師セッション

教師は、生徒の学びをみながら自身の教育現場でその考え方を実践につなげる方策を、他の国からの教師と共に考え発表しました。帰国後「にほんご人フォーラム2013」での学びを実践し、現地での日本語教育関係者に伝えていくことが期待されています。

講師:坪山由美子(日本語国際センター専任講師)

日程:高校生
1日目 到着 オリエンテーション
2日目 プロジェクトテーマの紹介、情報集めの練習
3日目 学習の振り返り、学校訪問、ホームステイの準備
4日目 関東国際高校訪問、ホームステイ
5日目 ホームステイ まち歩き
6日目 発表準備
日程:高校生
1日目 到着 オリエンテーション
2日目 プロジェクトテーマの紹介、情報集めの練習
3日目 学習の振り返り、学校訪問、ホームステイの準備
4日目 関東国際高校訪問、ホームステイ
5日目 ホームステイ まち歩き
6日目 発表準備
日程:高校生
7日目 発表準備
8日目 成果発表会、歓送会
9日目 東京見学
10日目 帰国
日程:教師研修
8日目 課題作業、高校生成果発表会
9日目 教師課題発表とまとめ
10日目 帰国