海外日本語教師の養成・研修

平成27年度中国大学日本語教師研修 参加者の声

参加者の声

(修了式・歓送会のスピーチから一部抜粋しました)

中国大学日本語教師研修参加者の集合写真
集合写真

研修参加者代表 アイセイさん(王 愛静さん/中国/中国海洋大学)

アイセイさんの写真 52日間、短いようで長かったです。この間、私たちは教授法をしっかり学び、日本語をいっぱい話し、伝統芸能をじっくり楽しみ、社会生活をたっぷり体験することができまして、普通何年間かかってもできない充実した内容を体験できました。また、この52日間、長いようで短かったです。それは毎日わくわくして、楽しく過ごしていたからでしょう。こんな充実した幸せな研修生活ができたのは、皆様の支えがあってからこそです。私たちは、決して忘れられません。 まずは、国際交流基金日本語国際センターの皆様に感謝の意を申し上げます。所長を始め、たまに厳しいですが、親切な専任講師の皆様、行き届いた手配をしてくださった事務・受付の皆様、いつも親切に対応してくださった図書館の皆様、大変お世話になった管理室の皆様、そして食事に気配ってくださった食堂の皆様、本当にありがとうございました! 次に、ホストファミリーの皆様に感謝の意を表したいと思います。最初は期待半分、不安半分でしたが、心温かく迎えてくださったおかげで、不安がいつか吹き飛ばされました。一泊だけとはいえ、日本人の普通の家庭生活をこの身で体験できて、本当によかったです。「百聞は一見に如かず」、まさにその通りです。また、ご多忙の中をインタビューに来ていただいたビジターの皆様、文化交流にご参加いただいた市民の皆様にも、謝意を表したいと思います。私たちの拙い質問に、苦労した方もいらっしゃったでしょう。皆様の交流を通じて、相互理解を一層深めて、友好の絆を固めることができたと思います。国と国との交流を支えているのはこのような草の根交流ではないかと思います。 最後に、団長として、研修参加者の皆さんにも、感謝の意を伝えさせていただきます。研修期間中、全員皆勤で研修に取り組んできました。今、皆さんのいろんな顔が頭の中を横切ります。たとえば、授業を真剣に聞いている真顔、課題に悩んでいる渋い顔、そのうち悩みが溶けていく明るい顔、そして成果発表が上手くいった時の得意顔、それから、旅行写真に写っている爛漫たる笑顔。どんな顔も素敵です。苦楽をともに、日夜ともに過ごした52日間の友情の花を、これからもどんどん咲かせていきましょうね。 長くなりましたが、最後の最後、この研修で実ったさまざまな成果を帰国後、授業に生かし、多くの先生方に伝え、桜の木を大きく育てるために頑張っていきたいと思います。


1クラス代表 ハイさん(龐 佩さん/中国/浙江師範大学)

ハイさんの写真 今回の研修はわずか52日間でしたが、長かったにせよ、短かったにせよ、私たちにとって、またとない貴重なチャンスだったと思います。そのおかげで、私は5年ぶりに日本へ来ることができました。本当にありがとうございました。 この52日間を振り返ってみると、新しい日本語教授法を学んで、普段の生活でもJFスタンダード、Can-doARCSモデル、インプット、アウトプット、生教材、スキーマ、タスク練習、クイズ、文化の三つのPなどの言葉をよく口にするようになりました。特に文化の三つのPはとても印象的でした。みなさんもきっと私と同じように思うでしょう。それ以外は、環境、就職、高齢化、葉っぱビジネスなどの日本最新事情を学び、歌舞伎、神楽、獅子舞などの日本伝統文化も見学させていただきました。とても勉強になりました。勉強しているうちに、もう一つの気づきがありました。それは学生の気持ちでございます。皆さん、ちょっと思い出してみてください、「はい、これは今日の宿題です」と聞いた時、心の底から溜め息をしたでしょう。発表の準備で深夜までへとへとになり、緊張しながら、時間通りに完成した時、「よかった!やった」とほっとして、満足していたでしょう。ふと気づけば、それはすっかり学生の気持ちになっているということにはっとしたでしょう。そうですね、今回の研修のおかげで、私たちは学生に戻り、しみじみとその気持ちを感じましたよね。それはとても大事なことだと私は思います。 個別研修と地方研修はとても楽しかったです。いろいろなところを回りました。自分の目でありのままの日本をたくさん見て、美味しいものをたくさん食べて、写真をたくさん撮って、好きなものをたくさん買って、日本の方とたくさん話をしました。楽しかったこともあれば、つまらないこともありました。驚いたこともあれば、有り触れたこともありました。なんと自分が一番いい生教材になったことが分かりました。 終了したのは研修の日程だけですが、言うまでもなく、研修の本番はこれからです。帰国してから、ここで学んだ教授法を実施してみたいと思います。またチャンスがあれば、もう一度日本語国際センターの長期のプログラムにチャンレンジして、申し込んでみたいと思います。 言いたいことがたくさんありますが、感謝の言葉しか表すことができません。日本語国際センターの先生方、職員の皆様、ボランティアの皆様、ホームステイの皆様、心より感謝いたします。本当に大変お世話になりました。


2クラス代表 ゲンさん(原 林書さん/中国/渭南師範学院)

ゲンさんの写真 今回、日本に研修する機会に恵まれました私共27人の中国人日本語教師は9月29日に日本語国際センターに到着して以来、毎日、センターの先生方に教わり、教授法や日本文化などを習うばかりでなく、また、ほかの26校の中国人教師と存分に交流することもでき、充実した毎日を送ってまいりました。センターは私共のために、行き届いた授業時間割を作った上、経験の富んでいる講師陣を手配していただきました。Can-doARCSモデル、トップダウン、ボトムアップ、タスク中心、スキミング、スキーマなどの最新的な日本語教授法が身に付き、さらに、日本語教育に対する理念も一変しました。それは、JFスタンダードの木というイメージを常に念頭に置くことでございます。すなわち、Can-doで学習目標を設定し、学生のJFスタンダードの木がバランスよく育つように、言語能力重視から言語能力と言語活動を両方とも重視へ転換する理念であります。帰国後、せっかく身に付いたこういう日本語教育理念及び教授法を自分の教室で活用するだけでなく、また、私共のような多くの中国人日本語教師に紹介するつもりでございます。とはいうものの、私にとって、一番勉強になったと思うことは、やはりセンターの諸先生方がいかに学生に効果的に日本語を勉強させるために、苦心して、教授法を研究する探究心でございます。こういう探究心さえ習得すれば、これからの実際の教授活動で、新しい発想、新しい教授法がどんどん生まれてくるに違いないと私は信じております。 学習以外、今回の研修機会をご利用いたしまして、私どもは多くの日本の方々と接触することにより、一般市民の生の生活にじかに触れることもできました。日本社会の色々な面をじっくりとこの目で見、この耳で聞き、日本文化、ひいては日本という国、大和という民族に対する理解を深めることもできました。こういうプラス面での理解を今後の教授活動に生かせるだけでなく、また、帰国後、より多くの中国人に伝え、日中友好のために寄与できるものだと私は存じております。 最後に、私どものために、苦労をいとわずに、授業に出ていただいた担任の先生をはじめとするセンタ―の諸先生方、毎日私共の面倒を見ていただいたセンターのスタッフの皆様、ホームステイ、インタビューなどの活動でご協力いただいた市民の皆様、毎日美味しい料理をご用意いただいた、(お蔭で、私は2キロも太ってしまった)センタ―の食堂の皆様に、重ねて、感謝の意を表し、お礼のご挨拶といたします。どうも、ありがとうございました。


3クラス代表 イリさん(張 偉莉さん/中国/西安交通大学)

ミカさんの写真 3クラスを代表してご挨拶させていただきます。 3クラスを代表すると言いましたが、その3クラスはどんなクラスだと思いますか?自分でいうのもなんなんですが、考えてみれば、すごいメンバーの集まりのようです。なぜかというと、まず、団長さんがいます。その上、副団長さんもいます。それだけではありません。授業で、「みんな自分は歳だ歳だと言いますが、こんな大先輩の前で何生意気なことをいうのだ」とのたもうた大物がいました。そのほかに、テキパキとしたキレイな子、優しく関西弁をちょろっと話す子、落ち着いてどこまでも真面目なお姉さん、あくまで真摯に自分の考えを語ろうとする人など、みんな違ってみんな同じように前向きに毎日を楽しむクラスでした。 楽しむといえば、確かにセンターにいる間、3クラスに限らず、私たち、本当に楽しんでいましたね。つい先週2015年流行語のノミネートが発表されました。その中に、中国人の行動によるものがあります。「爆買い」です。私たちも爆買いしました。でも、買い物という行為、行動を通して、私たちは日本の社会、サービス精神、文化などをも体験できたのです。それと同時に、なぜそうなったのか、背後に何があるのかも考えたと思います。これこそ先生が教えてくださった「三つのP」でしたね。だから、先生の授業での発表も、よくできたかどうかは別として、それ自体そんなに困らなかったのではないかと思います。 もちろん、私たちは爆買いしただけではありません。みんなで一緒に大宮の盆栽を見て、歌舞伎鑑賞をして、関西に行って歴史ある日本を感じてきました。それからホームステイ、温泉、富士山、お祭りなど、様々な体験をしました。どの体験もいい思い出になったのではないかと思います。 以上はセンター外での体験ですが、センター内でも色々やりましたね。学生としてたくさん勉強しましたね。先生が授業でおっしゃったことなのですが、「気づきは痛みを伴うものです」。私たちも学生の身になって初めて気づいたことがあります。それは「日本語をどう教えればいいか」教師でありながら、あまりにも知らないものが多い、ということです。どんなに痛いことでしょう。最初の時、日本語教育の専門用語はなんとなく知っていたか、インプット、アウトプットなどの簡単な言葉なら分かるか、というようなものでしたが、今では誰でも「arcsモデル」、「トップダウン」、「スキーマ」などのカタカナ語を口にするようになりました。それだけではありません。中国に帰って自分の授業で少しでもセンターで習った内容を実践してみようと思っています。中国の日本語教師が全部で何人ぐらいいるかわかりませんが、27人というのは決して大きな数字ではありません。それでも、27もしくは、それ以上の日本語教室ではこれから変化していくことになります。大きく言えば、中国の日本語教育の変化となるかもしれません。これは全て先生方、センターのおかげだと思い、感謝の気持ちでいっぱいです。どうもありがとうございました。

お問い合わせ

国際交流基金日本語国際センター
教師研修チーム
電話:048-834-1181 ファックス:048-834-1170
Eメール:urawakenshu@jpf.go.jp
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